ぎょうせいそしょう

新語時事用語辞典

行政訴訟

読み方：ぎょうせいそしょう
別名：行政事件訴訟

行政の処分によって権利などを侵害された人が、官庁を相手取り権利救済を求めて起こす訴訟。

（2010年10月21日更新）

デジタル大辞泉

ぎょうせい‐そしょう〔ギヤウセイ‐〕【行政訴訟】

読み方：ぎょうせいそしょう

行政官庁の行った行為の適法性を争い、その取り消し・変更などを求める訴訟。明治憲法では行政裁判所が裁判する訴訟をいったが、日本国憲法では司法裁判所で行われる行政事件に関する訴訟をさす。行政事件訴訟。行訴。

時事用語のABC

行政訴訟（ぎょうせいそしょう）（administrative litigation）

行政官庁が下した処分の適法性を審理する裁判

行政処分の適法性について訴えを提起し、その処分の取り消しや無効の確認を求める。現行制度では、通常の裁判所による行政事件の裁判を指す。

行政官庁が出した処分をめぐって、その行政処分に違法または不当な部分がないかを審理し、適法性が欠けていると判断された場合には、裁判所が行政官庁側に処分の取り消しを求めるほか、その処分が無効であると確認することさえある。

通常、不利益な行政処分を受けた者が原告となって裁判を請求する。したがって、「訴えの利益」は訴訟要件のひとつであって、一般の行政処分の妥当性について直接関係ない人が訴えを提起することはできない。

（2003.10.20掲載）