かいきげっしょく

実用日本語表現辞典

皆既月食

読み方：かいきげっしょく

皆既月食とは、地球が太陽と月の間に位置し、地球の影が月に完全に覆いかぶさる現象である。この現象は、月が地球の影（本影）に完全に入り込むことで発生する。皆既月食の際には、月が赤銅色に見えることから「ブラッドムーン」とも呼ばれる。この色は、地球の大気によって太陽光が屈折し、赤い光だけが月に届くためである。 皆既月食は、地球、太陽、月が一直線に並ぶ「満月」の日にのみ発生する。ただし、毎回満月の日に皆既月食が起こるわけではなく、月の軌道が地球の軌道面から傾いているため、特定の条件下でのみ観測できる。

（2023年8月22日更新）

デジタル大辞泉

かいき‐げっしょく【皆既月食／皆既月^×蝕】

読み方：かいきげっしょく

月食で、月全体が地球の本影に入る現象。地球の大気で屈折された太陽光が月に当たるため、赤銅色に淡く見え、全く見えなくなることは少ない。

地球の大気を透過した太陽光が投影されて赤く輝く月面／NASA