あんぜんほしょう‐りじかい〔アンゼンホシヤウリジクワイ〕【安全保障理事会】
安全保障理事会(あんぜんほしょうりじかい)
国際社会の平和と安全の維持を目的として、国際連合 (国連) の軍事活動を担当し、各地の紛争に介入して解決策を勧告したり、PKO (平和維持活動) や経済制裁を発動したりする。
安全保障理事会(安保理)は、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5ヶ国が常任理事国となり、さらに国連総会で選出される10ヶ国の非常任理事国が加わって、合わせて15ヶ国で構成される。常任理事国については、メンバーを入れ替えることはないが、非常任理事国は2年の任期で交代する。
新しい加盟国の勧告、加盟国の権利停止や除名、強制措置などの事項は、すべての常任理事国を含む9ヶ国以上の賛成によって議決が行われる。すなわち、常任理事国には拒否権が認められていて、1ヶ国でも反対に回ると議決ができない。
1995年の国連創設50周年を機に安保理の改革論議が本格化し、拒否権の見直しや、常任理事国と非常任理事国の枠を拡大する構想などが出ている。
(2001.05.09更新)
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