『綱渡りのオード』とは? わかりやすく解説

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『綱渡りのオード』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 16:50 UTC 版)

テオドール・ド・バンヴィル」の記事における「『綱渡りのオード』」の解説

女像柱』ではほとんど見られなかった滑稽さ、風刺追求こそ、1857年の『綱渡りのオード』の特徴である。ここで詩人は完全に同時代対象とし、台頭するブルジョワ階級敵対する芸術家流派風刺し見せたまた、風刺のひとつの方法として、パロディ大々的喧伝したことも特徴といえる。 そして、これらの現代性は、詩法上の革新伴っていた。脱臼したような印象与え詩句リズムと文のずれ、16世紀作家のものでありながら同時代をうたうことで全く違った味わいをもつようになった定型詩、これらはバンヴィル詩的技巧証するものではあるが、以降彼は詩形にのみ拘泥し思想欠いた詩人という批判を受け続けることになる。 1869年には『新綱渡りオード』が出版されている。詩法面の傾向は『綱渡りのオード』とさほど変わりはないものだが、風刺対象はより具体的に1860年代パリ改造機関銃発明などを風刺批判している。後年普仏戦争扱ったプロイセン田園詩』、晩年の『われら皆』『鈴と鐘』といった詩集も、同時代主題としている点、そこに風刺的、皮肉な視点見られる点で、この系譜つらなる作品と見ることができるだろう。

※この「『綱渡りのオード』」の解説は、「テオドール・ド・バンヴィル」の解説の一部です。
「『綱渡りのオード』」を含む「テオドール・ド・バンヴィル」の記事については、「テオドール・ド・バンヴィル」の概要を参照ください。

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