beatmania IIDX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 00:13 UTC 版)
オプション
beatmania IIDXで使用可能なオプションやそれに関連するシステム事項その他を紹介する。 選曲中などの特定の画面でSTARTボタンを押しながら鍵盤やターンテーブルを操作することでプレーオプションが変更できる。
Rootage以降のオプション
- STYLEオプション
-
- RANDOM
- スクラッチを除く落下オブジェをレーン(鍵盤)単位でシャッフルする。
- S-RANDOM
- アーケード版HAPPY SKYより実装。スクラッチを除く落下オブジェをノート単位でシャッフルする。
- R-RANDOM
- PENDUALより実装。スクラッチを除く落下オブジェを正規譜面もしくはMIRROR譜面を1レーンずつずらしたレーン配置の中から配置が選ばれる。
- MIRROR
- オブジェの落下位置について1鍵と7鍵、2鍵と6鍵、3鍵と5鍵を入れ替える。4鍵及びスクラッチは変わらない。
- SYNCHRONIZE RANDOM(ダブルプレーでBATTLEオプションを使用した時のみ設定可能)
- 左右の譜面をランダムで左右同じ配置にする。
- SYMMETRY RANDOM(ダブルプレーでBATTLEオプションを使用した時のみ設定可能)
- 左右の譜面をランダムでシンメトリー配置にする。
- FLIPオプション(ダブルプレー専用の為、シングルプレー時は設定不可)
-
- FLIP(ダブルプレー)
- ダブルプレー時に、左右の譜面を入れ替える。STYLEオプション・ASSISTオプションを同時に設定していた場合は入れ替わった後に反映される。
- GAUGEオプション
- どのゲージオプションも使用せずにプレーした場合のクリアランプは、クリアすれば青点灯、失敗すると赤点滅(Rootageまでは譜面難易度の色の点滅)となる。またゲージオプションの使用可否を問わず、フルコンボを達成した場合には「FULLCOMBO CLEAR」となる。
- プレー開始時のグルーブゲージはASSISTED EASY・EASY・通常は22%、HARD・EX HARDは100%から始まる。
- ASSISTED EASY
- copulaより実装。ゲージ減少・増加率はEASYと変わらないが、クリアボーダーが60%となっている。これを使用してクリアすると、後述するASSISTオプションを使用した場合と同様「ASSIST CLEAR」となり、紫色のクリアランプが点灯する。
- copula以降のEXPERTモードでは使用不可。
- EASY
- ゲージ減少量が通常ゲージの80%に抑えられている。EXPERTモードでは通常に比べゲージが減りにくく、増えやすくなる。これを使用してクリアすると「EASY CLEAR」となり、緑色のクリアランプが点灯する。
- 通常ゲージと同じで、1834ノーツを達すると、ゲージが回復しにくくなる仕組みがある。
- PENDUAL以降のEXPERTモードでは使用不可。
- HARD
- 減少幅が大きい赤色の減少型ゲージになり、ゲージが0%になったら即終了。但し通常ゲージやEASYゲージと異なり、ゲージが0%になることなく最後まで演奏できたらクリア扱いとなる。なお、グルーブゲージが30%以下の時には「30%補正」と呼ばれるゲージ減少率が緩くなる補正がかかる。これを使用してクリアすると「HARD CLEAR」となり、白色のクリアランプが点灯する。
- EX HARD
- Lincleより実装。減少幅が非常に大きい黄色の減少型ゲージになる(ゲージ全体も点滅する)。ゲージ回復はHARDと同じだが、減りは2倍になる上に、HARDと違って30%補正が掛からない。ゲージが0%になったら即終了。これを使用してクリアすると「EX HARD CLEAR」となり、クリアランプが黄色と赤色で交互に点灯する。
- RANGEオプション
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- SUDDEN+
- アーケード版HAPPY SKYより実装。譜面表示部上部からレーンカバーが表示される。表示位置を調節できるため、HI-SPEEDと同じく可視情報の調整に使われる場合が多い。
- HIDDEN+
- アーケード版HAPPY SKYより実装。譜面表示部底辺側から譜面を覆い隠すレーンカバーが表示される。演奏前や演奏中は任意に遮蔽開始位置を変えることが可能で、STARTボタンを押しながらターンテーブルを回すことで調整する。STARTボタンを素早く2回押すことでレーンカバーをなくすことも出来る。
- SUD+ & HID+(HIDDEN+ + SUDDEN+)
- 上下のレーンカバーを同時に表示させることも可能。単体と同様に表示範囲を調整でき、完全に遮蔽することも可能。
- LIFT
- 判定ラインをデフォルトより上の位置にずらして表示する。STARTボタンを押しながらターンテーブルを回すことで位置を調整できる。判定ラインを自分の目線に合わせることが可能となり、「LIFT & SUD+」でSUDDEN+と併用することもできる。
- ASSISTオプション
- どれか一つでも適用してクリアすると「ASSIST CLEAR」となり、紫色のクリアランプが点灯する(GOLD以降。DistorteD以前はEASY CLEARと同じ)。家庭用においては、ASSISTオプション使用時は一切の記録が行われない。
- AUTO-SCRATCH
- スクラッチを自動化する。スクラッチオブジェが緑色で表示され、スコア算出の対象外となる。5KEYSの場合と違い、ターンテーブルを操作すると対応した音が鳴る。スクラッチが存在しない曲に使用してもASSIST CLEARになる。
- LEGACY NOTE
- CN・BSS・HCNを無効にし、先頭ノートのみにする。MSSは始点ノートと中間ノートが通常のスクラッチに変換される。AUTO-SCRATCHや5KEYSと違い、CN・BSS・HCN・MSSが存在しない曲に使用してクリアしてもASSIST CLEARにはならず、これより上位のクリアランプが点灯する。
- AUTO-SCRATCH + LEGACY
- AUTO-SCRATCHとLEGACYを同時に適用する。
- HI-SPEED
- 譜面の落下速度を早くする。同様の倍率でノートの縦間隔も広がるので打鍵タイミングは元のままであり、曲のテンポは変わらない。
- Rootageではビギナーオプション適用時に限りオプション画面から変更することができるが、通常オプション適用時はtricoro以降と同様にオプション画面ではなく演奏画面でのみHI-SPEEDを変更することになる。STARTボタンを押しながら白鍵盤を1度押す毎に1段階減少、黒鍵盤を1度押す毎に1段階増加する。
- アーケード版HAPPY SKY以前・家庭用10th style以前の各旧作は演奏中にHI-SPEEDの変更ができない。
- HEROIC VERSEではRootageのハイスピードに正式名称「ノーマルハイスピード」を与え、これを10段階から20段階に拡張(厳密には細分化)。更にCANNON BALLERSまでは実倍率表示のものを「クラシックハイスピード」の名称で再実装された。切り替えにはe-amusementベーシックコースの加入が必須となる。
- 2023年から稼働を開始したEPOLISではクラシックハイスピードをベーシックコース加入なしで筐体内のオプションで自由に変更できるようになった。
- クラシックハイスピード
- CANNON BALLERSまでの標準的なハイスピードオプション。10段階用意されており、それぞれ落下速度を元の1.50/2.00/2.25/2.50/2.75/3.00/3.25/3.50/3.75/4.00倍にする。Lincleまでの表記はHI-SPEED 0.5から5.0まで0.5刻み、tricoro以降は実倍率表示となっている。
- ノーマルハイスピード
- Rootageからの標準的なハイスピードオプション。Rootageでは1から10までの単位表示、HEROIC VERSEでは1から20までの単位表示となっている。新作初プレー時は必ずこのハイスピードに設定されているので、前作で上記のクラシックハイスピードを使用していた場合や、後述のフローティングハイスピードから切り替えた場合には注意が必要。
- フローティングハイスピード
- tricoroで実装されたオプションで、譜面落下速度を0.50-10.00倍の範囲で0.01刻みで自由に調節できる。演奏画面でSTARTボタン+EFFECTボタンで切り替えると、RANGEオプション非使用時はスクラッチで倍率を調節できるようになり、RANGEオプションを使用しているとフローティングハイスピードを有効化した時の「NOTES TIME」と呼ばれるノーツの表示時間(小数点以下3桁までの値が緑色の数字で表示される。名称が付いたのはRESIDENTから)に固定されるように倍率が自動調節される。鍵盤で調節する場合、Rootageまでは0.5刻み、HEROIC VERSEからは0.25刻みで調整される。
- EXTRA OPTION
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- 辻斬りバトル
- Rootageで追加されたオプション。自身よりひとつ上の順位のスコアを記録したプレイヤーのスコアグラフが自動的にセットされ、その最終スコアを超えた時点で次の順位のプレーヤーに切り替わり、最終的に店舗内トップのスコアを目指すというもの。順位上昇回数がそのまま「辻斬り数」として蓄積される。テンキーの1を押すことで適用される。
- SUB TARGET
- HEROIC VERSEで実装。設定中のターゲットグラフのデータが存在しない場合に予備としてターゲットグラフを設定することができる。こちらもデータが存在しない場合は「NO DATA」となる。テンキーの2を押すことで適用される。
- M-RAN
- HEROIC VERSEで実装。2人プレー時にM-RANを有効にした上でRANDOM系オプションを使用すると、ランダムに譜面が配置された後にMIRRORが適用される。1P側、2P側それぞれ個別に設定することが可能。上記のSYMMETRY RANDOMの2人プレー版とも取れる。テンキーの6を押すことで適用される。
- BATTLE
- ダブルプレー時に使用可能。両サイド共にシングルプレーの譜面でプレーする。テンキーの7を押すことで適用される。LincleまではBATTLEオプションで独立していた。このオプションを使用した場合、スコア・クリアの記録は行われない。また、スコアグラフも表示できなくなる。Resort Anthemまでの2人でのシングルプレー時は、段位認定とEXPERTで必ず適用され、それ以外のモードでは自由に選択することが出来た。Lincle以降2人でのシングルプレー時は、全てのモードで強制的に適用される。
- H-RAN(H-RANDOM)
- 家庭用では10th style以降、アーケードでもDJ TROOPERS以降の一部バージョンに実装。S-RANDOMと同時に適用すると16分以上の細かい縦連打が出ないようになる。このオプションを適用した場合は譜面の難易度が大きく変わり、ゲーム性が大きく損なわれてしまう関係上スコア・クリアタイプの記録は行われず、「NO PLAY」の状態からプレーした場合はNO PLAYのまま、過去にH-RANを使用せずにプレーしたことがある場合は最後にプレーした時のスコア・クリアの記録のままとなる。テンキーの8を押すことで適用される。
- EXPAND-JUDGE
- PENDUALから実装。PERFECT GREAT、GREATの判定領域を通常時の4倍に拡大する。このオプションを適用した場合、H-RAN適用時以上に高得点への難易度を大きく下げてしまうため、スコア・クリアタイプの記録は行われず、「NO PLAY」の状態からプレーした場合はNO PLAYのまま、過去にEXPAND-JUDGEを使用せずにプレーしたことがある場合は最後にプレーした時のスコア・クリアの記録のままとなる。テンキーの9を押すことで適用される。段位認定モード、HAZARDモードでは使用できない。
INFINITAS専用オプション
以下の記述はINFINITASのみで使用できるオプション。
- ASSISTオプション
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- 5KEYS
- 7つある鍵盤の内、右側の2つを自動化する。自動化された鍵盤は見えなくなり、スコア算出の対象外となる。適用時にSW6を長押しすることで左側の2つを自動にすることもできる。以前はプレーモードの1つであったが、プレーオプションの1つとなっている[注釈 8]。アーケード版ではCANNON BALLERS以前の作品で使用できたオプションで、Rootageで廃止されてからは事実上INFINITAS専用オプションと化している。これを使用してクリアすると「ASSIST CLEAR」となる。
- KEY ASSIST
- 同時押し可能数が少ない一般キーボード・同時押し数に制限があるキーボード向けのASSISTオプション。3つ以上の同時押しを2つの同時押しで対応する。これを使用してクリアすると「ASSIST CLEAR」となる。
- ANY KEY
- タイミングが合っていればどのキーを押してもオブジェがあるレーンで押した判定となる。公式の「判定タイミングの調整確認などにご利用ください」との記載がある通り、文字通り判定タイミング調整確認専用オプションである。これを使用してクリアしてもプレーした楽曲のスコア・クリアの記録は行われず、「NO PLAY」の状態からプレーした場合はNO PLAYのまま、過去にANY KEYオプションを使用せずにプレーしたことがある場合は最後にプレーした時のスコア・クリアの記録のままとなる。ただしミッションの「MUSIC PLAY(プレー曲数)」「TOTAL PLAY(累計プレー曲数)」のみカウントされる。
- 関連システム
-
- MOVIE表示
- ゲーム中に画面の点滅が気になる場合などに楽曲ムービー表示をON/OFFできる機能。
- キーボードオプション
- キーボードを使用したプレーの場合、ゲームに使用するキー・鍵盤と、ターンテーブルの割り当てを変更するオプション。
注釈
- ^ 10th style EXTRA STAGEの選曲画面に登場する鳥居に「弐寺」と書かれており、事実上公式で認知された略称ということになる。その他のバージョンでも略称として何度か登場したことがある。
- ^ 専用コントローラには拡張端子が用意されているが2012年現在、追加オプションは発表・発売されていない。
- ^ 一部の家庭用作品では段位認定限定でBEGINNER譜面が存在している。
- ^ 公式サイトのインターネットランキングのページに注意書きがある他、6th style公式サイトでは多人数プレーのスコアを登録しないようにとスタッフがコメントした。
- ^ ゲージは100%から開始するHARDゲージで、EMPRESSからResort AnthemまではHARDオプション時と同様のレッド、Lincle以降はEX HARDオプション時と同様のイエロー。空打ちPOORを出すとゲージが減り、ゲージが無くなった場合もクリア失敗になる。しかし、tricoro以降は空打ちPOORを出してもゲージはほとんど減少しなくなったため、ゲージが無くなる可能性は実質ないと言える。
- ^ ゲーム内ではANOTHER譜面扱いになっている。
- ^ 最高難度の数字が虹色に光っているものは、さらに難しい譜面であることを示した。
- ^ 2nd styleまでは黒鍵盤を自動化する「4KEYS」というモードも存在していた。
- ^ 販売開始当初はコナミスタイル専売商品だったが、2004年8月5日に一般販売された。また、このタイトルから『-new songs collection-』が外れている。
- ^ 家庭用9th styleをベースにしており、兄弟シリーズのbeatmania(5鍵盤譜面のみ)の楽曲も多数収録されている。タイトルが「beatmania」であるが、beatmania IIDX(7鍵盤譜面)の楽曲の方が多く収録されており、実質「北米版beatmaniaIIDX」である。また日本版には収録されていない楽曲が6曲存在し、自分のプレーを保存して再生できるリプレーモードがある。
出典
- ^ “「beatmania IIDX」新作ロケテストが急きょ中止に ユーザーの過激ツイートが原因か”. ねとらぼ (2017年8月5日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ 今井晋 (2017年12月25日). “Reminiscence for “5KEYS” ーー「ビートマニア」誕生から20周年を迎えた音楽ゲームの回顧録”. IGN Japan. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “Ryu☆×kors k対談 外部コンポーザーの視点で語り合う「BEMANIシリーズ」の魅力”. Real Sound. ブループリント (2020年4月29日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ 岩瀬賢斗 (2019年12月16日). “音響効果とLED装飾による臨場感を演出! 「beatmania IIDX LIGHTNING MODEL」稼働開始”. GAME Watch. 2023年12月16日閲覧。
- ^ 公式サイトではIIDX OF A NEW CENTURYと表記されている。
- ^ 製造された時期によってはシートの厚み分の溝があり、僅かな段差によって変に手や指に引っかかって怪我をしたりプレーに支障が出ないようになっている
- ^ 公式ロケテスト情報
- ^ “beatmania IIDX 24 SINOBUZ”. KONAMI. 2016年10月26日閲覧。
- ^ “第2四半期(IFRS) 決算 2018年3月期 ~ コナミホールディングス株式会社”. KONAMI. 2017年11月16日閲覧。
- ^ 「ECHO / REVERB(青)」→「COMPRESSOR / REVERB EX (緑)」→「CHORUS / FLANGER (黄)」→「GARGLE / DISTORTION (紫)」→「EQ ONLY(赤)」の順に切り替わる。
- ^ “ビギナーも遊べる! ネットの人気曲が満載の「音ゲー」人気機種を総まとめ”. Real Sound. 2020年11月7日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2019年2月26日). “「beatmania IIDX」稼働20周年。「Rootage」にて記念楽曲が登場、ユーザーイベントの開催も決定”. GAME Watch. 2020年11月7日閲覧。
- ^ https://p.eagate.573.jp/game/2dx/mobile/top/index.html
固有名詞の分類
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