MILLIONET 概要

MILLIONET

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 14:45 UTC 版)

概要

店舗内のKONAMI対応ゲーム機をネットワーク接続・連動させ、さらにIPsecによるVPNを使って店舗間の接続・連動も可能(e-amusementネットワークにも接続)。多くのメダルを獲得できるチャンスイベント「ミリオンジャックポット」、ラウンド1設置店舗では「ミリオンジャックポット」ではなく「ミリオンビンゴ」が搭載されている。メダルゲームで得た配当や称号の獲得数を全国及び同一店内のプレイヤーと競うゲーム「ミリオンランカー」、メダル貸出機との連動、それらのランキング等が実装されている。

システム構成機器

スタンダードユニット

稼働に最低限必要な本体で、これがなければ後説のユニットは稼動しない。店舗内の対応ゲーム機をまとめて店舗間およびe-AMUSEMENTネットワークとの接続を行うVPNルーターと、e-amusement passを読み取るカードリーダー(スロット式、後にタッチ式に変更)を備える。上部にワイド液晶、中央部にタッチパネル液晶とe-amusement passリーダー(その隣にオプションエリア)、上部ワイド液晶直下とマシン下部にステレオスピーカー、そして周囲をフルカラーLEDなどで囲んでいる。ネットワーク端子2系統(店内ハブ接続用・外部VPN接続用)に加えて外部出力端子(映像・音声各1系統)が装備されており、音声を店内のスピーカー回線に繋いだり、市販の民生、若しくは業務用液晶ディスプレイ・ブラウン管モニター(含むTV)などと接続してプログレッシブユニットの代わりとする事が出来る。

携帯電話対応のメダルゲームが一定数出揃ったことから、2011年7月頃から従来のスロット式リーダーを置き換える電子マネー対応携帯電話(おサイフケータイ)対応のタッチ式e-amusement passリーダーが登場、同年8月9日に「スピンフィーバー 夢幻のオーケストラ」への対応と共に公式発表された。 プレイヤー情報の登録および変更・ミリオンランカーの精算は、リーダーがタッチ式の場合はe-amusement passカードまたは携帯電話をリーダーに置き(ただし操作中はPASSを外してはいけない)、スロット式の場合はカードをスロットに差し込む[1]

プログレッシブユニット(ディスプレイ・ミラーボール回転機能付)

オプション機器としてスタンダードユニットに接続して使用する。画面は一定角度に回転することができる。マシン下部は骨組みとなっており、『FEATURE WORLDシリーズ』や『タワープッシャーシリーズ』といった小型のビデオ系メダルゲームを設置出来る。その上にスピーカー、更に上にワイド液晶・LED・ミラーボール等が付いた回転広告塔のようなものである。

高さ4.3メートル(最小設定3.9メートル)という大きさと価格(税別500万円)が壁となって、導入店舗は少なく、スタンダードユニットの外部出力で代用するケースが多い。勿論プログレッシブユニット単体で稼動させることは出来ない。

MILLION KEEPER(ミリオンキーパー)

メダル預け機と連動させるオプション。旭精工製「メダルキーパー」および日本ユニカ製「メダルバンク」に対応。対応店舗のスタンダードユニットには、オプションエリアに各預かり機に対応した生体認証ユニットが組み込まれている(メダルキーパーは掌紋・メダルバンクは指静脈が主)。利用にはe-amusement passが必要(スロット式リーダーの場合はカードタイプのみ)。

プレイ当日最初に、スタンダードユニットでe-amusement passの認証(PASS暗証番号)と預け機の認証(預け機暗証番号と生体認証)を続けて行う。そして対応ゲーム機でPASSを認証すると画面に表示されるミリオンキーパーボタンを押すと、預けているメダルを電子的に払い出してクレジットに加算したり、ゲーム終了時に残ったクレジットをメダルとして預け入れる事が出来る(毎回預け機暗証番号の入力が必要)。これによってジャックポット等で多くの配当を得た場合も、重いメダルをマシンから預け機まで持ち運んだり、クレジット上限オーバーの場合を除き、店員にアテンダントペイの処理をしてもらう必要がなくなる。また通常のメダル預け入れ時に起こりがちな、実際預け機に投入した数よりも僅かに少ないといった計量誤差も発生しない。なお認証は当日限り有効で、翌日以降は再び認証が必要。また1つの預け機暗証番号で同時に複数のe-amusement passを使うことはできない。

また、

メダルバンクと『STARHORSEシリーズ』『セガネットワークカジノクラブ3』等セガ・インタラクティブ製メダルゲーム機の連動とよく似ているが、厳密には異なる。

MILLION ADAPTER(ミリオンアダプター)

標準でミリオネットに対応しているのは、当然コナミ製のメダルゲームの一部に限られているが、この機器を取り付けることで、コナミ製の非対応機種はもちろん、他社のメダルゲームもミリオネットに対応させることが可能となる。e-amusement passリーダーと小型タッチパネルディスプレイで構成されており、後者を使って暗証番号の入力や、上述したミリオンキーパーの機能を使用したりする。2011年12月に稼動を開始した。また、同型でメダル貸出機に取り付けるタイプも存在しており、こちらはあらかじめ上述のミリオンキーパーの認証を終えたe-amusement passを認証したままメダルを借りることで、借りた枚数分を直接預入枚数に加えることができる。

SUPER MILLION BINGO CARD STATION(スーパーミリオンビンゴ カードステーション)

2019年3月ごろよりミリオンビンゴの方式が新しくなった時に一緒に登場した筐体。e-amusement passリーダー付き。スタンダードユニットのミリオンビンゴ中は使うことができない。このマシンは、毎日16:00、20:00に開催されるミリオンビンゴや店舗限定ビンゴのカードをメダルを使っていつでも発行することができ、また当選したときに専用のリーダーにビンゴカードのQRコードを読み取らせるとメダルを払い出す機能も備わっている。(画面内の「PAYOUT」ボタンを押すことで可能。)またリーダーを使用し、ミリオネットのバンクからメダルを引き下ろすこともできる。ビンゴカードの情報をe-amusement passの会員に記録させ、ビンゴが終わった後でも結果を見られる機能も備わっている。配当も確かめることが可能。

通常表示

各ユニットのワイド液晶画面には当選時に進呈されるプログレッシブ数値(基本1000.0以上)と接続されているマシンのグラフィック、接続機種の簡易紹介、店内の接続台数(ステーション数)、ジャックポットイベントとミリオンランカーの紹介、当選履歴(最大10回分程)や店内ランキングがローテーションで流れている。また、全国接続設定で稼動している場合は上述に加え当日の当選履歴(日時・枚数と当選店舗)及び地図を交えた接続店舗紹介が流れる。但し店内接続台数は表示されず及び接続店舗数の表示のみとなっている。なお、プログレッシブ数値が一定数を超えるとそれ毎に「ミリオンジャックポットが○○枚を超えました!」と女性の声でアナウンスされる。

※店内接続台数及びプログレッシブ数値アナウンスは2009年9月頃に行われたアップデートで実装されたもの。


  1. ^ タッチ式リーダーの搭載で携帯電話でもミリオンランカーへの参加が可能になったが、携帯電話に対応していないゲーム機もまだ多く、最大限に楽しむためには依然としてカードタイプが有利である。
  2. ^ スーパーミリオンJP ザ・レジェンドルーム(ラウンドワン) ※但し、該当ページはラウンドワンの公式サイトより既に削除済みの為、現在は閲覧することが出来ない。






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