KILLZONE 2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 09:11 UTC 版)
概要
2005年にPS2で発売されたKILLZONEの続編。シリーズとしては3作目となる。開発はオランダのゲリラゲームズ社。
宇宙共和国「ヴェクタ」と、独裁国家「ヘルガーン」との惑星間の戦いを描く。プレイヤーは主人公であるトーマス・セブチェンコ軍曹を操り、ISA(惑星間戦略同盟)のエリート部隊の一員として戦いに参加することとなる。
シリーズ初のPS3プラットフォームでありながらCELLプロセッサーを活用することを前提に開発がされており、これにより光源処理に重きを置くことで実現させたリアリティのあるグラフィックスと、豊富な行動パターンを持つ高度なAIロジックを実装させた敵キャラクターたちによって、臨場感のある濃厚な戦闘をリアルタイムで体験することができる。[1][2]
オンラインは部屋制になっており16対16の最大32人同時オンライン対戦のほかに、前方カバーアクションの採用とSIXAXSISの対応化(キャンペーンモードのみ)、オンライン対戦をAI制御によりオフライン上で再現し仮想練習が可能な「スカーミッシュ」モードの実装、SCEEとゲリラゲームズが共同で運営する専用サイト「killzone.com」との連動など個性的なシステムも特徴。
欧州では予約開始時点で110万本を達成[3]。また大手ゲームサイトのIGNおよびGAMESPOTから2009年ベスト・シューターに選ばれた。[4][5]
2011年2月24日、今作の続編となる「KILLZONE 3」が発売された。
ストーリー
前作までの戦いで惑星ヴェクタに侵攻してきたヘルガスト侵攻軍を辛くも撃退する事に成功したISAだったが、これによって戦争に決着がついたわけではなかった。ヘルガスト軍はヴェクタから一時撤退後、メトラック将軍率いる第二次ヘルガスト侵攻軍をヴェクタ南部に降下させ再び侵攻を開始[6]するなど依然と戦闘は不毛に続き、ISAとヘルガスト両軍は膠着状態に陥っていた。
ヘルガスト軍は幾度の戦闘によって一時の勢いを失いつつも惑星ヘルガーンにおいて確固たる戦力を保持し続けており、このままではいたずらに戦力を消耗させるだけだと危惧したISAは、ヘルガストの本拠地である惑星ヘルガーンへの大規模侵攻作戦を展開することを決断する。ヘルガストの指導者スカラー・ヴィサリ本人を捕縛し戦争犯罪を犯した「独裁者」として裁くことでこの戦争を早期に終結させ、独裁政治により圧制された民衆を解放するという大義のもとISAのエリート隊員からなる"α部隊"を編成し侵攻作戦は開始された。
最初にヘルガーンへ降下したISAの部隊の第一陣は待ち構えていたヘルガストの猛攻を前に翻弄されながらも、何とかヘルガーンの大地に足を踏み入れることに成功した「α部隊」は、ヴィサリ拘束のためヘルガーン首都攻略を目指す。そこには意外な真実と想像を絶する過酷な戦いが待ち受けていた。
登場人物
ISA(Interplanetary Strategic Alliance:惑星間戦略同盟)
- トーマス・"セブ"・セブチェンコ(Tomas "Sev" Sevchenko)声:小西克幸
- 階級は軍曹であり、当作品の主人公で、特殊部隊“ISA”の「アルファ部隊」の一員。内向的で、非常に冷静である。
- 25歳で既にいくつもの軍事作戦で成功していたが、その際に彼はある犠牲を強いられた。
- 彼は完全な部隊の不完全な兵士である。
- ダンテ・ガーザ(Dante Garza)声:土田大
- 階級は伍長、特殊部隊“ISA”の「アルファ部隊」の一員。
- 若くて生意気な口をきくが忠実で信頼できるエリート兵士で、爆破のエキスパートである。
- リコ・ヴェラスケス(Rico Velasquez)声:三宅健太
- 階級は軍曹、特殊部隊“ISA”のベテラン兵士。いかなるときでも口より先に撃ちたがる人間戦車である。
- 前作から登場しており、全面的に態度が悪い彼だが、仲間を思いやる面もある。
- 前線での戦闘を好み、非常に行動が早く、何においてもためらわないような、極端な性格を持つ。
- 前作では軌道上の防御基地での危機のとき、ヘルガストからの厳しい攻撃に足止めされたため、
- テンペラーとルーガー、そしてハッカの味方となった。
- 今作では「α部隊」に配属され、ヘルガーンの首都「ピュロス」における作戦に参加。
- ショーン・ナッコ(Shawn Natko)声:中村浩太郎
- 階級は伍長、ISA惑星間戦略同盟の「α部隊」の一員。専門は近接戦闘で、従軍歴の長い古参兵である。
- 意欲の浮き沈みはあるものの、確かな戦果を残している。
- ジャン・テンペラー(Jan Templar)
- 前作の主人公であり、今作では大佐。ISAのヘルガーン侵攻部隊の旗艦「ニューサン号」の艦長として、ヘルガーン侵攻作戦の指揮にあたる。
- また、彼の対ヘルガスト戦の経験を反映して設立された「α部隊」をはじめとする特殊部隊司令部のリーダーも務め、今回の作戦では独裁者スカラー・ヴィサリの捕縛を一任されている。
- 今作品では実際に戦地へは足を踏み入れず、上空から侵攻部隊を指揮する。
- エブリン・バットン(Evelyn Batton)
- ISAの優秀な科学者。女性。前作でヘルガストに奪取された核兵器「レッドダスト」の発明者であり、ヘルガストへの深い憎しみで知られる。
- ジェイソン・ネビル(Jason Neville)
- 「ネメシス車両部隊」を指揮する大尉。惑星ヴェクタ出身であったが後UCA本軍所属となる。ヘルガーン侵攻作戦において彼の真価が問われるようとしている。
- セブ軍曹ら「α部隊」と共に首都「ピュロス」へと侵攻する。
- 至って真面目な性格でただの堅物な人物に見えるが、どんな危機的状況でも決して怯まない肝の据わった頼もしい人物である。
- ナッコ伍長曰く「相当なやり手」で、彼が苦戦しているという事はかなり戦況が思わしくない事らしい。
- ビリンガースト(Billinghurst)
- 外見は他のISA兵士と変わらないが、ビリンガーストという人物は前作にも登場しており、本作に登場した彼とは同一人物と思われる。
- 階級は伍長。認証番号はビクター・マイク・73469・ブラボー・エックスレイ。
- 本作ではキャンペーンミッションの巡洋艦"ニューサン"号のステージにおいて、主人公セブとともにガンデッキへと向かう。その後の消息は不明。
ヘルガスト軍
- スカラー・ヴィサリ老(Scolar Visari)声:内海賢二
- ヘルガスト軍の指導者であり、ヘルガーンの支配者である。
- 第一次ヘルガーン紛争敗北後における、ヘルガーン軍再組織化の責任者でもある。
- 現在51歳で専制君主的な地位となっているヴィサリは、初代皇帝としての載冠を目前にひかえている。
- ヘルガストが追放され、虐げられた過去への復讐として、ISAの殖民惑星の一つである「ベクタ」の侵略に着手し、ISAに対して甚大な被害を与えた。
- メール・ラデック(Mael Radec)声:青山穣
- 階級は大佐。ヴィサリ老直轄の私兵部隊の総司令官であり惑星ヘルガーンの首都、ピュロスシティの防衛を一任されている。
- 過去に軍の教官を務め、劇中では彼の名を冠した士官学校が登場する。
- 軍規にはかなり厳しく、服装規定に違反した兵士2名をその場で処刑している。
- 計画を練るタイプの指揮官というよりは、陣頭指揮を好み、殺戮への渇望を持った人物として描かれている。
- 即断即決、冷酷で残忍な人物であり、ヴィサリ老への狂信的なまでの忠誠から"ヴィサリ老の猟犬"と呼ばれている。
- そんな彼にとって、今回の戦いは主君への忠誠を示す絶好の機会といえる。
- なお、英語版音声のラデック大佐の声を担当したショーン・パーツィーは、前作『KILLZONE』でも、主要登場人物のハッカ大佐の声を担当していた
- ^ [1] 西川善司の3Dゲームファンのための「KILLZONE 2」グラフィックス講座(前編) PS3のハイクオリティグラフィックスはDeferred Shadingでキマリ!?
- ^ [2] 西川善司の3Dゲームファンのための「KILLZONE 2」グラフィックス講座(後編) ~オランダ精鋭部隊がCELLプロセッサで実装した「脅威推測型AI」の秘密
- ^ [3] Euro Killzone pre-orders top 1.1 million
- ^ [4] PS3 Best Shooter 2009 Killzone 2
- ^ [5] Best Shooter - GameSpot's Best Games of 2009
- ^ PSP「KILLZONE: LIBERATION」(国内未発売)のストーリー
- ^ ページ上部にある「Sign in」を開きアカウント情報を入力後、「MY KILLZONE」から確認できる
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