DERBY OWNERS CLUB 不具合、不正行為の存在とその影響

DERBY OWNERS CLUB

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/03 07:12 UTC 版)

不具合、不正行為の存在とその影響

稼働開始直後より、磁気カードのセーブデータ不正に書き換える行為が発生。全ステータスMAX、脚質自在、残り出走週MAXといった通常プレイではあり得ない馬が作成される事態に至った。

当初は一部の悪質なプレイヤーが利用しているに留まっていたが、人気が高まるに連れてインターネットオークションなどで拡散、対戦に際して一般プレイヤーが不正カードに手も足も出ないという状況が多発、前述のスタミナに関するバグも相まってゲームの寿命を縮める要因の一つとなった。

メーカー側もアップデートで対策や公式POPを配布するなどして対処に努めたが、磁気カードリーダーが暗号化に対応しておらず、ゲームデータ上で対策される度に新たな不正カードが登場するいたちごっこが発生、また古いバージョンで作成されたカードはやりこみプレイで作成されたカードと区別を付ける手段も無く、対応を行うことは非現実的であったという背景もあり、根本的な対応は過去バージョンからの引き継ぎが行われなかった『DERBY OWNERS CLUB 2008 feel the rush』まで待つこととなる。

不正カードとは別に、本来は利用回数が増えるに連れて性能が下がる繁殖馬カードを読み込ませた後に不正に引き抜くといった手順にて利用回数をカウントさせず、強力な繁殖馬カードが無制限に利用される、強力な馬カードをコピーするといった事態も発生した。プレイ方式や磁気カードの仕様上、読み込んだと同時に使用回数をカウントすることは不可能であり、使用したと判定させたタイミングでは既に該当カードが引き抜かれており、意図的にセーブをさせないと言った行為や他の新規カードを差し込んで強力な馬カードを不正にコピーさせるという手口も横行したが、全てローカルで動作することが当たり前であった当時のゲームにおいて根本的な対応は不可能な状況であったことも考慮する必要がある。(同様の手口は本ゲームに限った事ではなく、磁気カードを利用したアーケードゲーム全般で多発していた)[3]


  1. ^ 『DERBY OWNERS CLUB 2009 ride for the live』ALL.Netサービス終了のご案内セガ・ロジスティクスサービス 2014年7月
  2. ^ 弊社製品保守対応の終了についてセガ・インタラクティブ、セガ・ロジスティクスサービス 2016年11月
  3. ^ 時代を築いたゲーム達”. ゲームセンター[Bayon]. 2022年6月7日閲覧。
  4. ^ セガゲームス、『ダービーオーナーズクラブ‐ネクストハロン‐』のサービス終了 2012年8月から6年にわたって運営Social Game info 2018年11月27日






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