香港発活劇エクスプレス 大福星
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スタッフ
- 監督:サモ・ハン・キンポー
- 協力:三菱自動車、ラルフ・ローレン
- 日本劇場版主題歌:時代錯誤「幸運序曲〜大福星のテーマ〜」(1985.07.05、キャニオンレコード)
- 香港劇場版主題歌:ジェニー・ツェン(甄妮)「同是世俗人」
- 作詞:ピーター・ライ(黎彼得)/作・編曲:マイケル・ライ(黎小田)
- 日本劇場版挿入歌:ユン・ピョウ「KUNG FU STAR」
- 日本語版製作スタッフ
- 演出:蕨南勝之
- 翻訳:額田やえ子
- 調整:近藤勝之
- 効果:新音響
- 制作:コスモプロモーション
日本ロケ
1984年12月18日~1985年1月5日まで日本ロケ[3]。12月18日東京ヒルトンホテル41階スイートルーム四部屋を使い撮影[3]。撮影終了後はそのまま関係者の寝室となった[3]。サモ・ハン・キンポー監督は12作目の監督作品[3]。「街の様子、冬の景色など他の都市にはない魅力がある」という理由で日本ロケを決めた[3]。スタッフは45人。脚本はあるが盗難を恐れて印刷をせず、撮影するシーンごとに監督がキャスト・スタッフに説明してリハーサル→本番の繰り返し[3]。ジャッキー・チェンは12月21日夜に来日し[3]、12月22日早朝からの山梨県富士吉田市の富士急ハイランドロケから撮影に参加[3]。メリーゴーラウンドの高さ25メートルの鉄柱をよじ登って降りるシーンで右足首を痛めた[3]。そのまま撮影を続けたが、日本の予想外の寒さもあって筋肉がこわばり症状を悪化させ、12月25日成田空港から車イスで帰国した[3]。
日本劇場公開版
日本での同時上映は『嵩山少林寺』。日本劇場公開版は、時代錯誤の主題歌(挿入歌)、ユン・ピョウの挿入歌、オリジナルBGMが使用されていた。その日本劇場公開版は、1987年日本テレビ「金曜ロードショー」でTV放送された。ちなみに、ポニーキャニオンから発売されたビデオ・LDは、BGMが違う香港公開版に最後に時代錯誤の主題歌を追加したオリジナルバージョンで、現在発売のDVD・BDに日本劇場版と表記され収録されているのは、このポニーキャニオンビデオバージョンであり、正規の日本劇場公開版ではない(その代わりに吹き替え音声がTV放送使用のため、そちらが正規の日本公開版となる)。
2014年12月に発売された国内版ブルーレイでは、1985年当時の日本劇場公開版フィルムをニュープリントテレシネ/HDリマスタリングで全編収録されており、公開から約30年を経てようやく日本公開版の初ソフト化が実現された。
出典
- ^ a b c デアゴスティーニ(2014年)目次頁
- ^ 「1985年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報』1986年(昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社、1986年、128頁。
- ^ a b c d e f g h i j “J・チェン(映画) 都内で極秘ロケ 18日から撮影中 チェン23日から合流”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社): p. 15. (1984年12月20日)“ヒエ~ッ地上25メートル "軽業師"J・チェン 映画『五福星・Ⅱ』ロケ 初の日本ロケ ファン『さすが~』”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社): p. 13. (1984年12月23日)“J・チェン負傷していた 飛び降りシーンで右足首を 車イスで帰国”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社): p. 13. (1984年12月26日)
注釈
固有名詞の分類
香港の映画作品 |
墨攻 イップ・マン 葉問 香港発活劇エクスプレス 大福星 イップ・マン 序章 ジャッキー・チェンの醒拳 |
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