貧乏姉妹物語 概要

貧乏姉妹物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 08:07 UTC 版)

概要

東京都東京区という架空の下町が舞台。

主人公は山田きょう・あす姉妹。母(佳子)は、きょうの妹・あすを産んですぐに他界、父は膨大な借金を抱えて失踪してしまい、築40年のアパート(風呂なし1K・家賃2万6千円/月額)に2人きりで暮らしている。姉・きょうは新聞配達のアルバイトをしながら生計を立て、妹・あすは小学3年生ながら大人顔負けに家事をこなす。貧しいながらも周囲の人々に支えられながら強く、明るく生きる姉妹の姿を描く。

原作第2話では20XX年とされ数年前から法律が変わり、中学生(満13歳)から大人と同等に働けるという設定になっているため、そう遠くない近未来という設定であると考えられる[独自研究?]が、作品中においてそうした解説がなされているわけではない。現行法でも早朝の新聞配達や牛乳配達といった軽作業等は例外として認められている[1]

作者いわく山田きょう・あす姉妹のモデルは知人の子供であるとのこと。また、きょう・あす姉妹が住むアパートは作者の実家がモデルであり、かつて借家として貸し出していたという[2]

作者によると、当作はタイトルを再改称したのだという。元々は『貧乏姉妹物語』のタイトルで同人誌として発表し、それが好評だったことから読み切りで発表することになり、『サンデーGX』に読み切り作品として発表する際に『強く貧しく美しく』というタイトルに改称した。その後、好評で連載化が決まった時に当時の担当者から「同人誌で使っていた『貧乏姉妹物語』にしましょう」という提案によって『貧乏姉妹物語』に再改称されたとのこと[要出典]


  1. ^ 使用者の義務としての、労働基準法56条2項等(昭和53年9月4日文部省初等中等教育局長通達)。
  2. ^ 本人によるツイッターでのつぶやきより。
  3. ^ a b 同人誌時代は「山田 今日」「山田 明日」となっていたが、台詞の都合で紛らわしくなるため、ひらがなになった。
  4. ^ 本作は姉妹2人が主人公であるが、ほとんどは姉であるきょうの視点で物語が展開しているため、実質的な主人公はきょうであり、あすは準主人公的な位置付けとなっている。キャラクター紹介やテロップなどできょうの名前が先に出てくるのもそのため。
  5. ^ 公式サイト・キャラクター
  6. ^ 実は、あすが寝た後の深夜の時間帯に勉強しており、本来なら夜間に摂るべき睡眠が十分に摂れないため、授業中に寝てしまうという事情による。
  7. ^ ただし、アルバイトで時間が取れないこと、費用がかかること、少しでもあすと一緒に居たいこと、などの事情で部活動には加入していない。
  8. ^ バイト先で料理の味付けを試みた際に大失敗し、即日解雇されてしまうほど。
  9. ^ 実際には知人の借金の連帯保証人になって多額の借金を背負い、返済金工面のため自分達の家を売っていた。
  10. ^ 作中で確認できるバイトは、新作ジュースのデモンストレーションの売り娘、スーパーの試食販売員、チョコレート商品のラベル貼り、ファミレスのウエイトレス、交通警備員の5職。短期・単発のバイトでは、肉屋の売り娘、ケーキ屋の売り娘、海の家の手伝い、写真のモデルの4職。この他に頓挫したバイトとして、蘭子の家の引っ越し作業がある。
  11. ^ 「銭湯ハワイ」は作者の別作として存在する作品であるが、名称と建物の外観以外に共通点は無く、全く別の存在である。当作のきょう・あす姉妹についても後書で僅かに触れられている程度に過ぎず、本編には一切登場しない。長らく番台を担当していた祖母も、当作に登場する番台女性とは別人である。
  12. ^ 同人誌時代の銭湯の名称は「弁天湯」になっていた。
  13. ^ 同人誌『貧乏姉妹物語の本』4ページ
  14. ^ きょう以上に頭が良い。
  15. ^ 作者の同人誌『貧乏姉妹物語の本』によると、初期設定では72歳だった。
  16. ^ 同人誌『貧乏姉妹物語の本』 登場人物紹介より。
  17. ^ 同人誌『貧乏姉妹物語 ~アニメ放送10周年記念本~』より。
  18. ^ 姉妹も隣室は空き部屋だと思い込んでいた。
  19. ^ この賞名は『くろよめ』など、作者の他の作品にも登場している。
  20. ^ 単行本版では目が描かれているが、側面からの描写であるため、素顔全体は見えない。また、笑っているため、目は閉じている。
  21. ^ サングラスを外した時の素顔を描いた絵は同人誌版も含めて一切存在しなかったが、2016年8月に発表した『貧乏姉妹物語 ~アニメ放送10周年記念本~』では公式において初めてサングラスを外した素顔が描かれた。ただし、笑っている表情のため、目は瞑っている。
  22. ^ 「沙々と友人同士」というのは公式設定であるが、当作が発表された当時は『くろよめ』がまだ存在しなかったため、この裏設定は『くろよめ』発表後に付け加えられたものである。
  23. ^ ただし、あくまで別作からのゲストキャラ的位置付けであるため、登場は僅か1コマであり、台詞も無い。
  24. ^ 単行本第2巻84ページ2コマ目。あすの台詞で201号室に居住している旨の記述がある。
  25. ^ 誤植または編集者の表記混同により「伯母」と誤表記されている箇所が数箇所ある。
  26. ^ ただし、作中設定ではアルバイトに就ける年齢は13歳以上のはずであり、矛盾がある。
  27. ^ アニメでは蘭子が姉妹に告げている。
  28. ^ a b c d e f g h i j k l m 『月刊ニュータイプ 2006年8月号』 角川書店、2006年8月1日、190頁、ASIN B000GGRUZQ
  29. ^ 音楽教師の小坂先生は出演を担当した小坂明子本人がモデル。ただし、原作に登場する音楽教師は若い女性である。





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