背中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/07 23:59 UTC 版)
動物
四足で歩む動物の場合も、背中は無防備である。敵から攻撃を受けた場合、背中は守りづらい箇所、あるいは弱点である。
この背を構造的に強化して防御する方向に進化した例は多い。ほ乳類ではアルマジロがその典型である。昆虫や甲殻類などにも背面に比較的丈夫な外骨格を持つ例が多く、それらは普通は背甲(はいこう)と言われる。
ネコは、背中は強化されなかったが、その代わりに 攻め込まれると仰向けになることで、相手に弱点である背中を見せないようにし、するどい爪のある四肢をすべて相手に向け、防御・攻撃する(することがある)。
四足で立つ動物では、腹面は地面に向いており、背中は地面と反対側、上方で、他者から見える側でもある。したがって、同種内でのアピール(婚姻色や威嚇など)、他種に対する表示(保護色や警告色など)も、主として背面にあらわれる。動物の外見的な特徴が現れやすい側なので、昆虫標本等では背中が見えるように固定するのが一般的である。
子どもを常時運ぶ動物では、腹側の袋に入れたままにして運ぶ方法、背中側で運ぶ方法、口の中に入れて運ぶ方法 等々さまざまな方法があるが、オポッサム、サソリ、コモリグモなどでは背中に背負う。
接続する部分
慣用表現
- 背を向ける
- 背中を押す
- 背に腹は替えられぬ
- 背中を見て育つ - おやじの背中
- 背中を流す
- ^ 広辞苑 「せなか 背中」
背中と同じ種類の言葉
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