福海寺
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無價掌珍禅師・住筑前博多聖福寺 京諸山疏(不二遺稿)
無價掌珍禅師が福海寺開山の在庵円有禅師の法嗣であることが書かれています)。無價掌珍禅師は足利義満に命を受けて博多聖福寺に住したと思われる。当時の禅僧は外交官でもあり、日明貿易を行なった足利義満の命により、無價掌珍禅師が兵庫の福海寺、博多聖福寺へと日明貿易(勘合貿易)の拠点の地に住職したことは、特筆されるべきことである。また無價掌珍禅師を同じ宗覚派でも天外志高禅師の法嗣とする説があるが、この諸山疏では「正伝一派」と有り、天外志高禅師の法系でないことがわかる。さらに兀庵五世とあり、天外志高の法嗣とするならば兀庵四世となり、明らかに在庵円有の法嗣であることが分かる。諸山疏は晋山する時に維那が住持の前で読む物であり、歴史的価値、史料としては第一級のものである。
摂津国の五山十刹制度の諸山(五山・十刹に次ぐ「諸山」格の幕府公認禅宗寺院)
- 宝満寺(開基法燈国師) 南禅寺派 (法燈派) 神戸市長田区
- 福海寺(開山在庵禅師) 南禅寺派 (宗覚派) 神戸市兵庫区
- 廣厳寺(開山明極禅師) 南禅寺派 (明極派) 神戸市中央区
- 福厳寺(開山佛燈国師) 南禅寺派 (大覚派) 神戸市兵庫区
- 禅昌寺(開山月庵禅師) 南禅寺派 (大応派) 神戸市須磨区
- 安国寺[要曖昧さ回避](開山大明国師) 南禅寺派(京都に移転 。現南禅寺塔頭 光雲寺)
- 栖賢寺(開山竺当和上) 大徳寺派(京都に移転)
- 澄心寺(開山潜渓和上) 廃寺(現高野山真言宗)
- 善住寺(開山鐘谷禅師) 廃寺
錦絵に画かれた福海寺
足利氏と大黒天
- 足利氏の発祥の地である、栃木県足利市の鑁阿寺にも大黒天が祀られている。足利氏は大黒天を厚く信仰していた。
- 1 福海寺とは
- 2 福海寺の概要
- 3 歴史
- 4 無價掌珍禅師・住筑前博多聖福寺 京諸山疏(不二遺稿)
- 5 福海寺と兵庫七福神
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