枚方T-SITE 枚方T-SITE

枚方T-SITE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 16:07 UTC 版)

枚方T-SITE

4・5階の巨大本棚

CCCの進出

近鉄百貨店は2011年(平成23年)12月28日に、枚方店が入居する「ひらかたサンプラザ2号棟」の土地建物のうち、近鉄百貨店が所有する部分をスパイラルスター・グローバル・パートナーズ株式会社に譲渡すると発表するとともに契約締結した。譲渡価額は公表されていない。引渡予定日は2012年(平成24年)6月11日[17]

これに伴い、2012年(平成24年)2月期第3四半期に、連結で4億1,800万円、個別で3億8,900百万円の減損損失をそれぞれ経営構造改革費用として特別損失に計上することも合わせて発表した[18]

譲渡先のスパイラルスター・グローバル・パートナーズはTSUTAYAを運営するCCCの社外監査役である武田宣が代表取締役を務めており、CCC代表取締役増田宗昭の近親者が議決権の100%を持つ「株式会社ソウ・ツー」のグループ会社として扱われている。

このため、CCCとは直接の資本関係や人的関係はないが、「近鉄百貨店跡にTSUTAYA進出か」との報道が一部で出ていた[7]

2013年9月頃には跡地に建設される建物のイメージ図が現地で公開された[19]

百貨店の建物は2014年夏頃までに解体されて更地となり、その後跡地に建物の建設が開始された[19]。2015年10月にNHK総合テレビの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演したCCCの増田CEOが言及するなどして、TSUTAYAが「T-SITE」をオープンさせる予定であることが明らかになった[19]。2016年5月16日、予定通りオープンした[20]

TSUTAYA 枚方駅前本店・枚方 蔦屋書店

CCCが運営する書店・レンタル店大手のTSUTAYA1983年(昭和58年)3月24日に枚方市の大和ビルに1号店を開業させた。当時の店名は蔦屋書店 枚方駅前店で、ブランド変更の後TSUTAYA 枚方駅前本店となった。因みに当地には現在、餃子の王将枚方駅前店が入居している。

かつては十数年毎に移転しており、創業店舗である枚方駅前デパートを皮切りに大和ビル→エル枚方(枚方市駅高架下商業施設)→枚方デパートメントビル(レンタル館)・旧三越枚方店跡(物販館)・エル枚方(GAME館)の3館の順で移転して来た。

上記の通り枚方T-SITE開業以前はレンタル館・物販館・GAME館の3館を構えており、GAME館を除き枚方T-SITEに移転。書店部門は枚方 蔦屋書店にブランド転換を行った[注 6]。また書店部門のうちコミック売場は旧物販館の建物にコミック館として引き続き販売していたが、2017年2月17日にりそな銀行枚方支店旧店舗を改装したTSUTAYA ANNEXⅠ内へ移転した。同年4月24日、GAME館を閉店。

枚方市駅北口のビオルネにはこちらも地元の書店である「野村呼文堂」や、コミック等の取り扱いも行うアニメイトが出店しており、競合相手となっている。

主なテナント

フロア構成

本館 フロア概要
8階 レストラン
7階 りそな銀行枚方支店
6階 三菱UFJ銀行枚方支店
5階 ファッション
4階 暮らしと美容
3階 BOOKS & CAFÉ
2階 TSUTAYA
1階 食マルシェ
地下1階 スーパーマーケット

ANNEXⅠ

  • 1階 - 生活
  • 2階 - CanDo(キャンドゥ)

ANNEXⅡ


注釈

  1. ^ 現在の法人は近鉄グループホールディングスに相当する。
  2. ^ 丸物の後身、京都近鉄百貨店の経営危機を救済するための基盤強化が目的だった
  3. ^ 百貨店以外ではパルコとして池袋パルコ(旧・東京丸物)が営業している。
  4. ^ 丸物傍系の丸栄やその子会社であったほの国百貨店も2020年までに閉店しており現存していない。
  5. ^ ビル管理会社で、発起人には株式会社枚方丸物が設立された当時、代表取締役だった永岡孝二(近畿日本鉄道百貨店部=のちの近鉄百貨店出身)も含まれている。
  6. ^ レンタル部門・GAME館・コミック館はTSUTAYAブランドのまま存続しているため、「TSUTAYA枚方駅前本店は現存しない」という記述は誤りである。

出典

  1. ^ “ツタヤ、創業の地に百貨店 「恩返しと新たな挑戦」”. 朝日新聞. (2016年5月14日). https://web.archive.org/web/20161025035345/http://www.asahi.com/articles/ASJ5F6WVVJ5FPPTB011.html 2022年1月9日閲覧。 
  2. ^ 日常に寄り添い生活を彩る、生活提案型デパートメント 枚方市駅前に枚方T-SITEオープン』(プレスリリース)カルチュア・コンビニエンス・クラブ、2016年5月16日http://www.ccc.co.jp/news/2016/20160516_004986.html2016年9月9日閲覧 
  3. ^ moe_hana (2020年9月11日). “【大阪】SNS映え間違いなしのおしゃれスポット♪「枚方T-SITE」の魅力を徹底調査!”. icotto.jp. https://icotto.jp/presses/18632 
  4. ^ “近鉄百貨店枚方店がリフレッシュオープン”. 日本食糧新聞社. (1999年9月29日). https://news.nissyoku.co.jp/news/nss-8589-0058 2012年2月25日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f 枚方市、『枚方市史5巻』、1984年3月31日
  6. ^ a b c d e f g 枚方市開発局、『事業のあゆみ』、1975年3月
  7. ^ a b “近鉄百貨店跡にTSUTAYA進出か”. 河北新聞ニュース. (2012年1月15日). http://www14.ocn.ne.jp/~kahoku/120115.html#1-1 2012年2月13日閲覧。 
  8. ^ a b c 株式会社枚方丸物、「ひらかた丸物」開店広告、1975年
  9. ^ 株式会社枚方丸物、「ひらかた丸物」開店パンフレット、1975年
  10. ^ 高度経済成長期の輸送力増強 近鉄資料館(近畿日本鉄道) 2021年9月27日閲覧
  11. ^ 流通研究グループ編、「近鉄百貨店グループ夢革命」、オーエス出版、1989年3月17日
  12. ^ 鈴木一也 (2012年3月1日). “サヨナラ枚方近鉄”. 毎日新聞 (毎日新聞社大阪本社): p. 8 経済面 
  13. ^ a b 経営構造改革実施とそれに伴う特別損失計上に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社近鉄百貨店、2011年9月21日http://www.d-kintetsu.co.jp/corporate/pdf_file/20110921153459.pdf2012年2月13日閲覧 
  14. ^ a b “近鉄百貨店 36年の歴史に幕”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社大阪本社): p. 35 近畿経済面. (2012年3月1日) 
  15. ^ “近鉄百貨店 37年の歴史に幕”. 産経新聞 (産業経済新聞社大阪本社): p. 2 総合面. (2012年3月1日) 
  16. ^ a b c 中島美保子 編『百貨店調査年鑑2011年度版』株式会社ストアーズ社、2011年9月30日。 
  17. ^ 固定資産の譲渡に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社近鉄百貨店、2011年12月28日http://www.d-kintetsu.co.jp/corporate/pdf_file/20111228170731.pdf2012年2月25日閲覧 
  18. ^ 特別損失の計上に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社近鉄百貨店、2011年12月28日http://www.d-kintetsu.co.jp/corporate/pdf_file/20111228172512.pdf2012年2月25日閲覧 
  19. ^ a b c 近鉄百貨店時代から振り返る枚方T-SITEへの変遷【ひらつーまとめ】” (2016年5月13日). 2016年5月14日閲覧。
  20. ^ “関西初出店!TSUTAYA創業の地に枚方T-SITEがオープン”. ASCII×デジタル (KADOKAWA). (2016年5月16日). http://ascii.jp/elem/000/001/163/1163121/ 2016年5月16日閲覧。 
  21. ^ 枚方T-SITE公式サイト「KITANO ACE」


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