救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士 概要

救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 15:44 UTC 版)

概要

テレビシリーズとは別に作られたオリジナルストーリーで、スーパー戦隊Vシネマとしては初となる「前作との戦隊との共演ではない単独作品」である[1]。ゴーゴーファイブと本作品の新規キャラクターであるジークとジークジェンヌの共闘を描いているため、近年ではVSシリーズとしてカウントされている[2]。前年までのVシネマ作品の回転率好調を受けてこの年は2本制作されることになり、そのうち1本が『ゴーゴーファイブ』単独の新作にあてられた[3]

コンセプトのひとつとして「宮村優子に変身してもらおう」というのが掲げられており、宮村優子演じる速瀬京子が、本作品のみ登場の第6の戦士「ジークジェンヌ」に着装して戦う。宮村は戦隊ファンを自称しており、JACでのアクションの経験もあって環境は整っていたが、設定上テレビシリーズで新戦士として活躍させるのは無理があったため、パラレルワールド的な新作での機会が設けられた[4]。本作品の冒頭には宮村優子の出世作である『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロイン「惣流・アスカ・ラングレー」の名ゼリフ「あんたバカァ?」が盛り込まれているが、これは監督の渡辺勝也が宮村ファン向けのサービスとして提案したもので、宮村本人の賛同を得た上で脚本の武上純希に伝えられた[3][注釈 1]

五星戦隊ダイレンジャー』でリュウレンジャーを演じた和田圭市が、ゴーゴーファイブのライバル戦士・ジークを演じる。ジークが装甲服を着用している姿をスーツアクターとして演じたのも、リュウレンジャーのスーツアクターであった大藤直樹である[5][注釈 2]。また、『ゴーゴーファイブ』以外の戦隊から音楽を借りられない本作品では曲が不足するため、ジークには専用テーマが新たに作曲されている[3]


注釈

  1. ^ 同じく武上が脚本を担当したテレビ第3話でも発言している。
  2. ^ 大藤によれば竹田道弘が「和田君だからお前な」という理由で起用したとのことである[5]
  3. ^ 資料によっては、京子ジークテクター装着[9]と表記している。

出典

  1. ^ 『宇宙船YEAR BOOK 2000』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2000年4月20日、28頁。雑誌コード:01844-04。 
  2. ^ パンフレット 2011, 「スーパー戦隊VSシリーズヒストリー&全作品解説」
  3. ^ a b c VS超記録, p. 84.
  4. ^ VS超記録, p. 92.
  5. ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 163–171, 「第4章 東映ヒーロー史に刻み込まれた匠の技と業 15 大藤直樹」(東映ヒーローMAX vol.41掲載)
  6. ^ a b c d e f 学研の図鑑 2021, p. 231, 「戦士のいろいろ」
  7. ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 105
  8. ^ a b c d e f 「救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士」『救急戦隊ゴーゴーファイブ超全集小学館てれびくんデラックス愛蔵版〉、2000年3月1日、52-53頁。ISBN 978-4-09-101472-6 
  9. ^ 完全超百科 2006, p. 81.
  10. ^ a b 百化繚乱 下之巻 2012, p. 85
  11. ^ a b ACTion 2021, p. 220.
  12. ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、169頁、雑誌コード:01843-05。 





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