実況パワフルプロ野球2018
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 05:46 UTC 版)
ペナント
本作では新要素として、以下の要素が登場した。
- 潜在能力:選手ごとに設定された達成条件をクリアすると潜在能力を開花させ、能力が上昇する。
- 疲労度:連続で出場を続けると疲労が蓄積し、実力が発揮できなくなったり、怪我が増えてしまう。
- 国際大会:4年に一度、オリンピックをモデルとした「インターナショナルベースボールカップ」とワールド・ベースボール・クラシックをモデルとした「ワールドチャンピオンシップベースボール」が開催される。
ほかにも、FA選手の年俸ランク、新たな特殊能力が追加された。
マイライフ
本作では完全に新規から開始する「プロ野球人生編」、サクセスやパワフェスで作成した選手でプレイする「オリジナル選手編」、実在のプロ野球選手になりきる「憧れ現役選手編」の3つのモードが搭載。サクセスから登場する彼女キャラやマイライフ専用の彼女キャラも前作から一新された。ペナントで国際大会が追加されたことに伴い『PSP版実況パワフルプロ野球2010』のマイライフ以来、日本代表のメンバーになることも可能。またペナントと同様にオリジナル選手をドラフトに参加させて入団させることができるようにもなった(どの球団に行くかはランダム)。
LIVEシナリオ
『プロ野球スピリッツ2015』で期間限定で配信された「プロ野球速報プレイ」モードのパワプロ版。
2018年度(ver1.10以降は2019年度)のペナントレースの試合結果をもとにしたシナリオが即日配信され、試合の勝敗を分けたターニングポイントを体験できる。さらに豊富なランキングが用意されており、シナリオのプレイ内容に応じてスコアが算出され全国のユーザーと競い合うことができる。
サクセス
メインシリーズとしては『パワプロ2013』以来となる高校野球編。本作は「パワフル第二高校」「南国リゾート学園」「五竜郭高校」の三つのシナリオと短時間で選手を育成する「サクサクセス」を収録。
基本システムは『パワプロ2016』に準拠しているが、パワマップの仕様変更・イベントのスキップ機能の搭載などシステム面の見直し、キャラクターのアニメーションやボイスの搭載といった演出面の強化の他、一度発生したイベントを鑑賞できる「アルバム」モードが搭載されている。
『パワプロ2011』『2013』での高校野球編のシナリオは1年制のみだったが、今作では『パワポタ3』以前の作品と同様、複数年制のシナリオ(五竜郭高校のみ旧作同様に3年制、残り2シナリオは2年制)となった。ただしストーリーの設定の都合上、全シナリオ共に1年目は公式戦に出場できないため、パワフル第二高校と南国リゾート学園の2シナリオは3年目夏の大会のみ出場可能である[9]。
前作のサクセス同様本編シナリオのキャラは一新されており、矢部明雄、ダイジョーブ博士と影山スカウトなどレギュラーキャラクターを除いて、ストーリー内で登場した過去作品のキャラは『2016』で初登場の出井田大輔のみ(ただし試合では対戦相手としてパワフェス内で登場の高校チームの選手と、最終戦のみ音声として出演の熱盛宗厚が登場する)。
これまでの高校野球編と異なり、選択可能な3校(パワフル第二高校、南国リゾート学園、五竜郭高校)はそれぞれ異なる地区に存在するため、選択しなかった高校は地方大会ではなく全国大会で戦うことになる。
登場人物(サクセス)
彼女候補
3シナリオ共通の彼女兼マネージャー候補のキャラクター。マイライフにも彼女候補として登場する。
- 市枝 いちご(いちえ いちご)
- 声 - 内田真礼
- バッティングセンター経営者の娘。
- 店を継いでくれる養子探しに執心している。気まぐれでやりたいことがコロコロ変わる。
- マイライフではバッティングセンター社長として登場する。
- 若菜 初美(わかな はつみ)
- 声 - 田中あいみ
- 青春=恋と甲子園と思っている、天真爛漫な女子高生。
- マネージャーとしての能力は高く、運動神経も抜群。
- マイライフでは事務職員として登場する。
- 榎下 舞那美(えのもと まなみ)
- 声 - 田中美海
- 通学しながら大工としても働く女の子。
- 手先が器用で、色々な物を修理する。男勝りでサバサバした性格。ラジオが好き。
- マイライフでは建設会社勤務員として登場する。
- 咲須 かのん(さきす かのん)
- 声 - 本渡楓
- 吹奏楽部でサックスを頑張る天然女子。
- レギュラーを目指し日々練習に打ち込んでいる。スイーツ好きだが、太ることは嫌がっている。
- マイライフでは地元の大学生として登場する。
パワフル第二(パワフルだいに)高校
主人公は野球の実力こそ持つものの、人を見下す傲慢な性格で野球部の嫌われ者だった。だが、ある試合の事故で記憶と野球の実力を失った主人公は一から野球を鍛えなおし、チームメイトの信頼を得て、甲子園出場を目指す。
このシナリオのみ資金ではなく学力のメーターが設定され、学力が低いとイベント内容が不利になってしまう。
- 土中 実(つちなか まこと)
- 声 - 若林佑
- 主人公の同級生。投手。オリジナル変化球の「ラッカセイバー」を使う。
- 頬に落花生みたいな模様がある。
- 記憶喪失前の主人公が原因で部活が嫌になり休部している。
- 萬 半次(ばん はんじ)
- 声 - 外崎友亮
- 主人公の同級生。メインポジションは遊撃手だが、サブポジションで二塁手や三塁手も守れる。かなりの大柄。
- 練習をさぼってばかりいる。中学3年間の記憶がないため野球に対して前向きになれない。ふくよかな体格だが足は遅くない強打者。
- 諏訪野 聖人(すわの せいと)
- 声 - 永塚拓馬
- 主人公の一年後輩。メインポジションは捕手と外野手。能力はバランスがよい。
- 姉の君子と瓜二つの美少年。主人公の実力を高く買っており、甲子園に行くためには必要不可欠だと考えている。バナナが好き。
- 多目口 疾風(ためぐち はやて)
- 声 - 新田早規
- 主人公の二年後輩。ポジションは外野手。俊足で能力を上げると矢部よりも足が速くなる。
- サッカー部所属で、矢部に負けないぐらい俊足が自慢。試合に負けると泣いて悔しがる勝ち気な性格で、先輩にも敬語を使わない。
- 波留寺 広(はるでら ひろし)
- 声 - 臼木健士朗
- 主人公の一年先輩で、野球部の前キャプテン。シナリオでは受験生。
- 温和な性格で皆に好かれているが、才能に惚れ込んだ主人公につきっきりのため受験勉強をしてるかどうか怪しい。
- 諏訪野 君子(すわの きみね)
- 声 - 松嵜麗
- 諏訪野聖人の姉。容姿は弟と瓜二つ。
- ファンタジーやシュールな物を好む。人と話す時はキャラを演じる。好奇心旺盛で行動力が高い。
- パワフル第二と南国リゾートのみマネージャーとして登場する。
- 彼女候補になることは無く南国リゾート学園編では鞍馬と恋仲になる。
- 大一万 大吉(だいいちまん だいきち)
- 声 - 櫛田泰道
- 同じ地区の佐和蟹高校のキャプテンで、ポジションは一塁手。パワーのある強打者。
- 主人公とは中学で同じ野球部だったが、犬猿の仲だった。彼が打った打球が主人公の頭に当たり、主人公の記憶が無くなった。そのことに責任を感じている。実家は薬局で、会うと回復アイテムなどを売ってくれる。
南国リゾート学園(なんごくリゾートがくえん)
主人公は野球の才能を持ちながら、貧乏で高校に進学するお金がなかった。ある日、主人公は自分と瓜二つの容姿を持つ御曹司と出会い、彼と協力して入れ替わりの生活を送ることとなる。
このシナリオでは、野手サブポシを持つ投手(二刀流)しか育成できず、そのため投手・野手両方の練習ができ、試合の操作も投球・打席両方を行う。
- 花鳥 千香(かとり せんが)
- 声 - 飯田友子
- 主人公の同級生。南国リゾート学園野球部キャプテン。メインポジションは投手、サブポジションは一塁手。
- 顔は主人公と瓜二つだがこちらの方が肌が白くえくぼがある。温和で気が弱く、すぐに誰かに頼るところがあるが、真面目でリーダー意識は強い。『パワプロ2022』でもアオハル学園編と千将高校編(条件として)登場する。
- 蒔田 牧人(まきた まきと)
- 声 - 花倉洸幸
- 主人公の一年後輩。メインポジションは捕手、サブポジションは外野手。能力は普通だが特殊能力が多い。
- 大企業の社長の息子。目つきは悪いが、礼儀正しく温厚な性格。
- 尾梅 民夫(おうめ たみお)
- 声 - 石野竜三
- 主人公の同級生。ポジションは三塁手。
- やせ細った顔をしており、感情が揺らぐと目が白くなったり、赤くなったりする。自分を悪魔の子と思っており、何かと奇抜な行動をとる。尾梅小雪は姉。
- 能力は全体的に高く、特にミートはA。しかし特殊能力は「ムード×」や「チャンスG」といった赤得がある。
- 紅鶴 大斗(べにつる だいと)
- 声 - 中務貴幸
- 主人公の二年後輩。メインポジションは遊撃手、サブポジションは二塁手。能力はかなりミートが低いがとてもパワーがでかいといったロマン砲。ピンク色の髪が特徴。
- かなりのパワーヒッターだが、過去の出来事からミスした練習から逃げる癖がある。
- 花鳥 風香(かとり ふうか)
- 声 - 日笠陽子
- 千香の母で、南国リゾート学園理事長兼南国リゾート開発社長。
- 20代にしか見えない美魔女。主人公にアルバイト先を斡旋してくれる。
- 条件を満たすとエピローグで主人公が風香のプライベートの秘書になることがあるが、マイライフへの引継ぎは不可能。
- 尾梅 小雪(おうめ こゆき)
- 声 - 塙真奈美
- 尾梅民夫の姉。「赤本ショップ」の店員。
- 自分を悪魔と思っている弟を心配している。かなりのドジっ子。見た目は民夫とそっくりだが実はメイクをしており素顔はかなりの美人。
- 南国リゾート学園編でのみ彼女兼マネージャーにすることができるが、引き続きが出来ない。
- タムラくん2号
- 声 - 岩端卓也
- 最先端技術を詰め込んだ、野球練習専用ロボット。
- 関西弁で口が悪く、他人に敬遠されがち。人間扱いされないと怒る。
- 鞍馬 貴史(くらま たかふみ)
- 声 - 浜添伸也
- 同じ地区の海月学院のキャプテン。ポジションは投手。オリジナル変化球の「クライダー」をもつ。外野もでき、野手能力も高い。日焼けしており肌が黒い。家が貧しくバイトで家計を支えている。プロの一流選手となり、世間の人々を見返したいと思っている。ひょんなことから主人公を嫌悪してしまうが、地区大会決勝で勝てばその誤解が解ける。
- シナリオエピローグでは君子と恋仲になる。
五竜郭(ごりゅうかく)高校
かつての五竜郭高校は強豪校であったが、20年前の甲子園決勝に敗れてから低迷し、現在は廃部の危機に立たされていた。そんな時、20年前の野球部のキャプテンだったOBが監督に就任し、全国各地から集めた一年生を率いて甲子園を目指す。名前の由来は五稜郭から。
3年制シナリオであるため、練習とパワマップの進行可能回数が他2校より多い代わり、練習経験点が少なく、能力アップ時の必要経験点が増加している。
シナリオ進行中に彼女が作れないが、彼女候補毎に決められた条件を満たすとシナリオ終了後、五竜郭高校にある伝説の樹の下で告白イベントが起きる。
- 一刀 将(いっとう しょう)
- 声 - 藤井隼
- 主人公の同級生。ポジションは外野手。能力バランスがよく、ミートがずば抜けて高い。刀みたいな眉毛ど深青色の髪が特徴。
- 自分のことを「チャンピオン」という自信家。野球の才能はピカイチだが、女子を口説いてばかりいるため、部員からの心証は悪い。イベントでは強度のスランプに陥る。
- 小野分 虎文(おのわけ とらふみ)
- 声 - 田村睦心
- 主人公の一年後輩。ポジションは一塁手だが、イベントで投手以外のポジションにコンバートできる。黄色の長髪で髪を後ろで束ねている。能力はパワーが高いが、その他の能力は低い。主人公のことを「オヤビン」と呼ぶ。無理矢理懐いてくるが、憎めない性格。カラスが苦手。
- 九条 万能(くじょう ばんのう)
- 声 - 井上雄貴
- 主人公の二年後輩。ポジションは投手。能力は鍛えればすべて平均以上で特にスタミナが高い。ネギみたいな髪型が特徴。一語一語を伸ばす喋り方が特徴的。死んだ親友のために甲子園出場に拘っており主人公に中学の頃からつきまとう。高校に入る前は下手だったが、異常な練習で才能が開花した。
- 森 賢蔵(もり けんぞう)
- 声 - 松川央樹
- 五竜郭高校野球部監督。眼鏡をかけている。
- 20年前の甲子園準優勝時の主将で、主人公の父とバッテリーを組んでいた。
- 双三 遊一(ふたみ ゆういち)
- 声 - 佐治和也
- 五竜郭高校の用務員。購買部の店員もしている。野球部OBで決勝戦で決定的なエラーをしたことから「伝説のショート」と呼ばれていた。
- 出井田 文飛(でいた ふみと)
- 声 - 仲村宗悟
- メガヒット工業野球部のキャプテン。ポジションは作中では投手からとある理由で捕手になる。そのためデータもメインは捕手だが、高い投手能力も持っている。
- なぜか頭に文鳥を飼っている。野球選手育成システム「出井田メソッド」を開発している。パワプロ2016に出た出井田大輔の弟。
- 覆水 武明(ふくみず たけあき)
- 声 - 山口智広
- 20年前に五竜郭高校を破った千秋楽高校のエースの息子。ポジションは投手・外野手。オリジナル変化球「ブレッドシュート」を持つ。野手能力も一流。
- パン屋の息子で、経営難の店の手伝いと練習に時間を取られているため常に寝不足。幼少期から天才と言われる才能の持ち主。1年のころに転校。3年生の夏の甲子園決勝で千秋楽高校のエースとして主人公の前に立ちはばかる。
- ^ “実況パワフルプロ野球 2018”. ソニー・インタラクティブエンタテインメント. 2018年4月26日閲覧。本作は公式サイトにCEROのレーティングが表記されていない。
- ^ a b ちゅーやん (2017年12月7日). “パワプロ2018 来年春PS4/PSVitaで発売 VRモードも実装”. ASCII.jp. 2017年12月10日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “「実況パワフルプロ野球2018」,2019シーズンへの無料アップデートが本日実装。高校野球の監督となって日本一を目指す「名将甲子園」を追加”. www.4gamer.net. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b “実況パワフルプロ野球2018(パワプロ2018)公式サイト”. コナミホールディングス (2017年12月7日). 2017年12月10日閲覧。
- ^ 『実況パワフルプロ野球2018』が「PlayStation® Awards 2018」にて「Gold Prize」を受賞 株式会社コナミデジタルエンタテインメント 2018年12月4日
- ^ 『実況パワフルプロ野球2』と『実況パワフルプロ野球'95』のみ登場の選手は除く。
- ^ 現状のボール→ストライク順になったのは2010年以降である。
- ^ 2019年度データのみ搭載。2018年度データには搭載されていない。
- ^ 五竜郭高校は2年目の夏から公式戦に参加可能となるが、地方大会で必ず敗退するため、甲子園に進出可能になるのは2年目春以降となる。
- ^ ユニフォームは『実況パワフルプロ野球'98開幕版』の鬼が島分校のユニフォームになっている
- ^ ただし、こちらでの名前が誤表記であり、本作では「ヴィクター・ゴールドバーグ」と表記されている
- ^ ヒーローズでは第2ストレート扱いになる。なお、同作では西強大学の城山剣一、現役選手の菅野智之を所持した「ワンシーム」は第2ストレート扱い。
- ^ MAJOR高校選抜との試合前の会話から、MAJOR高校選抜と対戦した時の茂野大吾の父は「MAJOR高校選抜の茂野吾郎に似た者」に設定している。
- ^ パワプロアプリでは、サクセスで海堂学園高校、聖秀学院高校と分断されていた。また、ジョー・ギブソンJr.がワールド高校の選手扱いとして「海堂学園高校編」以外の非コラボレーションシナリオで登場する時期もある(現在には該当シナリオにしか登場しない)。
- ^ ジョー・ギブソンJr.はワールド高校のユニフォームが使われている、清水薫は牽制できないなど。
- ^ パワフェス内の表記が「OBチーム代表」から「レジェンズ代表」に変更された。また、美園千花がいる場合のみ追加された試合前の会話から、美園千花を含むチャレンジャーズと対戦した時のレジェンズ代表は(北雪高校編のプロデューサーである)田中将大であることを示唆している。
- ^ パワプロアプリ版田中将大のオリジナルフォーク方向変化球。ただし、パワフェス版のエアロスプリットは表記と実況以外の変化はなかった(通常のSFFと同じ)。
- ^ それぞれのステータスの下限があるので極端に弱いニセプロが出現しない。一方、ニセプロ加入時の選手レベルがMAXのため成長できない。
- ^ ヒーローズでは、本戦ラウンドで海東学院高校に樽本、海東学院大学に渋谷と分断されていた。
- ^ ヒーローズでは出井田のみの「ギガバイツ」が予選ラウンドに登場していた。
- ^ 隠しチームとコラボレーションチームの選手は選出対象外。また、猪狩守はアフロ猪狩として選出されない。
- ^ 福岡ソフトバンクホークスの川﨑宗則の自由契約公示は3月27日だが、3月2日には球団HPの選手名鑑から外されていたためか反映された。
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