地図学 地図の種類

地図学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/02 08:06 UTC 版)

地図の種類

基本的な地図を理解する際に、地図製作法の分野は一般地図製作法と主題的地図製作法の2つに分類することができる。

一般図

一般地図製作法は、一般的な利用者に向けて作られた地図を含み、それゆえ多様な特徴からなっている。一般的な地図は多くの参照と場所系を示し、しばしば一連のものとして製作される。このような地図を一般図と称する。

地形学の地図とは主に場所の地形に意識を置き、高さ方向を示す等高線を使用することにおいて他の地図と典型的に異なっている。国土地理院地形図電子国土基本図)は一般図の代表例である。

位相的な地図とはある非常に一般的な地図で、ナプキンの上に描くような種類の抽象的なものである。

主題図

主題的地図製作法は、特定の利用者に適応する特定の地理的主題の地図を含む。いくつかの例を挙げると、インディアナ州のトウモロコシの生産量を示すドットマップや、オハイオ州の郡を段階的に色分けしたコロプレスマップなどである。このような地図を主題図と称する。海図地質図道路地図住宅地図などは主題図の例である。

20世紀に地理的なデータ量が爆発的に増加したため、主題的地図製作法はますます有用になり、空間的、文化的、社会的なデータを解釈するのに必要になった。

命名規則

地図上の場所に名前を付ける方法がいくつかある。初期の探索者はいくつかの方法――自分たちの名前や、生まれ故郷、あるいは彼らの国の統治者の名前による――で名前を付けた。また、発見したもの、その土地の気候、周辺で起こった事件、あるいは場所から名前を付けられた例もある。ブラジルの海岸の多くの場所は、1500年頃のポルトガルの探検家によって名前が付けられたが、(彼らの探検の詳細な時系列があとで復元できるように)カトリックのカレンダーの聖人の名前が割り振られた。

地図学者はまたその土地の土着の名前を借りることもあった。時々は書かれたものをラテンアルファベットに字訳したが、多くは音をそのまま写すか、そうしようとした。探検家は近くにいた土地の住人にこの土地がなんと呼ばれているかを質問し、答えが何であれ、それをその土地の名前とした。ユカタン半島(ユカタンは土地の住民の言葉で「何と言ったんだ?」の意味)はこのようにして名前が付けられ、アラスカのノームも同じようにしてつけられたという伝説がある。

地図学と高等教育

コンピューター技術の発達により電子的に地理情報を処理することが多くなり、地理情報システム(GIS)などの隣接分野も盛んになってきている。


  1. ^ Lambert, J. H. (1772): Anmerkungen und Zusätze zur Entwerfung der Land- und Himmelscharten, Beyträge zum Gebrauche der Mathematik und deren Anwendung, 3 Theil, Im Verlag der Buchhandlung der Realschule, Berlin, 第6章


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