ペダル (自転車) ビンディングペダル

ペダル (自転車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 01:07 UTC 版)

ビンディングペダル

ビンディングペダルはスキービンディングとほぼ同じ機構で、靴底にビス止めされた「クリート」と呼ばれる樹脂製あるいは金属製の止め具を金具で固定して、人間の脚力を直接ペダルに伝える。クリートの規格はメーカーによって異なり、また同じメーカーでも用途目的、ペダルのブランドによって異なることもある。そのルーツもスキーのビンディングの技術を元に1984年に現在の形の元となる最初のビンディングペダルが作られた。英語ではバインディングと呼ばれる。日本でもバインディングと呼ばれることもあり、二つの呼称に意味の差はないが、ビンディングの方が比較的古くから使われている。ビンディングペダルを使用するには専用のシューズと対応するクリートが必要となる。シューズとクリートに互換性がなくても互換アダプターを介して取り付けできる場合もある。

「クリップレスペダル」とも呼ばれるが、ここで言うレスとはクリップペダルと同様に足がペダルに固定される機能をクリップ無しで実現出来ると言う意味で使われている(クリップが無い通常のフラットペダルという意味では無い。)。

ペダルもシューズも主にロードバイク用とマウンテンバイク用とに分かれている。

ロードバイク用はペダリング効率を第一としており、ペダル、クリートとも大型である。靴底には三角形にクリート固定用のナットが配置される。プラスチックカーボンで作られていて大変硬いため、長距離の歩行は困難で、またクリートが磨耗する原因となる。

マウンテンバイク用は不整地走行を前提としてクリートが小型で靴底に隠れるように作られ、クリートナットは2本の溝の中に装備する。また脱着もロードバイク用に比べて容易である。競技用とツーリング用のものがあり、競技用は底が固いが、ツーリング用は比較的柔軟で歩きやすく作られている。

初心者が初めてビンディングペダルを試す時には注意が必要である。着脱が簡単になったとはいえ、シューズがペダルに固定されていることには変わりないので、信号などでの停車時にうまく外せずそのまま倒れてしまういわゆる「立ちごけ」の危険がある。擦り傷や打撲といった軽傷にとどまらず、車に轢かれるなど交通事故の事例もあるため、安全な場所での着脱の練習が必須である。




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