ビースト (X-メン) その他のバージョン

ビースト (X-メン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 09:39 UTC 版)

その他のバージョン

1602

『マーベル1602』ではビーストはハル・マッコイとして知られており、オリジナルの大きな手足を備えた人間としての外見を持っている。彼は上品かつ雄弁に語る人物であり、Carlos Javier(プロフェッサーX)のグループ『ウィッチブリーズ』の一員である。いくつかの兵士が彼をじろじろと見た時、彼は睨み自分の外見をオークニー地方で生まれた事に原因があると考えた。

アマルガムコミック

『ビーストリング』はアマルガムコミックスのスーパーヒーローであり、X−パトロールの一員であり、アマルガムコミックスが出版された両方の時期でX-パトロールシリーズに登場した。ビーストリングはマーベル・コミックのビーストとDCコミックのチェンジリングのアマルガムである。ビーストリングはX-メンでおなじみの姿を保っている傾向があるが、カラーリングは緑である場合が多い。

ダークビースト

ハンク・マッコイの邪悪なドッペルゲンガーであるダークビーストは生化学と遺伝子エンジニアリングを彼が生まれ育ったパラレルワールドでミスターシニスターから学んだ。彼はエイジオブアポカリプスから脱出しアース616の過去に入り込んだ。

彼はオリジナルのモーロックス達の誕生に直接的な責任がある。ダークビーストはハンク・マッコイのパワーと知能を全て持っているが、倫理観は全くと言っていい程持っていない。ある事件の折り、ダークビーストはハンクの子供時代の友人の多くを殺害したが、何らかの理由で彼の両親には手を下さなかった。

しかし、ハンク・マッコイの最近の力、敏捷さ、スピードの上昇とネコのように鋭敏な感覚の獲得を伴うミューテーションによって、ダークビーストはもはや自分の分身ほどは強い存在では無くなった。

Here Comes Tomorrow

150年後の未来を舞台にする『Here Comes Tomorrow』という物語ではジーン・グレイが死に、チャールズ・エグゼビアとスコット・サマーズが引退した後、エグゼビアの学園の校長の座を継いだ。この地位のプレッシャーと迫る人類の絶滅への回避方法の探求のプレッシャーに耐えかね、ビーストは能力拡張ドラッグ・キックに手を出す。彼は知らなかったが、キックはサブライムとして知られる存在のエアロゾルであった。サブライムはビーストの肉体を乗っ取り、彼を無力な肉体の共有者に貶めた。ジーン・グレイの死後150年後、サブライムは最終的に年老い、毛皮が白くなったビーストから出た直後に、サブライムの代表アポリオンによって殺害された。

ハウス・オブ・M

ハウス・オブ・Mの世界ではビーストはヘンリー・ピムとフォージと一緒にトニー・スタークの元で働く科学者として登場している。ここではからはX-メン入団当時の外見のままであった。ビーストは単に自分がミュータントであることを理由に自分は人類より優れているのだと決めてかかっていた。

マーベル・ゾンビーズ

この世界でゾンビとなったビーストは同じくゾンビとなったリード・リチャーズと共にセレブロの修理を行った。ドクター・ドゥームの城に多くの人間がいることを探知したビーストは襲撃に参加している。

その後ビーストはコロネルアメリカと議論している場面でキャップの新たな『コズミックパワー』によって頭部を吹き飛ばされている。

ミュータントX

通常のマーベルユニバースに存在するX-メンのハボックは友人のグレイストーンが不完全なタイムマシーンを使って自分が元々いた時代に戻ろうとするのをくいとめようとした。しかし、装置は爆発し、ハボックは自分がパラレルワールドへと跳ばされてしまった事に気付いた。そしてその世界でのハボックはザ・シックスと呼ばれるヒーローグループのリーダーであった。そのチームの一員には異なる形でミューテーションをとげたハンク・マッコイがおり、この世界ではブルートと呼ばれていた。

若き科学者ハンク・マッコイはブランドコーポレーションで働き、ミューテーションの誘発物質を分離させる事ができた。彼はこの化学物質で自分の身体をミュータント化したがその結果は予想を超えるものだった。良く知られている様な類人猿的な姿ではなく、緑色の水棲生物的な形態へ変貌し、結果として知性を失った。超一流の俊敏さと怪力の他、ハンクの手には水かきがついており、水の中でも呼吸が可能になっている。彼は『インフェルノ』事件のさなか悪霊のS'ymとN'astirhと契約を結び、更にミューテーションが進んだ。しかし悪霊達は彼を助ける代わりに彼の下半身をヤギに変えてしまった。

時としてブルートの知性の欠落は欠点となった。ザ・シックスは一度カナダの荒野で事故を起こし、自分たちがザ・パック(野性的なバージョンのウルヴァリン、セイバートゥース、ワイルドチャイルド)に狙われている事に気付いた。ブルートが自らの動物的な性質に抗う事は難しく、一時的にパックに寝返った事さえもあった。しかし、彼の強さと猛烈な忠誠心は長所となった。

はじめてゴブリンクイーンの力が高められた時、彼女はザ・シックスの全メンバー(乗り気だったフォールンを除く)を自らの目的のために操った。彼女はブルートの野性的な側面を彼の意志に反して利用し、彼をほとんど意志のない野獣に仕立て上げた。ブルートはハボックとゴブリンクイーンの子供・スコッティ・サマーズが知らず知らずのうちに洗脳から解放したことで自由になった。ブルートはスコッティーを救出しようとしたが、他のメンバーが現れ彼を攻撃したため失敗する。ゴブリンクイーンは正気に戻ったわずかな時間の中でブルートにスコッティーをX-マンションに連れて行く事を許した。他のチームメンバーはゴブリンクイーンの影響力から脱し彼女を倒した、ハボックの元に残ることを選び、チームの新たな目標を凶行に走るニック・フューリーとS.H.I.E.L.D.からミュータントを救う事に改めた。

後にブルートは邪悪なプロフェッサーXがハボックに向かってはなったサイキックブラストに割って入った。[4]これは期せずして彼の知能を元に戻し、何故自分が知能を失う事になったかを思い出させる事になった。この世界に元々いたハボックは妻のマデリーン・プライヤーを欺きファンタスティック・フォーのスー・ストームと不倫をしていた。マディーはアイスマンとの意味ありげな友情関係のなかに慰めを見出していたが、彼の能力の性質故にロマンチックな関係にはなりえなかった。ハボックは不倫をやめ、アイスマンに嫉妬するようになっていく。ハボックはブルートの顔に爆発を起こし、アイスマンを普通の姿に戻す実験を密かに妨害し、彼の振る舞いを子どもじみたものにした。完全に知性を取り戻し、ブルートはハボックを元いた世界に戻し、ブラットストームとガンビットのVampirismを(できるだけ)治し、アイスマンを元の姿に戻す方法を探し始めた。ブルートは全てにおいて成功したが、ハボックはチームメイトと親しくなりすぎて元いたマーベルユニバースに戻る事を選ばなかった。悲しむべき事に、ブルートの知性はエグゼビアのブラストの後遺症が無くなると再び失われた。

世界のほとんどが崩壊して、ブルートがどうなったのかは不明である。彼はその世界のドラキュラに攻撃され、糸に吊るされていた。彼はハボックが世界を去る時も生死の境目を行ったり来たりしていた。

『Endangered Species』のバックアップストーリーである『X-ファクター』24号では、ビースト(大半のミュータントが能力を失ってしまったことをなかったことにしようとしていた。)は他の世界と同じことをしようとして様々な自分自身の存在しえた姿を見ている。ある世界におけるビーストはブルートに近い姿をしており、彼がドラキュラの攻撃を生き延びたことを仄めかしている。

シャドウX

ニューエクスカリバーはプロフェッサーXがシャドウキングに取り憑かれた別次元のX-メンであるシャドウXの一員のビーストの邪悪なカウンターパートと交戦した。彼らはM-デイの結果としてアース616に送り込まれた。

アルティメットビースト

ヘンリー・”ハンク”・マッコイは見かけから明らかに分かるミュータントであり、巨大なエイプの様な手足は少年に理不尽な憎悪と偏見を招いていた。子供の頃はずっと両親共々自らの遺伝的な状態を非難しており、事態をややこしくしないように彼は自らの計り知れない知能を隠す事にした。ハンクはコードネーム・ビーストを名乗り、アルティメットX-メンの設立メンバーとなった。彼はチームのなかでえり抜きのエンジニアという役割を担い、X-メンのブラックバード・X-ジェットやデンジャールームを頻繁にアップグレードしていた。

ビーストはストームと断続的に付き合いをはじめた。ストームは高い知能を持つ彼にぞっこんであったが、ビーストの劣等感はしばしば二人の関係の妨げとなっていた。彼はストームはプロフェッサーXにマインドコントロールされているのだと決めつけていた。ビーストはインターネットを通じて別の女性と付き合い始めマグニートーがまだ生きている事をうっかり漏らしてしまい、アルティメットウォーを引き起こしてしまった事がある。この時のチャットの相手「ミュータントのスーパーモデル・ナオミ」は実は情報を引き出そうとしていたブロブであった。

ハンクは天才級のIQを持っている。彼のミュータントとしての生体生理学は彼にサルの様な外見の他に超人的な力、スピード、スタミナ、反射神経、瞬発力、筋肉の連携力、平均感覚、両手で文章を書きながら足でタイを結べる程の器用さを与えている。ウェポンX計画によりハンクは更により動物的な姿に変え、かぎ爪、牙、拡張された感覚能力を手に入れ体全体をふさふさとした青い毛皮が覆うようになった。

ビーストはセンチネルの攻撃による瓦礫に押しつぶされて死んでしまった。[5]彼の死はX-メン全員にとって暗い影を投げかけるものであったが、特に大きなショックを受けたのはストームである。しかし、ビーストは病院で回復した事が明らかになった。[6]エグゼビアとニック・フューリーは彼の生存を秘匿し、エグゼビアは彼を占有するためにビーストに自分の家族やX-メンに定期的に訪問しているように信じ込ませた。普通の人間の外見を取り戻し、ハンクは現在アドミラル・ストライカーによる反ミュータントを目的とした政府の陰謀によって生み出されたミュータントを脅かすレガシーウイルスの治療法を研究している。エグゼビアの見かけ上の死(実際にはタイムトラベル)によって彼に施されていた精神的な押さえ込みが破れたことにより、皆からは死んでいると思われていることを知り、S.H.I.E.L.D.のために働かされている現状を打破することを考えた。ビーストはS.H.I.E.L.D.の管理を脱走し、エグゼビアの学園に向かっている。[7].

X-メン・フェアリーテイル

ビーストはアオイという名のサルの役で登場している。[8]アオイは616のビーストに比べて若く、よりサルっぽい姿をしているが、青い毛皮はそのままである。勉強家で知性的なビーストと違い、アオイは陽気で悪戯好きである。裏をかかれた後、アオイはヒトメ(サイクロップス)の仲間になった。彼は巨大で強い形態に変化する能力を披露していた。




  1. ^ Ronald Byrd, Anthony Flamini (w), Various (p), Various (i). "The Initiative" Civil War: Battle Damage Report #1 (2007年), Marvel Comics
  2. ^ Mondo Marvel Panel Live! From LA”. Newsarama. 2007年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月18日閲覧。
  3. ^ X-Treme X-Men #2-#4
  4. ^ Mutant X #23
  5. ^ Ultimate X-Men #45
  6. ^ Ultimate X-Men #81
  7. ^ Ultimate X-Men #85
  8. ^ X-Men Fairy Tales #1
  9. ^ [1]





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