バイオハザードII アポカリプス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 22:36 UTC 版)
登場クリーチャー
詳細はバイオハザードシリーズ#登場クリーチャーや個別項目を参照。
- アンデッド/ゾンビ(Undead/Zombie)
- T-ウイルスに感染したラクーンシティの市民たちの成れの果て。最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされ、生き残っている市民たちを次々と襲う。
- 本作では町全体が舞台であるため、多種多様な外観のアンデッドが登場する。中には 半裸のストリッパーや子供のアンデッドなど、原作ゲームシリーズでは、レーティングの関係上、登場させることが不可能なゾンビも登場している。
- ゾンビ犬(ZombieDog)
- R.P.D.の警察犬のドーベルマンが、T-ウイルスに二次感染してアンデッド化したもの。こちらは筋力が損なわれておらず、俊敏な動きで獲物に襲いかかる。
- リッカー(Licker)
- アンブレラ社が、人間の生体組織に直接T-ウイルスを注入して作り出した生物兵器。不安定な性質のため生物兵器としては失敗作とされている。名称の「リッカー(Licker)」とは「舐めるもの」を意味する英語の造語である。
- 本作では地下研究所のハイブから抜け出して、ラクーンシティの教会に隠れていた個体が3体登場する。新鮮な人間のDNAを採取することで、変異し巨大化する特性を持つが、本作では変異する前に全てアリスによって撃退された。
- ネメシス(Nemesis)
- 演 - マシュー・G・テイラー
- アンブレラ社の「ネメシス計画(Nemesis Program)」において誕生した強靭な人型生物兵器で、本作のボスクリーチャー。「ネメシス(Nemesis)」とは、ギリシア神話に登場する義憤の女神の名前に由来する。
- 前作『I』の終盤で、リッカーに傷つけられ、T-ウイルスに感染したマット・アディソンが、通常のアンデッド化とは異なる変異を起こしていたことから、アンブレラ社のアイザックス博士とケイン少佐に、T-ウイルスとの適性を見込まれて、ネメシス計画の実験体となった。
- T-ウイルスとの適合により、T-ウイルス製生物兵器の欠点の一つである知能の低下を克服[4]しており、アンブレラ社から与えられた命令を忠実に遂行し、ロケットランチャーやレールガンを扱うことができる程度の知性を有する。
- ネメシスの視界はヘッドアップディスプレイのように様々な情報が逐一表示されており、視界に入った人間の武装状態を認識し、脅威であれば排除を行う。アンブレラ社の衛星システムを介して命令を受け取り、受け取った命令はネメシスの視界に文字として表示される[11]。
- 映画劇中でラクーンシティ警察の特殊部隊S.T.A.R.S.が籠城する建物の前に登場した際には、ネメシス計画を遂行するアンブレラ社のケイン少佐から「KILL S.T.A.R.S. MEMBERS(S.T.A.R.S.メンバーを殺せ)」という命令を受け取り、手にしていたロケットランチャーとレールガンを使って、瞬く間にS.T.A.R.S.隊員たちを抹殺した。S.T.A.R.S.隊員と一緒に隠れていたL.J.に関しては、愛銃を放棄して武装を解除したため「危険度ゼロ」と判断して攻撃しなかった。
- ネメシスと同様に、アイザックス博士からT-ウイルスを投与され、施術を受けたアリスとは、兄妹のような存在で、施術中に取ったデータ上では、アリスとネメシスの強さは互角であったとケイン少佐は語っている[12]。
- アリスとネメシスが初めて邂逅した際には、ネメシス計画が完全始動し、どちらがT-ウイルスと完全適合して進化を遂げたかを見極めるために、ネメシスにアリスと戦うように命令を下し、ネメシスは執拗にアリスを追跡するようになった。
- アリスたちがラクーンシティからの脱出を果たすために、市庁舎にやってきた際、ケイン少佐は、アリスの仲間のジルたちを拘束し、アリスとネメシスの一騎打ちとなるよう舞台を整えた。戦いの中でネメシスよりもアリスのほうが肉体的な変異を起こさずに、優れた能力を次々と発揮したことで、ケイン少佐はネメシスを見限り、「ネメシスは進化の袋小路に入ってしまった」とばっさり切り捨てたが、この発言により、ネメシスはマットとしての自我に目覚め[13]、アンブレラ社を裏切ってアリスたちの味方に付いた。
- その後はアンブレラの隊員たちに攻撃を行っていたが、最後は自身が放ったロケットランチャーの直撃によって墜落してきたヘリの下敷きになり死亡した。
- 原作ゲームシリーズでは、T-ウイルス研究の集大成として生まれたB.O.W.「タイラント」を素体として、「NE-α」と呼ばれる寄生生物を寄生させることで誕生した、タイラントを超える最強の生物兵器であり、原作における正式名称は「ネメシス-T型」[14]であったが、本作ではタイラントを素体にした設定や「NE-α」を寄生させた設定などは無く、単に「ネメシス」と呼称される。
- 原作ゲーム『3』で使用する武器はロケットランチャーのみだったが、本作ではさらにレールガン[15]を用いる。書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS 映画『バイオハザード』全記録」内の本作の武器の制作を担当したチャールズ・テイラーの解説によると、劇中でネメシスが使用したレールガンは、軍用ヘリコプターに搭載されるM134ミニガンを改良した物であり、銃身を36cmまで短くすると同時に、銃口にマズルブレーキを追加して、弾丸を発射する際に燃える火薬がプラズマ効果を発揮するように設計したと解説されている[3]。なお、映画公開後の2012年に発売されたゲーム作品『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』に登場するネメシスには、レールガンを用いる設定と、ネメシスの視界がヘッドアップディスプレイのように様々な情報が逐一表示されるという映画独自の設定が、ゲームに逆輸入される形で踏襲されている。
- 映画劇中でのビジュアルは、原作ゲーム『3』における「ネメシス-T型 第一形態」のデザインが忠実に再現されているが、原作では白濁した瞳をしていたのに対し、映画では青色の瞳となっている点が異なっている。これは素体となったマットの瞳がそのまま残されているためであり、ネメシスの正体がマットであることにアリスが気が付くきっかけになった。
- ^ a b “Resident Evil: Apocalypse”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年12月19日閲覧。
- ^ 2004年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c d 書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS 映画『バイオハザード』全記録」21ページより引用
- ^ a b c 「バイオハザードII アポカリプスを10倍楽しむスペシャルDVDより
- ^ 書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS 映画『バイオハザード』全記録」16ページより引用
- ^ 映画0:38:32頃のネメシスがS.T.A.R.S.の籠城する建物に登場した際に、ケイン少佐と会話していた女性オペレーターの解説より
- ^ 本作の小説版で語られるジルの過去の物語、および書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS 映画『バイオハザード』全記録」20ページより引用。
- ^ 映画の0:07:00頃より
- ^ 書籍「BIOHAZARD CASE RECORDS 映画『バイオハザード』全記録」22ページより引用
- ^ ラクーンシティ小学校でジルに出会い、名乗った際は「Nicholai Genovev」と名乗り、ソフト版(VHS、DVD、Blu-ray)では、「ニコライ・ジノフェフ」と字幕スーパー表示と吹き替えがなされている。この「Genovev(ジノフェフ)」という姓名は、「Genovaef(ジノビエフ)」の略称であり、エンドクレジットでは「Nicholai Genovaef(ニコライ・ジノビエフ)」と略さず表記されている。地上波放送版では、この「Nicholai Genovev」と名乗る場面で、「ニコライ・ジノビエフ」と字幕スーパー表示と吹き替えがなされている。なお、キース・デカンディード著の本作の小説版では「ニコライ・ソコロフ」という全く異なる姓名になっている。
- ^ 映画本編0:39:00頃の描写より
- ^ 映画本編1:06:00頃の市庁舎での描写より
- ^ 本作の小説版では、施術を受けた直後からマットの自我が残っており、ずっと体の主導権を取り戻そうとあがいていて、ケイン少佐のこの発言に激昂した際にようやく主導権を取り戻したことが記述されている
- ^ ゲーム内では「追跡者」とも呼ばれる
- ^ 電磁誘導(ローレンツ力)により弾丸を撃ち出す武器。
固有名詞の分類
アメリカ合衆国の映画作品 |
華麗なるヒコーキ野郎 メン・イン・ブラック2 バイオハザードII アポカリプス あのころ僕らは プラダを着た悪魔 |
映画作品 |
調布空港 メン・イン・ブラック2 バイオハザードII アポカリプス あのころ僕らは それいけ! アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん |
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