サマーバード 戦績

サマーバード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 04:58 UTC 版)

戦績

2009年3月にデビューすると2戦目で勝ち上がり、アーカンソーダービーに出走、7番人気ながら3着と好走する。ケンタッキーダービーマインザットバードから13馬身離された6着になると、距離の短くなるプリークネスステークスを回避した。鞍上にケント・デザーモをむかえベルモントステークスに出走、中団から脚を伸ばして早めに抜け出したマインザットバードを差しきって勝利した。重賞・G1競走初勝利とともに父バードストーンとの父仔制覇を果たした。また、デザーモはケンタッキーダービー・プリークネスステークスの二冠はリアルクワイエットビッグブラウンで達成していたが、ベルモントステークスはいずれも敗れており、雪辱を果たす結果となった。

次走のハスケルインビテーショナルハンデキャップではプリークネスステークスを制した牝馬レイチェルアレクサンドラとの初対戦となったが、6馬身離された2着となった。続くトラヴァーズステークスではマインザットバード、レイチェルアレクサンドラが回避したためクラシック競走未出走のクオリティロードやケンセイとの対戦が注目された。クオリティロードに次ぐ2番人気に推されるとホールドミーバックを3馬身2分の1離し勝利、ベルモントステークスに続きバードストーンとの父仔制覇となった。続くジョッキークラブゴールドカップステークスでは古馬との初対戦となったが1番人気に支持され、クオリティロードに1馬身差をつけ連勝でG1競走3勝目を挙げた。迎えた大一番、ブリーダーズカップ・クラシックでは無敗の牝馬ゼニヤッタ、欧州から来たリップヴァンウィンクルに続く3番人気となるが、ゼニヤッタ、芝G1馬のジオポンティ、トゥワイスオーヴァーの4着に敗れた。次走にはアメリカ三冠レース優勝馬としては初の挑戦となるジャパンカップダートが予定され、11月19日に来日して調整が行われていたが[1]11月29日の調教後に右第3中手骨を骨折し、出走を回避することになった[2]

2010年2月9日、馬主のK.K.ジャラヤマンは「アイス調教師とはうまくコミュニケーションがとれない」として、アイス厩舎にあずけていたサマーバードを含む25頭をすべて転厩させると発表した。サマーバードはアフリートアレックスなどを管理したティム・リッチー厩舎に移動した[3]。復帰戦へ向け乗り運動を再開したが、患部のX線撮影を行った結果合併症が発見され、本格的な調教を行うのは無理と診断され陣営で協議して現役続行を諦め引退が決定した。引退後は種牡馬となっている。2012年11月、日本軽種馬協会が購買契約を結んだ[4]

2013年12月23日、変位疝により死亡[5]


  1. ^ 【JCダート】堂々の来日!超大物中の大物”. スポニチ (2009年11月20日). 2009年11月30日閲覧。
  2. ^ サマーバードが骨折、JCダート出走回避へ”. netkeiba (2009年11月29日). 2009年11月30日閲覧。
  3. ^ Jayaramans Remove 25 Horses From Ice Barn”. BloodHorse (2010年2月10日). 2010年2月11日閲覧。
  4. ^ 種牡馬サマーバード号(Summer Bird)を購買”. 日本軽種馬協会 (2012年11月8日). 2012年11月9日閲覧。
  5. ^ 輸入種牡馬サマーバード死す 供用わずか1年で”. サンケイスポーツ (2013年12月24日). 2013年12月24日閲覧。
  6. ^ Birdatthewire”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。






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