キャンプ・コートニー 遺構・遺跡

キャンプ・コートニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 09:22 UTC 版)

遺構・遺跡

天願川をキャンプ・コートニーのフェンスのなかには、天願城や天願貝塚などの多くの遺構があるが、米軍は調査や遺構の保全を許可していない。米軍のマスタープランには、天願一族の墓があるとともに、霊化森には日本軍の陣地壕があったため、多くの日本兵が葬られていると記されている[3]

  • 天願城 (土グスク、あるいは天願グスク) ... 米軍基地内にあるという経緯から現在までに発掘調査などは同じく基地内にある天願貝塚と同様に行われていない。
  • 天願貝塚 ... 縄文時代後期(沖縄貝塚時代前期)の貝塚。貝塚から奄美の面縄東洞式土器や沖縄の伊波式土器、石斧も発見されているが、同じく調査は進んでいない。
  • 霊化森 (ディーカムイ) グスクと日本軍の陣地跡 ... 日本軍の陣地壕と銃眼、住民の避難壕などがある。
  • 水玉栄原遺跡
  • 天願原遺跡

事件・事故

1960年2月19日 - 米軍の水タンクが破裂し、沖縄人1人が死亡し、3人重傷が重傷を負った[10]

2002年11月2日 - 沖縄米兵強制わいせつ未遂事件の舞台となった。この事件は日本のメディア、特に沖縄で大きな注目を集め、日米地位協定と治外法権の特権、そして日本の法制度と日本の警察の公正な裁判慣行についての議論を引き起こした。

キャンプ・コートニーで行われている海兵遠征部隊 MEU の水陸両用夜間襲撃訓練。

訓練

キャンプ・コートニーの施設で行われている米海兵隊第三海兵隊遠征軍の化学、生物、放射線、核兵器対応シーバーン訓練 (CBRN) の様子。

キャンプ・コートニーでは、毎年、化学兵器、生物兵器、放射線、核兵器(CBRN)訓練を行っている。気密性のガス室で保護具を着用しながら一連のテストを実施する。あるいはどのように汚染物質を密封、梱包、および除去するかを野外で訓練する[11]

イベント

毎年クリスマスシーズンには Camp Courtney Christmas Fest が開催される。その他、随時フリーマーケットが開かれる。他に軍用機の展示会や具志川祭りなど地元祭事への参加もある。

関連項目


  1. ^ The Tsunami evacuation plans for Courtney and McTureous” (英語). Stripes Okinawa (2014年3月15日). 2020年2月27日閲覧。
  2. ^ 以上、沖縄県「米軍基地環境カルテ」(2017年) による。
  3. ^ a b 梅林宏道『情報公開法でとらえた沖縄の米軍』高文研(1994) 167頁
  4. ^ キャンプ・バトラー米海兵隊基地施設技術部「キャンプ・コートニー・マスタープラン」(1986/2) 情報公開法に基づく公開 from 梅林宏道『情報公開法でとらえた沖縄の米軍』高文研(1994) 166頁
  5. ^ 海上自衛隊沖縄基地隊具志川送信所 | うるま市における基地の概況 | 基地政策 | 市政・財政・議会・選挙・統計・基地・公売等 | うるま市役所”. www.city.uruma.lg.jp. 2021年1月26日閲覧。
  6. ^ うるま市「うるま市における基地の概況
  7. ^ 管内在日アメリカ合衆国軍海上訓練 第11管区海上保安本部HP
  8. ^ クレー射撃で鉛汚染/キャンプ・コートニー 『琉球新報』2001年6月9日
  9. ^ キャンプ・コートニー水域のヒジキに係る補完的調査結果について(評価書) 環境省、厚生労働省、外務省、防衛施設庁 2002年6月
  10. ^ 事件・事故/Water Tank Bursts : Kills 1, Hurts 3(水タンク破裂で沖縄人1人死亡、3人重傷) : 那覇市歴史博物館”. www.rekishi-archive.city.naha.okinawa.jp. 2022年2月22日閲覧。
  11. ^ CBRN Contamination Mitigation Training” (英語). DVIDS. 2020年2月27日閲覧。


「キャンプ・コートニー」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キャンプ・コートニー」の関連用語

キャンプ・コートニーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キャンプ・コートニーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキャンプ・コートニー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS