カースルメイン男爵 カースルメイン男爵の概要

カースルメイン男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 03:22 UTC 版)

カースルメイン男爵
Baron Carstlemaine
創設時期1812年12月24日
創設者摂政ジョージ
(ジョージ3世名代)
貴族アイルランド貴族
初代初代男爵ウィリアム・ハンドコック
現所有者8代男爵ローランド・ハンドコック
付随称号なし
旧邸宅モイドラム城英語版
モットーよく見張り、祈れ
(Vigilante et Orate)

歴史

ハンドコック家の旧邸宅モイドラム城址英語版

アコンリー首席司祭英語版リチャード・ハンドコック英語版(1712–1791)の息子ウィリアム・ハンドコック(1761–1839)アイルランド庶民院議員、連合王国庶民院議員を通算20年務めた後、1812年12月21日にアイルランド貴族であるウェストミーズ県におけるモイドラムのカースルメイン男爵に叙された[1]。彼は結婚から35年目にして息子がいなかったため、この爵位には弟リチャード・ハンドコック(1767–1840)およびその男系子孫への特別残余権(special remainder)が定められている[1]1800年合同法の施行以降、新しいアイルランド貴族爵位の創設には既存の爵位が3つ廃絶する必要があり、カースルメイン男爵位の創設はペリー子爵、ミルトン男爵、デラヴァル男爵の廃絶を根拠とした[1]。その後、1822年1月12日にカースルメイン子爵に叙されたが、この爵位には特別残余権が規定されなかった[1]。そして、1839年に子爵が死去すると、カースルメイン子爵位は廃絶、カースルメイン男爵位は特別残余権に基づき弟が継承した[1]

2代男爵リチャード・ハンドコックはトーリー党に属し、1800年に短期間アイルランド庶民院議員を務めた[1]。その息子である3代男爵リチャード・ハンドコック(1791–1869)もトーリー党に属し、連合王国庶民院議員、アイルランド貴族代表議員を務めた[1]。その息子である4代男爵リチャード・ハンドコック(1826–1892)はアイルランド貴族代表議員、ウェストミーズ統監を務めた[2]。その息子である5代男爵アルバート・エドワード・ハンドコック(1863–1937)保守党に属し、父と同じくアイルランド貴族代表議員とウェストミーズ統監を務めた[2]

2019年現在の当主は4代男爵の弟の曽孫にあたる8代男爵ローランド・トマス・ジョン・ハンドコック(1943–)である[3]

カースルメイン男爵(1812年)

爵位の法定推定相続人は現当主の息子ロナン・マイケル・エドワード・ハンドコック閣下(1989年 – )で、その推定相続人は現当主の祖父の弟の曽孫にあたるアンドレ・パトリック・ジェームズ・ハンドコック(1950年 – )である。


  1. ^ a b c d e f g Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 93.
  2. ^ a b Cokayne, Gibbs & Doubleday 1913, p. 94.
  3. ^ Morris, Susan; Bosberry-Scott, Wendy; Belfield, Gervase, eds. (2019). Debrett's Peerage and Baronetage (英語). London: Debrett's. pp. 1421–1422. ISBN 978-1-999767-0-5-1


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