カマカ・ハワイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 04:46 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動![]() | この記事の参考文献は、一次資料や記事主題の関係者による情報源に頼っています。信頼できる第三者情報源とされる出典の追加が求められています。(2019年3月) |
概要
現存するハワイ最古のウクレレメーカーとして有名である(世界最古はニューヨークにあるマーティンで、カマカ創業の前年である1915年に製作を開始している[1])。
ジェイク・シマブクロ、エディ・ヴェダー、ジョージ・ハリスンなど、海外のミュージシャンに使用されるほか、日本国内のウクレレ奏者にも使用者は多い。
また、2004年のアメリカ映画「50回目のファースト・キス」において、主人公役のアダム・サンドラーが使用していたことでも知られる。
沿革
カマカは、最初期のウクレレ製作者のひとりである、マヌエル・ヌメスのもとでウクレレ製作を学んだサミュエル・カイアリイリイ・カマカが、1916年に個人経営のカマカウクレレ&ギターワークスとしてホノルルで創業した。
当初は自宅地下室で運営されていたが、1921年にはサウスキングストリートに出店、そのころにはすでに高い評判を得ており、同社は1920年代から1930年代にかけて成長した。
1920年代半ばには従来の8の字型のウクレレとは異なる、世界初の楕円形のパイナップルウクレレを発売、1928年には特許を取得したことから世界的に有名となった。
1945年には、“カマカ&サン・エンタープライズ”に名称変更。
1953年に創業者サミュエルが死去すると、小学生の頃よりウクレレ製作をサミュエルより学んでいた息子のサミュエル・カマカジュニアが後継者となる。
1968年、法人化され、カマカ&サン・エンタープライズは現在の“カマカ・ハワイ”に名称変更。
2017年現在、サミュエル・カマカジュニアの息子であるクリス・カマカが社長を務めているが、その他にもカマカ一族が経営、企画、製作などの業務に関わるなど、典型的な家族経営となっている[2]。
特徴
- 全てのウクレレがハワイの工場で手作りされている。
- 全てのモデルでボディはハワイアンコアの単板を使用している。
- かつてはネックもハワイアンコアが使用されていたが、近年のハワイアンコアの減少に伴いマホガニーに変更されている。
日本
- 現在の日本総輸入代理店は黒澤楽器店。
- 日本では戦後より現在に至るまで輸入ウクレレとしては圧倒的な人気を誇っているが、もともとの供給量の少なさに加え、ウクレレブームに伴い近年は入手が困難になることがある。
- 1980年代、一時的にカマカ・ジャパン社を設立し、日本製のカマカを出荷していた時期がある。
脚注
参考文献
- 小林正巳『ウクレレ快読本』日本評論社、2017年、改訂新版。ISBN 978-4535587045。
外部リンク
- 公式ウェブサイト (英語)
- カマカ・ウクレレ・クラブ・ジャパン - 黒澤楽器店が運営
- ^ ただしマーティンは1970年代から2000年代にかけてウクレレの生産を中断していた時期がある。
- ^ “カマカの歴史-カマカ・ウクレレ・クラブ・ジャパン”. 2019年2月4日閲覧。
- 1 カマカ・ハワイとは
- 2 カマカ・ハワイの概要
- カマカ・ハワイのページへのリンク