オーストリア西部鉄道 運行形態(快速・普通列車)

オーストリア西部鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 02:14 UTC 版)

運行形態(快速・普通列車)

シュタインドルフ以南のみを運行する列車は190号線の項目を参照。

シティジェット・エクスプレス(cjx)

ウィーン近郊で運行される快速列車。

  • cjx5系統: ウィーン西駅 - 新線経由 - ザンクトペルテン - アムシュテッテン( - ザンクトファレンティン)
    毎時1本の運行。なお、朝と夕方には、普通列車(R53系統)としてザンクトファレンティンまで延伸される他、R58系統として130号線に直通する列車もある。
    2019年以前は、全区間レギオナルエクスプレス(REX)として運行していた。
  • cjx5系統: ウィーン西駅 - 新線経由 - ザンクトペルテン - アムシュテッテン( - ゼルツタル) 【土曜・休日運行】
    休日限定で、一日1往復の運行。アムシュテッテン以西はR58系統として130号線に直通する。ザンクトペルテン以西の停車駅が少なく、メルク、イプス、アムシュテッテンにしか停車しない。
    2023年度に運行を開始した。

レギオナル・エクスプレス(REX)

全線で運行される快速列車。全線通しの列車はなく、運転系統が下記の通り分かれている。

  • REX51系統: ウィーン西駅 - 旧線経由 - ザンクトペルテン ( → アムシュテッテン)
    平日毎時2本(午前中は毎時1本)、休日毎時1本の運行。ノイレングバッハ以西は各駅に停車し、事実上ローカル輸送を担っている。一日あたり、片道1本のみがアムシュテッテンまで直通する。ザンクトペルテン以西は、平日は普通列車(R58)として、休日は特別快速(cjx5)として運行する。デュアヴィーンとレカヴィンケルは平日のウィーン西駅発アイヒグラーベン行一日1本のみが停車する。
    2015年以前は、特別快速(REX)と快速(R)が毎時1本ずつの運行であった。また、特別快速(REX)はザンクトファレンティンまで直通していた(休日は半数がアムシュテッテン止まり)他、ノイレングバッハ - ザンクトペルテン間でも快速運転をしていた。さらに、停車駅のバリエーションも多かったが、2015年12月以降統一された。
    過去の運行状況
    2015年以前は、ウィーン - 旧線経由 - ファレンティン間で毎時1本運行していた(休日は半数がアムシュテッテン止まり)。デュアヴィーンとレカヴィンケルは全列車通過していた。
    2016,17年度は、ザンクトペルテン - アムシュテッテン間が中心の運行となり、朝・午後に新線経由でウィーン西駅まで運行していた(休日は一日1往復のみ)。朝・夕方はファレンティンまで延伸され、朝のウィーン行、夕方のファレンティン行が、アムシュテッテン以西普通として運行していた。
    2018年度は、快速のままファレンティンまで直通する様になった。
    2018年末に、大部分がザンクトペルテン以東の運行となり、アムシュテッテン直通は片道1本に減便された。平日・休日とも、マーカースドルフと大ジアニングは通過していた。
    2020年末に、ザンクトペルテン以西直通列車が種別変更する様になり、平日は普通(R58)、休日は特別快速(cjx5)として直通する様になった。
    2021年末に、一日1本に限りデュアヴィーンとレカヴィンケル停車となった。

  • REX57系統: シャイプス → ペヒラーン → ザンクトペルテン
    朝に片道2本のみの運行。ロースドルフ、プリンツァースドルフを通過する一方、ジアニングとマーカースドルフに停車する。メルクは2本中1本のみ停車。ペヒラーン以西は120号線から直通する。
    2019年以前は、平日に3本、休日に1本運行していた。昼には、ザンクト・ペルテン→ペヒラーン→シャイプスの系統も片道1本運行していた。2015年以前は、平日朝の片道1本のみの運行であった。
  • (アムシュテッテン → )ザンクトファレンティン → リンツ間
    朝の片道のみの運行。平日6本、休日1本が運行される。うち3本がアムシュテッテン始発となる(ただしうち1本は、ファレンティン以東普通として運行)。アムシュテッテン発のうち1本は、特急と同じ停車駅で運行される。
  • ザンクトニコラ・ストゥルデン - エンスドルフ - リンツ間 【平日運行】
    2時間間隔の運行。エンスドルフ以東は沿ドナウ線に直通する。
  • (アムシュテッテン → )リンツ - ヴェルス - パッサウ間
    毎時1本の運行。途中、マルヒトレンクのみに停車が基本。ヴェルス以西は150号線に直通する。片道1本のみアムシュテッテン始発となり、この列車はリンツ以東で特急並の停車駅で運行される。
    2022年以前は、パッサウ方面行のうち一部がトラウンを経由していた。
  • リンツ - アトナング・プッハイム - シュタイナハ・イアドニング間
    毎時1本の運行(休日は2時間間隔)だが、午前中は数時間運行されない時間帯もある。アトナング以西は170号線に直通する。
    2016年以前はトラウンを経由していた。
  • リンツ - アトナング・プッハイム( - ザルツブルク)間
    平日は一日3往復運行されるが、うちザルツブルク行1本はアトナング以西、リンツ行2本はシュトラスヴァルヒェン以西で普通列車になる。なお、ゼーキルヒェンにも停車する。休日は、フライラッシング発リンツ行が一日1本運行し、シュトラスヴァルヒェン以西で普通列車となる。
    過去の運行形態
    2016年以前はトラウンを経由していた。シュタインドルフにも停車していた。また、休日はアトナング→ザルツブルク→フライラッシングの片道1本が設定されていて、この列車はシュトラスヴァルヒェン以西で普通列車となっていた。
    2017年度より、マルヒトレンク経由となった。
    2021年度より、休日の運行が休止となった。2021年夏より、シュタインドルフ通過となった。
    2023年度より、休日にフライラッシング→リンツの列車が1本設定された。

  • 過去の運行系統
    • ウィーン(フランツヨーゼフ駅) - ザンクト・ペルテン - ヴェルス - パッサウ間
      一日1往復の運行。かつては、急行(EZ)として運行されていた。ウィーン側の起点はフランツヨーゼフ駅で、ウィーン - ザンクト・ペルテン間の経由地が他種別と異なる。オーストリア西部鉄道を通るのはザンクト・ペルテン - ヴェルス間のみ。2019年以前に運行していた。

レギオナルツーク(R)

全線で運行される中距離普通列車。全線通しの列車はなく、運転系統が下記の通り分かれている。

  • R52系統: ザンクト・ペルテン - ペヒラーン( - ザンクトファレンティン)
    毎時1本の運行。原則、各駅に停車する。大部分はペヒラーン止まりで、アムシュテッテンやザンクトファレンティンまで運行されるのは朝と夜間のみ。日中はREXがこの区間のローカル輸送を担っている。
    2019年以前は休日の本数が少なく、早朝1.5往復、午後2時間間隔の運行であった。2020年以前は、平日・休日とも、午前中の本数が少なく、2時間に1本の運行であった。
  • R53系統: アムシュテッテン - ザンクトファレンティン
    毎時1本の運行。
    2015年以前は朝と夕方のみの運行で、ウィーン - ファレンティン間のREXがこの区間のローカル輸送を担っていた。2019年以前は休日の本数が少なく、2時間に1本の運行であった。
  • R53系統: アムシュテッテン → ザンクトファレンティン ( → リンツ ) 【平日運行】
    朝の片道1本のみの運行。ザンクトファレンティン以西は快速(REX)として運行する。
  • R57系統: ザンクト・ペルテン → ペヒラーン →シャイプス 【平日運行】
    一日あたり、片道1本のみの運行。ペヒラーン以西は120号線に直通する。120号線直通列車は他にもあるが、他の列車はR52系統を名乗っている。
  • R58系統: ( ウィーン西駅 → ) ザンクト・ペルテン → アムシュテッテン → クラインライフリング 【平日運行】
    一日あたり、片道1本のみの運行。アムシュテッテン以西は130号線に直通する。ザンクトペルテン以西は快速(REX51)として運行する。
  • リンツ - ヴェルス - アトナング・プッハイム - シュタインドルフ、ザルツブルク間
    毎時1本の運行。ヴェルス以東はSバーン(S2)として運行する。また、シュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク間も、普通「Sバーン」として運行する。
    2017年以前は、大部分がアトナング - ザルツブルク間で特別快速「レギオナル・エクスプレス」として運行しており、レギョナルツークは朝と夜間のみの運行で、ノインキルヒェンにも停車していた。また、特別快速として運行していた便は、半数がシュタインドルフ以東の運行で、残り半数はザルツブルクからローゼンハイム線のタクスハム・オイロパークまで乗り入れていた。また、ノインキルヒェン・ガンパーンは通過列車の方が多かった。
    2020年以前は、休日のアトナング - シュタインドルフ間が2時間に1本の運行となっていた。
    2021年末より、全列車ノインキルヒェン・ガンパーン停車となった。
  • 過去の運行系統
    • ウィーン - ザンクト・ペルテン間
      2015年以前は、毎時1本(休日は2時間間隔)運行していた。また、トゥルナーバッハ以東では大多数が快速運転をしていた(停車駅は現在のREXと同じ)。
      2015年末に、大多数が快速運転区間をノイレングバッハまで延ばし、特別快速(REX)に格上げされた。深夜の一日2往復、および平日の朝に運行されるレカヴィンケル発ウィーン西駅行片道2本のみがレギオナルツーク(R)として残された。
      2019年末に、他の種別の吸収されて休止。
    • 2016年以前は、リンツ近郊にも運行していたが、2016年末にSバーンに変更された。
    • シュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク
      2017年末に運行を開始した。平日・土曜日のみ、毎時1本運行していた。休日は、ザルツブルク→シュトラスヴァルヒェンの片道1本のみ運行していた。
      2021年末に、シュタインドルフ以東での運行を取りやめた。

Sバーン・ウィーン

  • ウィーン西 - ノイレングバッハ間(S50)
    毎時2本の運行。半数はトゥルナーバッハ・プレスバウム止まりとなる。
    2015年以前は、大多数がウィーン西 - レカヴィンケル間の運行であった。休日は、毎時1本しか走らない上に、大半がウィーン - トゥルナーバッハ間のみの運行であった。トゥルナーバッハ以西のローカル輸送は快速(R)が担っていたが、2015年12月の特別快速(REX)への格上げに伴い、ノイレングバッハまで延長された。2019年以前は、休日の半数が、下プルカースドルフ止まりであった。
  • 過去の運行系統
    • ヒアシュテッテン/ブルック - ヒュッテルドルフ - 下プルカースドルフ間(S60)
      主に、ヒュッテルドルフ以東、東部鉄道マーヘク支線を運行する系統だが、平日の朝と夕方のみ、一部が西部鉄道のレカヴィンケルまで(2016-19年度は下プルカースドルフまで)乗り入れていた。
      2015年末に、運行系統変更によりS80に系統番号が変更された。2019年末に休止。

Sバーン・リンツ

  • ガーシュテン/クラインライイフリンク - ザンクトファレンティン - リンツ(S1)
    平日毎時1.5本、休日毎時1本の運行。原則、各駅に停車する。ファレンティン以東は131号線に直通する。
    2016年度に限り、131号線に直通していなかった。また2016年以前は、レギオナルツーク(R)として運行していた。2020年以前は、平日も毎時1本の運行であった。
  • リンツ - ヴェルス - シュタインドルフ、ザルツブルク間(S2)
    毎時1本の運行。ヴェルス以西はレギオナルツーク(R)として運行される。

Sバーン・ザルツブルク

  • リンツ - シュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク - フライラッシンク間(S2)
    毎時1本の運行。シュトラスヴァルヒェン以東はレギオナルツーク(R)として運行する。ザルツブルク以西は200号線→ドイツ国鉄951号線に直通する。休日は、半数がシュトラスヴァルヒェン以西のみの運行となる。東行片道1本のみ、途中駅を通過する。
    過去の運行形態
    2017年以前は、大部分がシュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク間のみの運行で、全て各駅停車で、ノイマルクトにも停車していた。
    2017年末にリンツ - フライラッシング間の運行となった。
    2021年末にシュタインドルフ通過となった。


  1. ^ Roman Herunter, Gerhard Fritze: Die EU-Prüfung des GSM-R-Netzes der ÖBB-Infrastruktur AG entsprechend der TSI ZZS. In: Signal + Draht. Band 108, Nr. 6, 2015, ISSN 0037-4997, S. 40–47.
  2. ^ Artikel in: Fremden-Blatt der k. k. Haupt- und Residenzstadt Wien / Fremden-Blatt und Tags-Neuigkeiten der k. k. Haupt- und Residenzstadt Wien / Fremden-Blatt / Fremden-Blatt mit Vedette / Fremden-Blatt mit militärischer Beilage Die Vedette, 18. September 1852, S. 1 (rechte Spalte, unten) (Online bei ANNO).; オーストリア国立図書館提供のオンライン新聞記事
  3. ^ Baugeschichte der Westbahn in Manfred Wehdorn und Ute Georgeacopol-Winischhofer: Baudenkmäler der Technik und Industrie in Österreich, Band 1, Böhlau, Graz-Wien 1964, S. 218
  4. ^ Artikel in: Staatsvertrag zwischen Österreich und Baiern vom 21. April 1856 wegen der Verbindung der beiderseitigen Eisenbahnen, Jahrgang 1856, S. 415 (Online bei ANNO).
  5. ^ Strach: Geschichte der Eisenbahnen Oesterreich-Ungarns von den ersten Anfängen bis zum Jahr 1867 in:Geschichte der Eisenbahnen der Österreichisch-Ungarischen Monarchie, v1.1, S. 452, 453.
  6. ^ a b Institut für Landeskunde von Oberösterreich (Hrsg.): Oberösterreichische Heimatblätter. 1960 (online (PDF) im Forum OoeGeschichte.at [abgerufen am 29. August 2017] Jahrgang 14, Heft 1, Jänner–März).
  7. ^ Im Triumph über die Demarkationslinie. Jungfernfahrt auf der elektrifizierten Strecke Amstetten–Linz. In: Arbeiter-Zeitung. Wien 29. Juni 1951, S. 3 (arbeiter-zeitung.at – das offene Online-Archiv – Digitalisat).
  8. ^ Gute Aussichten für Semmering-Basistunnel. In: ÖBB (Hrsg.): Die Bundesbahn. August 1983, S. 541.
  9. ^ a b c d Streckenausbau Ybbs–Amstetten. ÖBB Infrastruktur Bau, 2020年10月15日閲覧.: イプス - アムシュテッテン区間の複々線工事完了のプロジェクト小冊子(オーストリア連邦鉄道の資料)
  10. ^ Schienenersatzverkehr Rekawinkel Neulengbach. (PDF) 2016年5月2日閲覧.
  11. ^ St. Pölten: Güterzugsumfahrung eröffnet – noe.ORF.at. 2017年12月16日閲覧: ORF下オーストリアの資料
  12. ^ Linz Hauptbahnhof Ostseite – infrastruktur.oebb.at. 2018年10月6日閲覧.: リンツ中央駅の東側工事のプロジェクト小冊子(オーストリア連邦鉄道の資料)
  13. ^ Walter Fahrnberger: Gleisausbau ist abgeschlossen. In: Niederösterreiche Nachrichten. 11. Dezember 2014, 2017年8月29日閲覧.
  14. ^ a b WESTbahn Gmbh
  15. ^ 【2023年ダイヤ】DB車両による新たなインターシティーが新設
  16. ^ Servus und küss´die Hand!
  17. ^ a b Fahrplan
  18. ^ ウェストバーン鉄道
  19. ^ WESTbahn Gmbh
  20. ^ Änderungen zum Fahrplanwechsel am 12. Dezember 2021
  21. ^ 【2023年対応】オーストリア関連の夜行列車概要・まとめ
  22. ^ 【2023年ダイヤ】ユーロナイトからユーロシティーへと変更される便番号が登場
  23. ^ ÖBB investieren in Salzburg weiter kräftig in den Ausbau der Bahninfrastruktur






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