アクサク アクサクの概要

アクサク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/26 06:39 UTC 版)

これらの拍子はトルコの民俗音楽では主に歌や楽器による踊りの曲として見られる他、いくつかの民謡の中にも見受けられる。

厳密に言えば、トルコ音楽理論では、アクサクという用語は、9の長さの音を 2 + 2 + 2 + 3 のパターンにまとめているものだけを指している(Reinhard, Stokes, and Reinhard 2001, §II, 4)。

アクサクはトルコ以外にイラン、アフガニスタン、そしてバルカン諸国の伝統的な民俗音楽のリズミカルな構造における重要なパターンである。西欧以外の音楽や東ヨーロッパの民族音楽が西洋に影響を与え始めたため、アクスクのリズムは20世紀の西洋音楽の数多くの作曲家に影響を与え、バルトーク・ベーライーゴリ・ストラヴィンスキーはそのうちの一人である[1]

拍子の例

[要出典]

拍子 構造
5 2+3 (türk aksağı [Bulg: Paidushko英語版]), 3+2
7 2+2+3 (devr-i turan[2][Bulg. Račenica英語版]), 3+2+2 (devr-i hindi (Bektaş 2005, 6–7) Bulg. Lesnoto英語版) Četvorno, 2+3+2
9 2+2+2+3 (aksak [Bulg. Daychovo英語版]), 3+2+2+2, 2+2+3+2, 2+3+2+2 ([Bulg: Grancharsko英語版)
11 2+2+2+2+3, 2+2+3+2+2 (Bulg. Gankino英語版)
13 2+2+2+2+2+3 (Bulg. Elenino horo), 2+2+2+3+2+2 (Bulg. Krivo Sadovsko horo)
15 2+2+2+2+3+2+2 (Bulg. Bučimiš)
18 3+2+2 + 2+2+3+2+2 (Bulg. Jove male mome)
25 3+2+2 + 3+2+2 + 2+2+3 + 2+2 (Bulg. Sedi donka)

ジャズ

アクサクのリズム 8分の2+2+2+3 拍子は、デイヴ・ブルーベックによる、ジャズのスタンダード・ナンバーの "Blue Rondo à la Turk英語版"(User 2015) に顕著に取り入れられている。


[ヘルプ]
  1. ^ https://www.britannica.com/art/aksak, Encyclopaedia Britannica, 2018/05/22閲覧
  2. ^ Rhythm in Turkish music英語版 20:04, 2 January 2018, 2018/05/22閲覧


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