たとえ灰になっても
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 23:40 UTC 版)
あらすじ
たとえ灰になっても
高校生・四宮良真は、とある事件で両親を失ってから妹の幸花が唯一の心の支えだったが幸花が難病を患い、医師からは手術しなければ余命1か月であることを告げられる。しかし、手術費用は10億円ということから途方に暮れていた良真のもとへ、チケットを持った謎の女が現れる。彼女によれば、まもなく公でない“ゲェム”が開催され、勝利すれば大金を得ることができるという。「自らが望むモノのために命を懸ける事は出来るか?」の問いに「できる」と答えた良真はチケットを受け取った直後、交通事故に巻き込まれて命を落とす。
再び目覚めた良真は見知らぬ女性の姿になっていた。先ほどの「謎の女」こと天使・クロエルから、ここは辺獄(リンボ)であり、参加者はすべてクロエルの仕組んだ意図的な事故による死亡を経て、仮初の身体に魂を吹き込まれた状態となっているが、“ゲェム”に勝利すれば勝ち取った金額を手にしたうえで元の肉体で蘇生できるという説明を受ける。一方、敗者にはクロエルから「残酷な死」が与えられ、現世で復活することはできない。
しかし、この“ゲェム”には重大なルールがある。それは「本名を呼ばれると死亡する」というものであるうえ、参加者はすべて「真戸賀市」の住民から選ばれており、肉親から通りすがりの者までさまざまな形で互いに面識を持っている。そのため、各参加者は便宜上の偽名を名乗る必要があり、良真は幸花を救うという決意から「ユキ」と名乗る。あらゆる事情を抱えた個性豊かな参加者たちと共に、ユキは”ゲェム”に挑んでゆく。
すべて灰になっても
ユキが配属されていた予選Fグループを除く他の5グループの予選での戦いを描いたスピンオフ漫画。沙羅を主人公とした『Aグループ編』と、紫ユカリを主人公とした『Cグループ編』、最終章である『B・D・Eグループ編』が公開されている。本編にも登場したプレイヤーたちに加え、予選で敗死して本編には未登場のプレイヤーたちも新たに登場する。
注釈
- ^ 伯父の不祥事によるいじめを受けていたのは事実ではあったが、四宮兄妹が受けていたものほど凄惨ではなく、味方も多かったため、本人はまったく気にしていなかった。
- ^ a b [独自研究?]
- ^ a b しかし実際の確率は8分の1および16分の1である。山田は4人の掛け目の組み合わせは16通りで、これに出目を組み合わせると32通りなので16分の1および32分の1と導き出したものと思われるが、それを分母にするのであれば分子は自分が奇数に賭けた場合と偶数に賭けた場合の2通り考えられるので2にしなければならないはずである。
- ^ a b しかし実際は勝てるとは限らない。2人に3-1状態が入ったところで他の2人が当たってるパターンの3-1状態も考えられるので3-1状態が入って勝てる確率は1/2で、3-1状態が入る確率も考慮すると全体で勝てる確率は1/4である。
- ^ なお、予選のゲェムの席は4席しか用意されておらず、最初からクロエルは5人のプレイヤーのうち誰か1人をルール説明のために殺す予定であった。
- ^ 順番待ちが大勢いて最速でも3年かかり、大金を支払って順番を早める必要があり、さらには渡航料、入院費、手術費などが必要なため。
- ^ a b これは、集められたプレイヤーたちが全員現世で縁のある人物同士であるため、それを隠すためである。
- ^ なお、最初の『鬼』はユキ・ルセット・嘘月の3人。
出典
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