くちこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/09 10:02 UTC 版)
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ナマコは、厳冬の1月 - 3月になると繁殖期を迎え、生殖巣(口のやや下部に位置するため、俗に「くちこ」と称される)が発達・肥大する。これを取り出し、海水で洗い横に渡した糸に掛けて吊るしていく。 三角形状になるように並べて大きさと厚さを整え、天日で乾燥させて製する。干しあがった姿が三味線のばちに似ていることから、ばちことも呼ばれている。一枚を製造するのに10キロ程度のナマコが必要で手間もかかるため、5000円ほどと高価なものとなる。
端から裂いてそのまま食べるか、炙ってからお吸い物・熱燗に入れてもよい。生のものは塩漬けされた塩辛として出回ることが多いが、取り出して瓶などに詰めただけの「生」のものもある。酒の肴として好適である。
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