タラップとは? わかりやすく解説

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タラップ【(オランダ)trap】

読み方:たらっぷ

船舶航空機などの乗り降り用いはしご段


タラップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/12 13:50 UTC 版)

船舶のタラップ

タラップオランダ語: trap)は、飛行機の乗り降りのために一時的に架設される構造物。梯子階段スロープなどの形態のものがある。オランダ語の「trap」は階段という意味がある。なお縄梯子(rope ladder)状の場合は別枠に分類し「ラダー」と呼び分けることが多い。

概要

もともと船舶で使われていたものである。

歴史

帆船時代には甲板と岸壁の間を行き来するためにはには縄梯子や木製の梯子を使っていた。鋼鉄のより大きな船が作られるようになると、甲板の位置がさらに高くなり、舷側のほどほどの高さに開口部を設け、岸壁との間に金属製のタラップが渡されるようになった。

飛行機は単座の場合、体の側面に梯子をたてかけたり、脚立状のものを置いて乗り降りした。1930年代にはボーイング247ダグラス DC-3などの旅客機に乗り降りするために機体の側面に乗降用ハッチ(ドア)を用意し、そこに金属製の小さなタラップ(階段)をかけた。

船舶のタラップ 

舷梯(げんてい)ともいう。「梯」ははしごを意味する漢字である。

客船で旅客が乗り降りするためにはタラップを使う。

水密扉が発達した現代では、舷側の低位置にも開口部を設けることが可能だが、クルーズ船のような大型客船では高級船室は最上甲板寄りの高位置にあるため、上客の利便を優先してメインゲートは上部寄りに設けられることが多くタラップも長大なものが必要になり、港湾側のパッセンジャーボーディング・ブリッジ (PBB)を利用する場合が多い。低位置には小型の格納式タラップを持つ乗降口が設けられることもあるが、主に貨物や乗組員の通用口や非常用とされる。

一方、戦地や災害派遣などでの自己完結性が求められる軍艦では自身で収納式や組立式のタラップを備える。

航空機のタラップ

航空機の場合パッセンジャーステップ[1]ともいう。

飛行機の場合、空港で用いられるものは動力があるため容易に移動でき、高さを調節できる場合が多い。現代の中規模以上の空港では飛行機とターミナルビルを直接結べるようパッセンジャーボーディング・ブリッジ (PBB) という可動橋が備えられていることが多く、タラップが使用されない空港もある。

ただし、PBBの数以上の航空機が集まる混雑時、PBBが設置されていない地方の小空港や、開発途上国の空港、PBBの使用料を削減したい格安航空会社、ボーディングブリッジが接続できない小型機の乗降にも用いられる。

要人が飛行機に搭乗する際の写真撮影にタラップが用いられる例。

また、他国へ訪問する首脳など要人が航空機を利用する場合、乗降時の写真撮影や一般客と切り離すことを目的にタラップが使用されることが多い。この場合、タラップ屋根の有無なども事務方の検討事項となる[2]

機体内蔵・後付け

マーチン2-0-2マーチン4-0-4ヤコブレフYak-42マクドネル・ダグラスMD-80MD-90などのように、機体自体に備えられた乗客が乗り降りするための階段を「エアステア (Airstair)」という。エアステア自体は上げ下げして収納する。

また、製造段階で装備されていなかった機体(主にボーイング747改造の政府専用機)に、後付けでタラップを追加するよう改造された機体もある(米国日本など)。

なお、セスナなどの小型軽飛行機には、ドア兼用になって数段の階段を内蔵しているものもある。

課題と解決策

課題

飛行機の搭乗時にタラップを使用する場合の課題としては次のようなことがある。

  • 乗客が雨天時には濡れてしまう
  • 車椅子や杖の使用が必要な身体障害者の場合は乗り降りに困難を伴う
解決策
  • 雨問題の解決策としては「大型屋根付きタラップ」が用意されていることがある。
  • 身障者用には、「スロープタイプのタラップ」、「上下動が可能なリフト(車いす階段昇降機)」などが用意されている場合もある。[3][4]。次節で詳説。

車椅子利用者の場合 

羽田空港のパッセンジャーボーディングリフト
三菱ふそう・ファイター

車椅子利用者が航空機に乗り降りする解決策はいくつかある。空港ごとに異なる。

事前に航空会社に車椅子利用者が搭乗することを知らせておくと航空会社職員がゲート通過から着座までサポートしてくれる。

ひとつの方法は、スロープタイプのタラップを利用する方法である。

もうひとつの方法は、リフト(昇降機)つきタラップを利用する方法である[5]。2019年、フジドリームエアラインズは日本初のエレベーター付きタラップ車を開発、導入した。これにより、従来の昇降機に代わる車椅子によるタラップ利用が可能になった。

パッセンジャーボーディングリフト」(リフトバス)もある[3][6][7]

その他 タラップに代わるもの

ワシントンD.C.ダレス国際空港や、メキシコシティベニート・ファレス国際空港などでは、「モバイルラウンジ英語版」と言う、上下動が可能なバスを使いターミナルと飛行機の間を移動することもある。

出典・脚注

関連項目


「タラップ」の例文・使い方・用例・文例

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