flat capとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > flat capの意味・解説 

ハンチング帽

(flat cap から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 03:27 UTC 版)

ハンチング帽
ハンチング帽(シチリアの「コッポラ帽」と呼ばれる帽子)

ハンチング帽(ハンチングぼう、: Hunting cap, Flat cap)は、19世紀半ばからイギリスで用いられるようになった狩猟用の帽子である。ハンチングベレーハンチングキャップあるいは単にハンチングとも呼ばれる。

歴史

裕福なイギリス人の間ではシルクハットを被る習慣があったが、乗馬や狩猟などの激しい運動に向いていなかったため、頭の形に合っていてずれにくいハンチング帽が生まれた。実用性が高く安価に生産できるハンチング帽は庶民にも広まり、ハンチング帽は貴族から庶民にまで幅広く愛用されるアイテムとなった。現在では風雨や寒さから頭部を護ると言う実用的な意味は薄れ、もっぱらファッションアイテムとして扱われている。

日本語では鳥打帽(とりうちぼう)とも呼ばれ、1887年明治20年)頃から商人が被るようになったため、当時は商人の象徴となった。刑事(特に特高)・探偵のイメージに使用される場合もある。

またハンチング帽は、現在では日本だけでなくイギリス本国などにおいても、中年以降の男性が着用しているイメージが強いが、かつては、年齢に関係なく少年から老人まで幅広い層に着用されていた。流行としては、19世紀後半から20世紀半ばにかけてが最盛期であり、1960-70年代に入ると、よりカジュアルな野球帽へと徐々に取って代わられていった。しかし未だ男性の間で愛好家が少なくないほか、近年では、女性の間でも人気が上昇している。

秋冬用としてウールツイードコーデュロイ皮革等、春夏用として綿等の素材で製作される。

種類

ハンチング帽には様々な種類が存在し、正統派とされるものは天井が真円に近く、一枚布で作られたものである。

  • モナコハンチング - 通常のハンチングより天井の形が楕円型で幅が狭い。
  • アイビーハンティング - アイビーキャップとも言う。一枚天井で細長く小ぶり。
  • プロムナード - 庇のない、ベレー帽のような形状のもの。
  • キャスケット - 天井が6枚や8枚はぎのもの。

関連項目


「flat cap」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「flat cap」の関連用語

flat capのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



flat capのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハンチング帽 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS