Zhipu AI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/02 16:34 UTC 版)
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現地語社名
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北京智谱华章科技有限公司 |
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種類
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非公開 |
| 業種 | 情報技術 |
| 設立 | 2019年 |
| 創業者 |
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| 本社 | 北京, 中国 |
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主要人物
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従業員数
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800 (2024) |
| ウェブサイト | zhipuai |
Zhipu AI (智谱AI)、正式名称は 北京智谱华章科技有限公司[1]は、Z.aiのブランド名で知られている、人工知能に特化した中国のテクノロジー企業。大規模言語モデル(LLM)の「GLM(General Language Model)」ファミリーを主力製品としており、2025年7月以降はMITライセンスによるオープンソースモデルとして展開している。
2024年時点で、国際データコーポレーション(IDC)によると、中国のAI産業における大規模言語モデル(LLM)市場で3番目に大きなプレイヤーとなっており[2]、投資家から中国の「AIタイガー」企業の1つとして認識されている。
歴史
このスタートアップ企業は2019年に清華大学から始まり、独立企業として分離した[3]。
2023年には、アリババグループとテンセントの支援を受け、25億元を調達した[4]。
2024年5月、サウジアラビアの金融会社Prosperity7 Ventures, LLCが、Zhipu AIに対して4億ドルの資金提供を行った[5]。
2024年3月、Zhipu AIは、人工一般知能(AGI)の実現を目指す過程でOpenAIのSoraのような技術を開発していると発表し[6]、2024年7月には、「Ying」というテキストから動画を生成するモデルをデビューさせた[7]。
2024年7月からOpenAIが一部地域でのAPI利用をブロックすると発表した後、Zhipu AIはOpenAI APIユーザー向けの「特別移行プログラム」を発表した[8]。
2024年10月、Zhipu AIはオープンソースのエンドツーエンド音声大規模言語モデル「GLM-4.0」をリリースした。人間らしい対話を再現し、ユーザーの好みに応じてトーン、感情、または方言を調整することができるとした[9]。
2025年7月1日に、GLM-4.1V-Thinkingをオープンソースモデルとして公開[10]。7月28日にはGLM-4.5とGLM-4.5 Airをリリースし、このモデルから中国国外には「Z.ai」のブランド名を関したプラットフォームから提供されるようになった[11]。9月30日に発表したGLM-4.6では、崑崙やAscend、カンブリコンなどの中国メーカーのAI演算チップへの適合性を形成した[12]。
2026年1月、同社は香港証券取引所に上場した[13]。時価総額は約75億ドル(約1兆1910億円)に達し、会長兼共同創業者の劉はビリオネアになった。
製品とサービス
ChatGLM
ChatGLMは、Zhipu AIと清華KEGが2023年に共同でリリースした事前学習済み対話モデルのシリーズ。NVIDIAによると、オープンソースのChatGLM3-6Bは、初代と2代目よりも「滑らかな対話と簡単な展開」が特徴的であると評価されている[14]。
Ying
2024年7月にデビューしたYingは、テキストと画像のプロンプトを約30秒で6秒の動画クリップに変換するテキストから動画のモデル。このサービスは公式ウェブサイトと、ChatGLMチャットボットが統合されたモバイルアプリケーションで利用できる[7]。
AutoGLM
2024年10月にリリースされたAutoGLMは、音声コマンドを使用してスマートフォン内のタスクを完了するAIエージェントアプリケーション。近隣の店から商品を注文したり、ユーザーの購入履歴に基づいて注文を繰り返したりするなどの複雑なタスクを分析できる。このアプリは、AppleのオンデバイスAIシステムApple Intelligenceのライバルとして開発された[15]。
このAIツールは、ChatGLMチャットボットなどを含む一連のAIモデルとチャットボットを使用して、必要なアクションを処理する[15]。
出典
- ↑ “Tech unicorn Zhipu AI joins China’s LLM price war amid new funding round” [テックユニコーン Zhipu AI、中国の大規模言語モデル価格戦に参入] (英語). South China Morning Post (2024年6月5日). 2024年8月24日閲覧。
- ↑ “Baidu, SenseTime lead China’s market for business-focused large language models, says IDC” [百度、商湯が中国のビジネス向けLLM市場をリード、IDCが報告] (英語). South China Morning Post (2024年8月22日). 2024年8月24日閲覧。
- ↑ “China's AI startups race for customers as titans like Alibaba cut prices” [中国のAIスタートアップ、アリババなど大手が価格競争で顧客獲得へ] (英語). Nikkei Asia. 2024年8月24日閲覧。
- ↑ Kharpal, Arjun (2023年10月20日). “Alibaba, Tencent and other major Chinese backers invest US$342 million in start-up Zhipu AI as this tech sector sees increased funding” [アリババ、テンセントが中国版OpenAIのZhipu AIに総額3億4200万ドル投資] (英語). South China Morning Post. 2024年8月24日閲覧。
- ↑ “Saudi Fund Joins $400 Million Financing for China AI Firm Zhipu [サウジファンド、中国AI企業Zhipuに4億ドル投資]” (英語). Bloomberg.com. (2024年5月31日) 2024年8月24日閲覧。
- ↑ “China’s Zhipu AI says it is developing Sora-like technology as a path to artificial general intelligence” [Zhipu AI、AGIへの道としてSoraのような技術開発を発表] (英語). South China Morning Post (2024年3月16日). 2024年8月24日閲覧。
- 1 2 “Zhipu AI launches video model in a sign more Chinese tech firms are taking on OpenAI’s Sora” [Zhipu AI、OpenAIのSoraに対抗する動画モデルを発表] (英語). South China Morning Post (2024年7月27日). 2024年8月24日閲覧。
- ↑ “Chinese AI firms woo OpenAI users as U.S. company plans API restrictions” [中国のAI企業、OpenAIのAPI制限計画によりユーザー誘致] (英語). CNBC (2024年6月25日). 2024年8月24日閲覧。
- ↑ Razzaq, Asif (2024年10月25日). “Zhipu AI Releases GLM-4-Voice: A New Open-Source End-to-End Speech Large Language Model” [Zhipu AI、新しいオープンソースエンドツーエンド音声大規模言語モデルGLM-4-Voiceをリリース] (英語). MarkTechPost. 2024年11月2日閲覧。
- ↑ “zai-org/GLM-4.1V-9B-Thinking”. huggingface.co (2025年7月2日). 2026年5月2日閲覧。
- ↑ “zai-org/GLM-4.5”. huggingface.co (2026年3月2日). 2026年5月2日閲覧。
- ↑ “GLM-4.6”. BaiduWiki. 2026年5月3日閲覧。
- ↑ “中国版OpenAIの「Zhipu」上場、創業者がビリオネアに”. Forbes JAPAN. 2026年5月2日閲覧。
- ↑ “ChatGLM — NVIDIA NeMo Framework User Guide latest documentation”. docs.nvidia.com. 2024年11月2日閲覧。
- 1 2 “China’s Zhipu AI says its app can operate your smartphone for you” [中国のZhipu AI、スマートフォン操作を代行するアプリを発表] (英語). South China Morning Post (2024年10月30日). 2024年11月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
- Zhipu_AIのページへのリンク