V. MARIA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/30 15:42 UTC 版)
| V. MARIA | |
|---|---|
| 監督 | 宮崎大祐 |
| 脚本 | 池亀三太 |
| 製作 | 小澤友美 |
| 出演者 | 菊地姫奈 藤重政孝 真雪 吉田凛音 サヘル・ローズ 佐藤流司 藤田朋子 |
| 音楽 | SUGIZO |
| 撮影 | 向山英司 |
| 編集 | 平田竜馬 |
| 製作会社 | メディアミックス・ジャパン |
| 配給 | メディアミックス・ジャパン |
| 公開 | 2025年4月1日 |
| 上映時間 | 96分[1] |
| 製作国 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
『V. MARIA』(ヴィイマリア)は、2025年4月1日に公開された日本のヴィジュアル系(V系)文化を題材とした青春映画である。監督は宮崎大祐、主演は菊地姫奈、音楽はSUGIZOが担当した[2]。
企画
本作は、メディアミックス・ジャパン(MMJ)が創立30周年を機に開始した若手社員向け映画企画プロジェクト「M CINEMA」の第1弾作品として製作された。企画は同社プロデューサーの小澤友美が立案した[3]。
小澤は以前からヴィジュアル系を題材とした企画を提案していたが実現せず、M CINEMAの発足を機に映画企画として提出したという。小澤は、自身のヴィジュアル系音楽ファンとしての経験を企画着想の一つとしている[3]。
製作背景
小澤と同様に宮崎大祐も以前からヴィジュアル系作品の構想があり、2024年6月に本作の監督オファーを受けた。共同脚本には池亀三太が参加し、同年11月に撮影が行われた[4][5]。
宮崎は1990年代のヴィジュアル系文化に親しんだ経験を持ち、本作では当時の文化や空気感の再現を重視した。劇中に登場する雑誌やグッズ類には実物資料が使用され、特攻服のデザインも宮崎自身が手掛けた[4][5]。
撮影は神奈川県寒川町を中心に行われた。クライマックスのライブシーンは目黒鹿鳴館で撮影されている。また、過去と現在を描き分けるため、宮崎の長編作品としては初めてシネマスコープサイズを採用した[4][5]。
音楽
音楽はSUGIZOが担当した。小澤と宮崎はLUNA SEAのファンであり、知人を介して参加を依頼した。また、劇中歌のドラム演奏はLUNA SEAの真矢が担当した[3][4]。なお、劇中歌にはLUNA SEAおよびSUGIZOの楽曲のセルフカバーが使用され、SUGIZOは撮影にも立ち会い、演奏シーンへの助言を行った[6][5]。
あらすじ
母を亡くした女子高生・マリアは、遺品の中からヴィジュアル系(V系)バンドのグッズや日記、再生できないカセットテープを発見する。そのテープには、かつて活動していた伝説的バンド「GUILTY」の楽曲「MARIA」が録音されていた。母が自分に「マリア」と名付けた理由やGUILTYとの関係、父の不在の謎を知るため、マリアは母の過去を調べ始める。
マリアは、hideの人形を持ち歩くほどのV系ファンであるハナの協力を得て、V系の世界へ足を踏み入れる。
母の足跡をたどる中で、マリアはGUILTYの元メンバーや、長年ライブハウスに通い続けるバンギャの響子らと出会い、母が青春を過ごした時代やヴィジュアル系文化に触れていく。その過程で、自らの出生や家族の過去を知り、自身の生き方と向き合っていく。
キャスト
- マリア
- 演 - 菊地姫奈[7]
- 亡き母がヴィジュアル系バンドが好きなバンギャだったと知り、母が残した遺品からV系の楽曲やカルチャーに興味を持っていく。
- カナタ
- 演 - 藤重政孝[8](青年期 - 佐藤流司)[4]
- 伝説的人気を誇ったヴィジュアル系バンド「GUILTY」の元メンバー。
- ハナ
- 演 - 真雪[9][4]
- 藤沢方面から通学しているヴィジュアル系を愛する女子。マリアをV系に導く。
- 聖子
- 演 - 吉田凛音[4]
- マリアの母。
- 響子
- 演 - サヘル・ローズ[8]
- 聖子の友人。30年以上ライブハウスに通うバンギャ。
- 幹枝
- 演 - 藤田朋子[8]
- マリアの祖母。
- 西新宿のレコード店の店長
- 演 - 西村瑞樹[4]
スタッフ
公開
本作は2025年3月14日に開催された第20回大阪アジアン映画祭でワールドプレミア上映された。その後、2025年4月1日より目黒シネマで公開され、同年5月以降はヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、テアトル梅田、アップリンク京都、横浜シネマリン、キネマ旬報シアター、ナゴヤキネマ・ノイなどで順次上映された[11]。
2026年7月4日から10日まで、新宿K's cinemaにてリバイバル上映されることが決定した[12] 。
映画祭出品
脚注
- ↑ “V. MARIA”. 映画ナタリー. ナターシャ. 2026年6月22日閲覧。
- ↑ “V. MARIA (2025):キャスト・あらすじ・作品情報”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ. 2026年6月22日閲覧。
- 1 2 3 石川裕二 (2025年4月4日). “【素晴らしきかな、ヴィジュアル系/第2回】現役バンギャの企画によるバンギャのためのバンギャ映画『V. MARIA』の小澤プロデューサーにロングインタビュー! 劇伴はSUGIZO氏!!”. Tokyo Reimei Note. 2026年6月23日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 吉野大地 (2025年5月12日). “『V. MARIA』宮崎大祐監督ロングインタビュー(前編)”. note. 2026年6月22日閲覧。
- 1 2 3 4 吉野大地 (2025年5月13日). “『V. MARIA』宮崎大祐監督ロングインタビュー(後編)”. note. 2026年6月22日閲覧。
- ↑ “SUGIZO、ヴィジュアル系が題材の映画『V. MARIA』の劇中歌と劇伴を担当”. ぴあ映画 (2025年3月6日). 2026年6月22日閲覧。
- ↑ “菊地姫奈、映画『V. MARIA』で単独初主演が決定 亡き母の軌跡をたどる女子高生を熱演【コメントあり】”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年10月24日). 2026年6月22日閲覧。
- ↑ “V. Maria (2025) review”. Psycho-Cinematography (2025年3月28日). 2026年6月22日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “V. MARIA”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2026年6月23日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “映画 V. MARIA公式HP”. V. MARIA公式サイト. 2026年6月22日閲覧。
- ↑ “映画『V. MARIA』リバイバル上映決定 目黒鹿鳴館のドキュメンタリー特典映像付き 菊地姫奈、SUGIZOよりコメント到着”. News.jp. News.jp (2026年6月19日). 2026年6月23日閲覧。
外部リンク
- V. MARIAのページへのリンク