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紫外可視分光法

(UV-Vis から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/29 09:18 UTC 版)

紫外可視分光法(しがいかしぶんこうほう、UV-Vis、英語: Ultraviolet-Visible Absorption Spectroscopy)は、紫外 (UV, UltraViolet)および可視 (Vis, Visible)領域の光吸収を測定する分光法である。紫外可視領域の光は電子準位間隔に相当するエネルギーを持つことから、主に分子の電子遷移を観測するために用いられる。スペクトルの形状は各分子に固有であり、分子の構造の決定や分子の同定に応用される。

装置

光源

可視光領域(340〜1100nm)ではタングステンランプ、紫外光領域(185〜360nm)では重水素ランプが用いられる。

試料室

シングルビーム方式では、試料室に一つの試料だけが設置できる。

ダブルビーム方式では、サンプルの他に対照サンプル用の設置台がある。対照サンプル側で溶媒による吸収や、光源強度の変動を測定することで、その影響を差し引くことができる。

分光器

試料を透過した光をモノクロメーターで分光する。

検出器

光検出器としては光電子倍増管などが用いられる。

紫外可視近赤外分光スペクトル

下図に示すように、ベンゼンナフタレンアントラセンテトラセンペンタセンのそれぞれの吸収スペクトルの例を示す(図の黒線)。

スペクトル左側の灰色地の領域が紫外領域、右側の灰色地の領域が近赤外部である。共役 π 電子系が長くなるにつれ、極大吸収波長 λ が長波長側にシフトしてゆくので、吸収が紫外領域から可視領域へと伸展して行く。

紫外可視近赤外分光法では、分子の光が吸収する度合いを調べる。分子の光が吸収するエネルギーは、電子遷移のエネルギーを持った光以外に振動や回転のエネルギーを持った光も吸収してしまうため、連続スペクトルになる。

測定対象となる試料・測定困難な試料

測定対象となる試料
溶液・薄膜など、ある程度の光を透過するもの
測定困難な試料
不透明なもの(顔料など、透過法では無く反射法で測定を行う)

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