T11魚雷とは? わかりやすく解説

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T11魚雷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/09 08:01 UTC 版)

T11魚雷 G7es(TXI)「Zaunkönig II」は、第二次世界大戦中にドイツのUボートに搭載するために開発された魚雷である。

解説

この魚雷は電気式で、24ノット(44km/h、28mph)の速度で5,700m(6,200yd)の有効射程を有し、パッシブ音響追尾方式で、400m(440yd)の直進後に目標を補足できる性能を有していた。このG7es魚雷の進化版は、連合国のフォクサーノイズ発生器対策として作られたものである。この兵器は、テストが完全に終了した時点でドイツが降伏したため、戦時中に実際に使用されることはなかった。

G7es(TXI)の唯一の知られている配備は、1945年5月5日に英国空軍機の爆雷によって沈没したU-534の最終任務である。1993年に沈没船から引き揚げられた16本の魚雷のうち[1]、少なくとも3本[2]がTXIであった。1本の魚雷は修復され、現在イギリスでUボートと一緒に展示されているが、残りの魚雷は部品として摘出され、爆破された。

脚注・参考文献

  1. ^ The Story of U-534. Merseytravel. (2009) 
  2. ^ Discover the amazing view of life on board U-534. Merseytravel. https://merseyferries.adidocdn.dev/assets/Groups%20and%20Schools%20/U-boat-Story-Educational-Resource.pdf. "Thirteen torpedoes and 450 rounds of anti-aircraft ammunition were safely evacuated and blown up, whilst three T11 Zaukonig torpedoes were taken away and stabilised." 

参照

  • G7e魚雷
  • 第二次世界大戦中のドイツの魚雷リスト

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