SxOxBとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > SxOxBの意味・解説 

S.O.B

(SxOxB から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/30 09:01 UTC 版)

S.O.B
別名 SABOTAGE ORGANIZED BARBARIAN
出身地 日本 大阪
ジャンル
活動期間 1985年 -
レーベル
メンバー
旧メンバー
  • TOTTSUAN (ボーカル)
  • TUNK (ベース)
  • KAS (ギター)
  • KINN (ドラムス)
  • NAOTO (ベース、ボーカル)
  • ITOH (キーボード
  • YASUDA (ギター)
  • KATSUMI (ギター)

S.O.B(エス・オー・ビー)は、日本のハードコア・パンクバンド。ナパーム・デスブルータル・トゥルース等のグラインドコアバンドに多大な影響を与えた。

S.O.BはSABOTAGE ORGANIZED BARBARIAN(サボタージュ・オーガナイズド・バーバリアン)の略称であるがこの呼び名で呼ばれることはほとんどない。

バンド名をつけたのはTOTTSUANで、結成当時、略語のアルファベットを並べたバンド名で考えていて、元々SOBというスラングが意味するところのSon Of a BitchからとってS.O.Bというバンド名にした。ただそのままだと面白くないという理由で、「SABOTAGE ORGANIZED BARBARIAN」の略=S.O.Bとした。後年のインタビューで「今年の海外での活動も考え、敢えて意味を変えた」とあるが、特段大きな理由はなかった。

なお SxOxB と表記することも多く、1993年以降はほぼこちらの表記となっている。

概要

初代リーダーかつバンド創設者のTOTTSUANは、S.O.B結成以前はSKINHEADで、結成極初期はそれほどスピードも速くない、US-UK系のハードコア・パンクに触発されたバンドであった。オムニバス「LAST PUNK OSAKA」の前のデモは、このオムニバスに収録されている曲と比べても、オーソドックスな、スピードもそれなりの構成だった。

オリジナルメンバーのTUNKが「OUTO(オウト)」に正式加入することになったため、TOTTSUANはメンバーを固定させ、サウンド面での進化を考えて、全パートを再選考することにした。以前より目をつけていた、京都で少し前に解散していた「THE BONES(ザ・ボーンズ)」のTOSHIMI、同じく京都の「SELTIC FROST(セルティックフロスト)」をやっていたYASUE、スケートボードショップ「VIOLENT GRIND大阪店」でバイトしていて、「BRUTUS(ブルータス)」で活動していたNAOTOに声をかけ、新体制を確立。

このメンバーでの1st 7"EP「LEAVE ME ALONE」がS.O.Bを有名にした。YASUEが当時掛け持ちしていた「SELTIC FROST(セルティックフロスト)」はかなり早いドラムリズムであったため、サウンド全体の加速は著しかった。ギグでの実際の演奏も、初期ラインナップと比べ物にならない速さになった。YASUEはS.O.B加入後もメンバーを探して「SELTIC FROST(セルティックフロスト)」を継続させてはいたが、暫くしてS.O.Bに専念すべく、活動を停止させた。

スケートボードとの音楽的なマッチングもよく、大阪ハードコア代表としてOUTOと肩を並べる存在になって行った。

1987年、「ナパーム・デス」の1st LPのTHANXリストにS.O.Bの名前を見つけたTOTTSUANが、当時のボーカルであったリー・ドリアンと交流が始まり、日本・英国を含むヨーロッパツアーが実現。「EARACHE RECORDS(イアー・エイク・レコーズ)」所属のバンドとの接触も増えた。

同時期、NAOTOが「RISE FROM THE DEAD(ライズ・フロム・ザ・デッド)」結成のため脱退。「DANCE MACABRA(ダンス・マカブラ)」のKAWATAKAが加入。

当時のTOTTSUANとYASUEの方向性がデスメタルで合致しており、スピードよりもヘビーなサウンドへ変化。

だがTOTTSUANが1995年に急死。YASUEが後を継ぎリーダーとなり、初期のベース、当時(現在)「RISE FROM THE DEAD(ライズ・フロム・ザ・デッド)」のNAOTOを再加入させて始動。

元OUTOのKATSUMIも迎えた「DUB GRIND」では、初期S.O.Bと後期RISE FROM THE DEADを足して2で割ったようなサウンドであり、初期のS.O.Bを知る者と後期デスメタル化したS.O.Bから知る者とで評価が分かれた。一時期はシンセサイザーのメンバーも加入していた。

2000年、NAOTOが「RISE FROM THE DEAD(ライズ・フロム・ザ・デッド)」再開のため、再び脱退。

YASUEは新しいボーカルを各方面で探し、新体制で初期音源のセルフカバーを発表。

現在、活動はあまり活発ではないが、サウンドは4thアルバム『Vicious World』発表時期のデスメタルに戻っている。

略歴

  • 1985年 TOTTSUAN(ボーカル)、TUNK(ベース)(ex HALF YEARS、その後はOUTO、K.G.G.M)、KAS(ギター)(後にK.G.G.M)、KINN(ドラムス)の4人で大阪にて結成。デモテープを作成(6曲。ラジカセでダビングし、手書きジャケットで、極少数制作)。
  • 1986年 大阪のBEGGARS CONNECTIONより、オムニバス『Last Punk Osaka』が発売され、A面のトップに4曲収録。「SLAP IN THE FACE」等、後のレコードで聴ける曲もあるが、スピードは極端に速くはない。ただこの頃から大阪では既に速いバンドとして認識された。TOTTSUAN以外、メンバーチェンジ。京都のTHE BONESのTOSHIMI(ギター)、京都のSELTIC FROSTを掛け持ちしていたYASUE(ドラムス)、RAPES結成前のボーカルSHINTANIが中心にやっていたBRUTUSからNAOTO(ベース)の3人が加入しメンバーが固まる。7インチEP『Leave Me Alone』をSELFISH RECORDSより発表。
  • 1987年 1stアルバム『Don't Be Swindle』をSELFISH RECORDSより発表。TOTTSUANが当時ナパーム・デスのボーカルだったリー・ドリアンと文通を始める。
  • 1988年 非常階段と共にSOB階段を組み、SOB階段『Noise Violence and Destroy』をAlchemy Recordsより発表。1989年発売のVHS版に収められているライブは正にアンダーグラウンドであり、数々の行為が暴行罪傷害罪といった犯罪に該当するため、決して行ってはならないライブであった。
  • 1989年 初の海外ツアーとなるヨーロッパツアーをナパーム・デスと共に敢行。このツアーに合わせてナパーム・デスとのスプリットEPをリリース。夏にNAOTO(ベース)が脱退。脱退後NAOTOは元OUTOのMOTSU(ギター)、MICHUNG(ドラム)と共にRISE FROM THE DEADを11月に結成。
  • 1990年 KAWATAKA(ベース)が加入。秋にヨーロッパツアーを敢行。このときBBCラジオの人気番組「John Peel Sessions」に日本のバンドとして初めての出演を果たす。12月にはSELFISH RECORDSより2ndアルバム『What's The Truth?』を発表(翌1991年には海外盤がリー・ドリアン主宰のレーベルRise Aboveより発表される)。
  • 1993年 3月に3rdアルバム『Gate Of Doom』を発表しトイズファクトリーよりメジャー・デビュー。ミキシング及びマスタリングはイギリスのコリン・リチャードソンによって行われた。
  • 1994年 7月に4thアルバム『Vicious World』をトイズファクトリーより発表。
  • 1995年 6月22日、TOTTSUANが29歳で急死。TOTTSUANの追悼イベントではブルータル・トゥルースのケヴィン・シャープがTOTTSUANの代りにボーカルを務めた。
  • 1996年 RISE FROM THE DEADのNAOTOがボーカルとして復帰。RISE FROM THE DEADは活動休止へ。
  • 1999年 5thアルバム『Dub Grind』を、SATANARBEIT(サタンアルバイト)内のレーベル「SPECIALIZED FACT」より発表。なお当時活動停止中のTOSHIMIに変わりKATSUMIがギターを担当。
  • 2000年 3月にRISE FROM THE DEADを再開するためNAOTOが脱退。
  • 2002年 10月に元バイパスのETSUSHI(ボーカル)が加入。
  • 2003年 9月にセルフカバーベスト・アルバム『Still Grind Attitude』を東芝EMIより発表。

メンバー

現在のメンバー

  • ドラムス:YASUE(ex SELTIC FROST)
  • ギター:TOSHIMI(ex THE BONES)
  • ベース:KAWATAKA(ex DANCE MACABRA)
  • ボーカル:ETSUSHI(ex バイパス)

オリジナルメンバーは不在。初期メンバーのYASUEが現在のS.O.Bのリーダーである。

元メンバー

  • ボーカル(1985-1995):TOTTSUAN (1995年死去。初代リーダーかつバンド創設者)
  • ベース
    • (1985-1986):TUNK(HALF YEARS、OUTO、K.G.G.M。現在は音楽活動はしていない)
    • (1986~1989)+ ボーカル(1996~2000):NAOTO(BRUTUS。現在はRISE FROM THE DEADで活動中)
  • ギター
    • (1985-1986):KAS(K.G.G.M。現在は元OUTOのミッチュンと共にKAS69で活動中)
    • (1997):YASUDA(TOSHIMIが活動できない時期に一時加入。音源は残していない)
    • (1998~2000):KATSUMI(OUTO。TOSHIMIが活動できない時期に加入。現在はSOLMANIAで活動)
  • ドラムス(1985-1986):KINN(現在レゲエドラマーとして活動中)
  • キーボード(1994-1997):ITOH(1994年より参加。現在の状況は不明)

ディスコグラフィー

アルバム

  • 1987年 Don't Be Swindle (SELFISH RECORDS 12")
  • 1990年 What's The Truth? (SELFISH RECORDS CD, RISE ABOVE RECORDS CD,LP TOYS FACTORY CD)
  • 1993年 Gate Of Doom (TOYS FACTORY CD)
  • 1994年 Vicious World (TOYS FACTORY CD)
  • 1999年 Dub Grind (SPECIALIZED FACT CD/12"/Limited 300set 12" BOX クリアーブルー)
    • What's The Truth? は3レーベルからリリースされている。
      • SELFISH RECORDSからは、10曲のみのオリジナルでCDのみリリース。
      • RISE ABOVEからは、オリジナル10曲とThrash NightからNAPALM DEATHカバー曲を除きプラスして収録。ジャケットの色身が若干異なる。LPはこのRISE ABOVE盤のみである。
      • トイズファクトリーからは、オリジナル10曲とSOUND OF BURIAL RECORDSリリースのNAPALM DEATHスプリットと無料配布 FLEXIの曲をプラスして収録。
    • Vicious Worldは、紙ジャケット盤と通常盤があり、プレス数は通常盤が少ない。紙ジャケット盤は非常に凝った作りとなっているが、ヴィジュアル系バンドを多く手がけるデザイナーが手掛けたため、本人達はインタビューでその出来を不本意と語っている。
    • Dub Grindの限定300BOXは、クリアブルービニールの12"と特典7インチ(ライブ)、特殊LYRICシート、ターンテーブルマット(緑かオレンジのうちどちらかを同梱)、バッジ2種をセット。ジャケットデザインも特別なものになっている。

シングル

  • 1986年 Leave Me Alone(SELFISH RECORDS 7"/12")
  • 1989年 split w/ナパーム・デス(SOUNDS OF BURIAL RECORDS FLEXI 7"/少数制作の通常 7")
  • 1989年 Thrash Night(RISE ABOVE RECORDS 7" )
  • 1990年 UK & EUROPEAN TOUR(SOUNDS OF BURIAL RECORDS 7")
  • 1990年 SOUNDS OF BURIAL PRESENTS(SOUNDS OF BURIAL RECORDS FLEXI 7")
  • 1999年 Dub Grind SET EP(SPECIALIZED FACT 7" クリアーブルーとワインレッドもありEP。上記DUB GRIND限定のみ同梱。未CD化音源)

デモ

  • 1985年 SABOTAGE ORGANIZED BARBARIAN(オリジナルメンバーで極少数制作されたテープ。未アナログ、未CD化音源)
  • 1986年 WESTERN KIDS OMNIBUS 2(COKE)[S.O.B ,DITHER ,BRUTUS]同タイトルのイベントで配布されたデモ、S.O.Bは2曲参加

ベスト

  • 1991年 Don't Be Swindle + Leave Me Alone(SELFISH RECORDS CD)
  • 1993年 Don't Be Swindle + Leave Me Alone(TOYS FACTORY CD)
  • 2003年 Still Grind Attitude(東芝EMI CD)

コンピレーション

  • 1986年 V.A. / Last Punk Osaka(BEGGARS CONNECTION 12" 未CD化音源)
  • 1986年 V.A. / 消毒GIG 3DAYS(SELFISH RECORDS 12" 未CD化音源)
  • 1987年 V.A. / PASMORT OMNIBUS(PASMORT RECORDS 7"+FLEXI 7" 未CD化音源)
  • 1987年 V.A. / MY MEAT'S YOUR POISON(加害妄想 RECORDS 12" 未CD化音源)
  • 1988年 V.A. / Eye 0f The Thrash Guerrilla(SELFISH RECORDS 12" 未CD化音源)
  • 1990年 V.A. / TASTE OF WILD WEST.1(徳間ジャパンコミュニケーションズ CD)
  • 1993年 V.A. / YAMAIKO(TOYS FACTORY CD)
  • 1996年 V.A. / THE CHRISTMAS ALBUM (キューンミュージック CD)
  • 1996年 V.A. / POISON JUNKY (ソニー・ミュージック CD)
  • 1998年 V.A. / 10TEMPLATES (日本クラウン CD)
  • 1999年 V.A. / RADIATE(SPECIALIZED FACT 12"/CD)
  • 2003年 V.A. / PROJECT M@SSIVE~万引きシバク!~(東芝EMI CD)

ビデオ

  • 1988年 V.A. / CORETIC ROCK BOUT (MCR COMPANY VHS)
  • 1989年 V.A. / COMPLETE DEATH LIVE (ビクターエンタテインメント VHS)
  • 1990年 V.A. / BURNING WILD WEST(JICC Publishing VHS)
  • 1999年 V.A. / SATANARBEIT 2nd ANNIVERSARY(SPECIALIZED FACT VHS)
  • 2000年 S.O.B / history of ...SxOxB(SPECIALIZED FACT VHS)
  • 2003年 Still Grind Attitude販売促進非売品ビデオ(新体制での新宿LOFTでのライブが10分ほど収録されているもの。一部店舗でのStill Grind Attitude購入特典VHS)

ブートレッグ

  • 1990年頃 split w/OUTO(CORETIC RECORDS 7"EP 上記COMPLETE DEATH LIVEと同じ豊島公会堂での音源。手書きでナンバリングあり。ジャケットはピンク、ブルー、その他。当時、アメリカ村にあったWOODSTOCKで最初におかれ、日本で製造されたと噂になり、物議を醸した)
  • 1991年頃 S.O.B (osaka mon amour 7"ep Last Punk Osakaの音源。ジャケットはSOB階段の写真を流用)
  • 1993年頃 THE PEEL SESSION (7"EP 英国BBCラジオでの音源。what's the truth収録曲のスタジオライブが収録されている)
  • 199X年 split w/ナパーム・デス(7" 極少数で作成されたオリジナルの7"とは違い、レコードラベル面が稚拙な作り。また回転数に狂いがあるものもある)
  • 199X年 Symphonies Of Brutality (LP。主にヨーロッパで流通。Last Punk Osakaやsplit with napalm deathの曲を収録)
  • 200X年 S.O.B(CD ジャケットはNAPALM DEATHとのスプリットを使用。グリーン。初期の音源の詰め込み)
  • 200X年 S.O.B(7" ジャケットはNAPALM DEATHとのスプリットを使用。B面は無料配布のFLEXI 7"の2曲)

ブートレッグはジャケット含めて粗悪品であったことと、当然ながらメンバーの許諾もないため、TOTTSUAN、YASUEも否定的であったが、インタビューでは海外へ行くと土産として自分達のブートレッグを買ってくるとも言っていた。「THE PEEL SESSION」以外の音源は現在では公式に入手できるため、特別に価値があるものではない。

有害図書相当

通常の感性では見るに堪えない極めてアンダーグラウンドなライブの音源や映像が収められているため、有害図書相当[1]に分類する。

  • 1988年 S.O.B階段 / Noise Violence and Destroy (アルケミーレコード 12"/CD
  • 1989年 S.O.B階段 / Live 超高速雑音楽体系 (アルケミーレコード VHS[2]
  • 1989年 S.O.B階段 / Onemore Red Nightmare (アルケミーレコード VHS)[2]
  • 2008年 S.O.B階段 / Live 超高速雑音楽体系 (アルケミーレコード DVD-R[2]
  • 2008年 S.O.B階段2 / Onemore Red Nightmare (アルケミーレコード DVD-R)[2]

脚注

  1. 未だ有害図書に指定されていないため「相当」とする。
  2. 1 2 3 4 現在では犯罪となるため、決して行ってはならないライブである。



英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SxOxB」の関連用語

SxOxBのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SxOxBのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのS.O.B (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS