PornHubとは? わかりやすく解説

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Pornhub

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/21 14:27 UTC 版)

Pornhub
URL www.pornhub.com
種類 非公開会社
言語 英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ポーランド語、ロシア語、日本語、オランダ語、チェコ語、簡体字中国語
タイプ 動画共有サービス
(ポルノ動画)
本社所在地 キプロスの旗 キプロス
リマソール[1]
本国 カナダの旗 カナダ
事業地域 世界中
運営者 Aylo[2]
主要人物
業種 性産業
サービス ポルノグラフィ
広告 あり
登録 任意
開始 2007年5月25日(19年前) (2007-05-25)
現在の状態 運営中
プログラミング言語 PHP
IPアドレス PHP
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Pornhub(ポルノハブ[4]、ポーンハブ[5])は、カナダのポルノ動画(アダルト動画)サイトである。

2007年にカナダのモントリオールでサービスを開始した。現在、キプロスのリマソールにオフィスとサーバーを持っている。広告収益を得ている人はPornhuberと呼ばれる。

概要

2007年にモントリオールで開設され、プロおよびアマチュアによるポルノグラフィのサービスを提供している[6]。サンフランシスコ、ヒューストン、ニューオーリンズ、ロンドンにも事務所とサーバーを置いている。2010年3月に多数のポルノサイトのオーナーであるMindGeekの傘下となった。

Pornhubは、プレミアム会員を対象に360度動画の配信を開始した。PlayStation VRでも視聴することができる。2015年2月、運動エネルギー発電機の機能を持ったリストバンドを公開した[7]。主に男性を対象としているこのリストバンドは、マスターベーションの上下運動を利用して小型家電製品を充電することができる。宇宙空間でポルノ映画を撮影する計画を発表している[8]。2018年5月にはVPNhubという名前のVPNサービスを開始した[9]。

また、2018年9月6日にはロサンゼルスのベラスコ・シアターにて初回のPornhubアワードが開催された。Pornhubの視聴者であることを公言しているアメリカ合衆国のラッパー、カニエ・ウェストがクリエイティブ・ディレクターを務め[10][11]、自身の楽曲『I Love It 』のミュージック・ビデオを初公開した[12]。続く第2回目のアワード式典は、2019年10月11日にロサンゼルスのオルフェウム劇場で開催された[13]。

アクセス

SimilarWebの2025年3月の統計によると、世界で最もアクセスされているアダルトサイトで、ウェブサイトの中でも世界で19番目に多くアクセスされている。国別のアクセス数ではアメリカが最も多く、次いで日本が2位である。

また、英国情報通信庁の調査によれば、英国においても全アダルトサイトの中で一番人気がある。2020年9月時点で、イギリスから約1500万人がアクセスしており、イギリスの成人男性の50%、成人女性の16%が閲覧したと算出されている。

Pornhub公式の統計によると、2017年に香港人が同サイト内で最も検索したキーワードは「日本」であり、カテゴリー別では「変態」が最多だった。香港人が最も観ているのは日本の変態アニメであると分析されている。

さらに、Pornhubが発表した2019年国別アクセスランキングでサイト訪問時間の長さが世界一だったタイでも、日本のポルノ動画が以前から一番の人気である。多くのタイ人が「イク、イク」という日本語を知っているほど、日本のポルノ動画に愛着を感じている。

2020年の一斉削除

2020年12月4日、ニューヨーク・タイムズ紙は米ジャーナリストニコラス・クリストフの『The Children of Pornhub』[14]という記事を掲載した。Pornhubには多くの児童ポルノ、リベンジポルノ、レイプといったシチュエーションの動画が存在するが、その中のほんの一部ではあるが、実際の動画が存在しており、被害者側の合意なしにアップロードされていると、事例も含めてこの記事は説明している。このことから、Pornhubはポルノ動画が同意のもと作成されていることを確認できるような体制でないことを批判し、Googleなどの検索エンジンやAmerican Express、PayPal、Visa、Mastercardなどの支払い業者にもそれを規制する責任が存在するはずだと論じた。

American ExpressやPayPalは利用規約上でポルノ商品への決済関与を禁止しており、特にPayPalはPornhubの親会社であるMindGeekにおける広告収入の決済を2019年11月に既に停止していた[15]。VisaとMastercardは決済を継続していたが、これを機にPornhubへの調査を行うと発表した[16]。

この発表を受けてPornhubは2020年12月9日、利用規約を改正し、身分証明によって認証済みの投稿者のみへの投稿許可、動画ダウンロードの禁止、NGワードの継続的な追加、AIと人間双方による監視の強化、外部NGOや第三者機関による動画コンテンツの監視などを発表した[17]。

翌12月10日、Visaは調査のためPornhubでの決済処理を停止すると発表した[18]。また同日、Mastercardは決済処理を停止させるとともに、Pornhubとの契約を打ち切ると発表した[19]。これらの停止にはアメリカの反ポルノ団体であるNational Center on Sexual ExploitationやExodus Cry/TraffickingHubなどを中心とした反猥褻団体のロビー活動があるとされる[20]。また、後に明らかになったが、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントのCEOでアクティビストである投資家のビル・アックマンが、友人である当時MastercardのCEOであったアジェイ・バンガに送った私的メールが、一連の決済停止に対する火付け役となっていた[21]。

これらの決済停止の圧力もあり、Pornhubは14日に新たな利用規約に基づいて、アカウントの認証が行われていない動画が不適切として一斉に非公開処理を行った。元々あった約1350万の動画が4日時点で470万本となった[20]。

日本での一斉削除の反応

知的財産振興協会は「海賊版対策に取り組む立場としては当然、歓迎すべき流れです」。AV女優事務所の協会である日本プロダクション協会は、「今回の決定は好意的に見ています」とそれぞれコメントしている[22]。

また、2022年以降、日本国内で成人向けコンテンツを配信・販売するサイトにおいて、日本発祥の国際ブランドであるジェーシービーを除く主要なクレジットカード(Visa、マスターカードなど)での決済取引が相次いで停止される事態が発生している。

一斉削除を受け、日本から告発記者に対して誹謗中傷や殺害予告が相次いだ。「Please die for the time being(取り敢えず死んで下さい)」「全人類の敵」「絶対許さん」「死ぬことも逃げることも許されない地獄に落ちろ」といった投稿されている[23]。

この現象について、ジャーナリストの林泰人はこれを「日本の恥である」と指摘している[24]。

この現象について、ジャーナリストの三上洋は国際的な規制強化や過去の関連事案を契機に、各クレジットカード会社が性的表現を含むコンテンツの取り扱いに対して極めて厳格かつ慎重な姿勢をとるようになったことが主な要因であると指摘している[25]。

ポルノ以外のコンテンツ

Pornhubユーザーは、コンテンツを収益化するために、ハリウッド映画の投稿を含む非ポルノコンテンツをサイトにアップロードすることがよくある(著作権所有者は、YouTubeなどの主流のビデオ共有サービスよりもPornhubでアップロードを探す可能性が低いと考えられている)。 YouTubeでの現金化、またはミームやジョークとしては不適格と見なされる。

これらの動画には、ポルノ映画に似たダブルエンテンダー(掛詞・二重意味)のタイトルが付いていることがよくある。具体的な例として、以下のような事例が挙げられます。

ミュージカル『ハミルトン』の海賊版「Revolutionary Boys Get Dirty on American Politics(革命の少年たちがアメリカ政治で泥試合)」というタイトルで投稿

アニメーション映画『長靴をはいた猫』(Puss inBoots)の映像

「Hardcore Pussy Gets Wrecked(激しいネコの惨事)」というタイトルで投稿

Eスポーツイベントのビデオ

『輪姦(Gangbang)』というタグ付けで投稿

ライアンクリーマーのビデオ

性的なタイトルでありながら、コメディックな動画を投稿[26][27][28]。

2020年3月、PornhubはLeilah Weinraubのドキュメンタリー『Shakedown』を初公開した。このドキュメンタリーは、ロサンゼルスにある同名の黒人レズビアンストリップクラブを記録している。 この映画は、Criterion Channel経由でリリースされる前に、3月を通してサービスでストリーミングされた。

なお、 ブランドディレクターのAlexKleinは、Pornhubでの映画のプレミアは、「Pornhubが芸術をサポートするためのより大きな一般的な取り組み」の一環であると述べた[29]。

著作権侵害の申し立て

著作権侵害をめぐる提訴

2010年、成人向け映像制作会社のピンク・ビジュアル(Pink Visual)および著作権管理会社のベンチュラ・コンテンツ(Ventura Content)は、マンセフ(Mansef Inc.)と同社傘下で当時Pornhubなどを所有・運営していたインターハブ(Interhub)に対し、著作権侵害を理由として訴訟を提起した。対象となったプラットフォームにはPornhubをはじめ、Keezmovies、Extremetube、Tube8などが含まれていた。

なお、ベンチュラ・コンテンツ側は、自社が権利を持つ45本の動画が無断で「数千万回」ストリーミング再生されており、こうした違法配信が「アダルトエンターテインメント業界全体の存続を脅かしている」と主張した[30][31]。

訴訟の和解とコンテンツ対策

この訴訟は2010年10月に和解が成立した。和解の詳細な条件は公表されていないものの、両当事者の合意に基づき、サイト運営者側が運営プラットフォーム上へデジタル指紋(フィンガープリント)によるフィルタリング技術を導入することが決定された[32]。

業界構造の変化(「Porn 2.0」の影響)

ユーザー投稿型の動画共有プラットフォーム(いわゆる「Porn 2.0」サイト)の台頭は、従来の有料会員制ウェブサイトや、雑誌・DVDなどのパッケージメディアを中心としていた既存のアダルト産業に対して深刻な打撃や激しい競争をもたらしたと評価されている[33][34][35]。

Pornhubアワード

作品

2023年3月15日、Pornhubを扱ったドキュメンタリー作品『マネーショット: Pornhubは語る』がNetflixで公開された[36]。

脚注

注釈

出典

  1. ↑ Pornhub (via archive.today). “Site Information (Terms Of Service)”. 2021年2月19日閲覧。
  2. ↑ O'Connor, Maureen (June 2017). “Pornhub is the Kinsey Report of our Time”. New York Magazine: 30–39.
  3. 1 2 Woods, Ben (2016年3月3日). “The (almost) invisible men and women behind the world's largest porn sites” (英語). The Next Web. 2020年4月21日閲覧。
  4. ↑ 平田, 裕介 (2021年11月27日). “「アダルト系は“人間性”が大切」プレイ動画配信で最高月収2500万、えむゆみカップルが考える「この先の人生」”. 文春オンライン. 2026年8月8日閲覧。
  5. ↑ DIGIDAYJAPAN (2022年7月19日). “「もっとも重要なのは、退屈であってはならないということ」:バッスル & エリート・デイリー 編集長 シャーロット・オーウェン氏”. DIGIDAY[日本版]. 2026年8月8日閲覧。
  6. ↑ O'Connor, Maureen (June 2017). “Pornhub is the Kinsey Report of our Time”. New York Magazine: 30–39.
  7. ↑ “- YouTube”. www.youtube.com. 2026年8月8日閲覧。
  8. ↑ Moyer, Justin Wm (2015年6月11日). “PornHub crowdfunds for sex tape filmed in space”. The Washington Post (アメリカ英語). ISSN 0190-8286. 2026年8月8日閲覧.
  9. ↑ Liao, Shannon (2018年5月24日). “Pornhub launches its own VPN” (英語). The Verge. 2026年8月8日閲覧。
  10. ↑ “カニエ・ウェスト、ポルノサイトの式典にて総監督/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2026年8月8日). 2026年8月8日閲覧。
  11. ↑ University, Cameron Andersen, New York (2018年9月12日). “Kanye West Directed the First Ever PornHub Awards” (英語). Study Breaks. 2026年8月8日閲覧。
  12. ↑ Reilly, Nick (2018年9月7日). “Kanye West takes over the Pornhub Awards and debuts new song with Lil Pump” (英語). NME. 2026年8月8日閲覧。
  13. ↑ Thompson, Desire (2019年9月5日). “Rico Nasty And Kali Uchis Join Bad Bunny As Performers For 2nd Annual Pornhub Awards” (英語). VIBE.com. 2026年8月8日閲覧。
  14. ↑ Kristof, Nicholas (2020年12月4日). “Opinion | The Children of Pornhub”. The New York Times (アメリカ英語). ISSN 0362-4331. 2024年5月6日閲覧.
  15. ↑ “PayPal Pulls Out of Pornhub, Hurting 'Hundreds of Thousands' of Performers” (英語). VICE (2019年11月14日). 2026年8月8日閲覧。
  16. ↑ Nelson, Eshe (2020年12月7日). “Visa and Mastercard to Investigate Financial Ties to Pornhub”. The New York Times (アメリカ英語). ISSN 0362-4331. 2024年5月6日閲覧.
  17. ↑ “Engadget | Technology News & Expert Reviews” (英語). Engadget. 2026年8月8日閲覧。
  18. ↑ “XユーザーのVisaNews(@VisaNews)さん”. X (formerly Twitter) (2020年12月10日). 2026年8月8日閲覧。
  19. ↑ Friedman, Gillian (2020年12月10日). “Mastercard and Visa stop allowing their cards to be used on Pornhub”. The New York Times (アメリカ英語). ISSN 0362-4331. 2024年5月6日閲覧.
  20. 1 2 Cole, Samantha (2020年12月14日). “Pornhub Just Purged All Unverified Content From the Platform” (英語). Vice. 2024年5月6日閲覧。
  21. ↑ “Bill Ackman Sent a Text to the CEO of Mastercard. What Happened Next Is a Parable for ESG.” (英語). Institutional Investor (2021年6月16日). 2024年5月6日閲覧。
  22. ↑ 週刊SPA! (2021年1月27日). “昨年12月15日のPornhub一斉削除によって「守られた」もの « ハーバー・ビジネス・オンライン”. 2026年8月8日閲覧。
  23. ↑ “Pornhubへの追及に、日本から「殺害予告」 「特別な悪意を向けられた」米ジャーナリスト明かす”. J-CAST ニュース (2020年12月17日). 2026年8月8日閲覧。
  24. ↑ 林泰人 (2020年12月19日). “米ポルノサイトが動画を大量削除。告発記者に相次ぐ日本からの殺害予告や誹謗中傷”. ハーバード・ビジネス・オンライン. 2021年5月3日閲覧。
  25. ↑ “「成人向けコンテンツ」で相次ぐ「クレカ決済停止」の裏事情…最後の砦「JCB」は持ちこたえられるか(全文)”. デイリー新潮 (2024年8月4日). 2026年8月8日閲覧。
  26. ↑ “People are uploading Disney and Hollywood movies to Pornhub” (英語). Yahoo Movies UK (2018年1月3日). 2026年8月8日閲覧。
  27. ↑ Maiberg, Emanuel (2015年7月21日). “A Tour of Pornhub's Totally SFW Videos” (英語). VICE. 2026年8月8日閲覧。
  28. ↑ Gallucci, Nicole (2020年10月12日). “A sad day on Pornhub, as Ryan Creamer retires” (英語). Mashable. 2026年8月8日閲覧。
  29. ↑ Donnelly, Matt (2020年3月3日). “Pornhub to Release First Ever Non-Adult Film, About Black Lesbian Strip Club Culture (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2026年8月8日閲覧。
  30. ↑ Man, Gram the (2010年2月16日). “Pink Visual sues tubes, charges Canadians with vag overfishing” (英語). Uncomfortably Close with Gram Ponante. 2026年8月8日閲覧。
  31. ↑ Chiang, Oliver. “"Tube Sites" Threaten Porn Studios” (英語). Forbes. 2026年8月8日閲覧。
  32. ↑ XBIZ (2010年10月4日). “Ventura Content, Manwin Settlement Includes Vobile Provision” (英語). XBIZ. 2026年8月8日閲覧。
  33. ↑ “Purveyors of porn scramble to keep up with Internet - USATODAY.com”. www.usatoday.com. 2026年8月8日閲覧。
  34. ↑ “YouTube with fewer clothes | Chris Ayres LA Notebook - Times Online” (英語). www.timesonline.co.uk. 2026年8月8日閲覧。
  35. ↑ Pornhub. “XユーザーのPornhub(@Pornhub)さん”. X (formerly Twitter). 2026年8月8日閲覧。
  36. ↑ “Watch マネーショット: Pornhubは語る | Netflix Official Site” (英語). www.netflix.com. 2026年8月8日閲覧。

関連項目

外部リンク




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