EPSON PCシリーズとは? わかりやすく解説

EPSON PCシリーズ

(PC-586 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 08:32 UTC 版)

EPSON PCシリーズは、セイコーエプソンが販売していたPC-9800シリーズ互換機である。そのソフトウェア資産をもって日本では広告のコピー国民機[注釈 1]のフレーズも用いられた。


注釈

  1. ^ 後にPC-9800シリーズを指す用語として用いられるケースもあったが、日本電気(当時・後のNECパーソナルコンピュータ)が広告などに用いていた語ではない。
  2. ^ キヤノンシャープなどの参入の可能性が考えられていた[4]
  3. ^ 1988年当時の営業企画本部長である斎藤によれば、著作権侵害の事実関係自体については「自信があった」という。また、この騒動が連日マスコミに取り上げられ、相当な宣伝効果が得られたと語っている[8]
  4. ^ 当時のNEC関係者は、なぜ最初からクリーンルーム方式で開発されたBIOSを搭載して発売しなかったのか意図が良くわからないと述べている。
  5. ^ a b つまり「PC-286」を名乗ってはいるが 80286 搭載ではなく、V30搭載である。
  6. ^ 80286の持つ命令のうち80186/V30に無いものは、基本的にプロテクトモードと80287に関連する命令(システム命令)だけである。i8086には無くi80286で新たに追加された命令のうち、リアルモード用の命令(一般命令)11個については80186/V30にも同様に追加されており、80287を使わない限りはリアルモードにおいて同等の命令セットを利用できる。ただし細かいことを言えばPUSH SPPOP CSのような非互換部分もある。
  7. ^ : enhanced graphic charger。NEC PC-9800シリーズの一部(80286以降の世代)に搭載されたグラフィック処理プロセッサ。
  8. ^ EPSON PC シリーズ用Windows 95は、最終的に5万本を販売した[13]
  9. ^ ただしPC-286U、最初のラップトップ機PC-286L、LE、最初のノート機PC-286NOTE executive、PC-286NOTE Fの5機種はCPUにV30を搭載している。また、Pentium搭載機はPC-586であるが、命名基準に沿っているものといえる。
  10. ^ ハードウェアのROM内の「NEC Corporation」等文字列の有無をチェックしているとされる[14]
  11. ^ プリインストール版ではMS-DOS 5.00A-Hの最終版以降で廃止。なおMS-DOS 5.00A-HがプリインストールされていないPC-98であっても、市販のMS-DOS 5.0系に対するアップデータが付属する場合があるので、これを適用することでプリインストール版MS-DOS 5.00A-H相当になる。
  12. ^ このチェック廃止については「PnP BIOSとの相性の問題があり、NEC機であってもチェックに引っかかる(当該文字列等を検知できない)場合があるから廃止した」との説もあるが定かではない[要出典]
  13. ^ Windows 3.1の場合、NEC PC-9800シリーズ対応のマイクロソフト(MS)版・NEC版には無いGRCG用のディスプレイドライバを収録している(前述の通りNEC版をSIPでチェック解除してもEGC用ドライバしか無く対応機種が限られる)。同じくMS版・NEC版ではスタンダードモードでDOSプロンプトが実行できないという制限があったが、EPSON版ではそのような制限がなかった。また、日本語入力システムはエー・アイ・ソフトの開発した「WXA-WIN」が搭載されていたが、MS版のMS-IMEと同等のものだった。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 木村登志男 (2010年2月16日). “セイコーエプソン・国内市場エプソンブランド完成品躍進の端緒 ビジネスケース 資料 No.3 (PDF)”. WORKING PAPER SERIES No.82. 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター. 2021年11月5日閲覧。
  2. ^ パソコンヒット商品物語 1991, pp. 44–47.
  3. ^ パソコンヒット商品物語 1991, pp. 47–48.
  4. ^ パソコンヒット商品物語 1991, p. 50.
  5. ^ a b c d e f g h i 業界タイムマシン19XX--Trip11:セイコーエプソン vs. NEC PC-98互換機騒動”. ZDNet Japan (2007年9月28日). 2021年5月21日閲覧。
  6. ^ パソコンヒット商品物語 1991, pp. 52–53.
  7. ^ パソコンヒット商品物語 1991, p. 53.
  8. ^ パソコンヒット商品物語 1991, pp. 54–55.
  9. ^ インターフェース 1989年3月号, p. 306.
  10. ^ 「NPCレポート なぜ広がらない98互換機ビジネス 「幻の98互換機」があった」『日経パソコン』、日経BP、1992年2月3日、 110-115頁。
  11. ^ 「特集 : 追う98、追われる98」『日経パソコン』、日経BP、1993年3月15日、 130–145頁、 ISSN 0287-9506
  12. ^ a b 石井, 智明「戦略研究 セイコーエプソン: 販売上向くも収益低下で正念場に立つ98互換路線」『日経パソコン』1994年9月12日号、日経BP、 136–142頁、 ISSN 0287-9506
  13. ^ 日経産業新聞』1998年4月15日付
  14. ^ パソコンの活用便利事典 1988, p. 164.
  15. ^ a b 伊藤博康 ほか、1990、『パソコン通信 8月号別冊 32ビットパソコンのすべて』、エーアイ出版 pp. 36


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