Geographic tongueとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Geographic tongueの意味・解説 

地図状舌

(Geographic tongue から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/18 10:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
地図状舌
地図状舌の一例。溝状舌も併存している
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
口腔内科学
ICD-10 K14.1
ICD-9-CM 529.1
OMIM 137400
DiseasesDB 29512
MedlinePlus 001049
eMedicine derm/001049
MeSH D005929
テンプレートを表示

地図状舌(ちずじょうぜつ、geographic tongue)とは、舌背の一部に発生した灰白色の辺縁で縁どられた赤斑が不規則な病巣として広がる口腔粘膜疾患の一つ。自覚症状はほとんどなく、稀にしみると訴えることがある[1]。地図舌(ちずぜつ)とも。

概要

地図状舌は外傷性および炎症性疾患群に分類され[1]、組織学的には、上皮角化層は好中球リンパ球浸潤によりその多くが破壊され消失する。多くは、上皮全層に渡る好中球・リンパ球浸潤を認め、上皮表層に十数個の好中球浸潤巣として微小膿瘍の形成が見られる。上皮下結合組織には好中球、リンパ球、形質細胞などの炎症性細胞浸潤が認められる[2]溝状舌を併発することが多い[2][1]

原因

不明である[3][4]。が、溝状舌を合併することが多いため、微生物による刺激が考えられている[4]。このほか、神経性障害、自律神経失調症、ビタミンB欠乏症など[4]

疫学

小児や若い女性に多いとされる[3][4]。地図状舌の有病率はHalperinの1953年の調査では11歳~20歳で1.13%、Mikkonenの1982年の調査では17歳~35歳で3.3%であった。日本人では下野らは成人1~8%、幼児3~15%としている[2]他、東北大学の1989年の調査で4.4%であった[1][注 1]

症状

自覚症状はほとんどなく、稀にしみる[1]など軽度の疼痛を訴えるほか、味覚異常を訴えることもある[4]

治療

症状がない場合には行われないが、痛みがある場合は対症療法がとられる[4]

追加画像

注釈

  1. ^ 当該論文では調査対象者が寄宿生活者だったため栄養の偏りがあり、高い値がでたのではないかと考察している。

出典

  1. ^ a b c d e 高橋ら
  2. ^ a b c 下野ら, pp.62-63
  3. ^ a b 南雲, pp.100-101
  4. ^ a b c d e f 由良, pp.411-413

参考文献

関連項目


「Geographic tongue」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Geographic tongue」の関連用語

Geographic tongueのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Geographic tongueのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの地図状舌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS