シアニジン 3-グルコシド
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/25 21:32 UTC 版)
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物質名 | |
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(2S,3R,4S,5S,6R)-2-[2-(3,4-dihydroxyphenyl)-5,7-dihydroxychromenylium-3-yl]oxy-6-(hydroxymethyl)oxane-3,4,5-triol chloride |
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別名
Chrysontenin |
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識別情報 | |
3D model (JSmol)
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ChemSpider | |
ECHA InfoCard | 100.027.622 |
KEGG | |
PubChem CID
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日化辞番号
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UNII | |
CompTox Dashboard (EPA)
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特性 | |
化学式 | C21H21O11+, Cl− C21H21ClO11 |
モル質量 | 484.83 g/mol (塩化物) 449.38 g/mol |
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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シアニジン 3-グルコシド (Cyanidin 3-glucoside) とは、アントシアニンの一つ。シアニジンの3位に糖のグルコースが結合した配糖体。略称はC3G。クリサンテミン (Chrysanthemin) とも呼ぶ。
自然界での存在
ブラックベリー(Rubus fruticosus)に含まれるアントシアニンの9割がシアニジン 3-グルコシドである[1]。また、黒豆(煮豆)を調理するときには鉄鍋を使ったり錆びた古釘を用いることがあるが、黒大豆の表皮にも含まれるシアニジン 3-グルコシドとの結合で作りだされる錯塩により黒色の発色を良くしている[2]。
脚注
- ^ “Red Fruits: Extraction of Antioxidants, Phenolic Content, and Radical Scavenging Determination: A Review”. Antioxidants 6 (1). (2017). doi:10.3390/antiox6010007.
- ^ 瓦家千代子「豆の調理」『生活衛生』第30巻第1号、大阪生活衛生協会、1986年、48-52頁、doi:10.11468/seikatsueisei1957.30.48、ISSN 0582-4176、 NAID 130003723571、2021年12月19日閲覧。
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