Bridge patternとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Bridge patternの意味・解説 

Bridge パターン

(Bridge pattern から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/19 15:52 UTC 版)

Bridge パターン(ブリッジ・パターン)とは、GoF(Gang of Four; 4人のギャングたち)によって定義されたデザインパターンの1つである。 「橋渡し」のクラスを用意することによって、クラスを複数の方向に拡張させることを目的とする。

クラス図

Bridge パターンのクラス図を以下に挙げる。

利用例

Bridge パターンの適用が望ましいクラス構造は、例えば以下のようなものである。

この例では、まず Dishware(食器)クラスから Plate(皿)と Bowl(ボウル)クラスが派生している。 さらに、Plate からは WoodenPlate(木製の皿)と GlassPlate(ガラス製の皿)が、 Bowl からは WoodenBowl(木製のボウル)と GlassBowl(ガラス製のボウル)が派生している。

このクラス階層は、以下に挙げる問題をはらんでいる。

  • クラスの追加が困難である。仮にプラスチック製の食器を新たにサポートしようとする場合、Plate クラスと Bowl クラスのそれぞれを継承しなければならない。あるいは Dishware クラスのサブクラスとして例えば Cup クラスを追加する場合、WoodenCup や GlassCup を同時に作成しなければならない。
  • コードの複製が発生する。例に挙げた WoodenPlate と WoodenBowl, GlassPlate と GlassBowl はそれぞれ同じ材質の食器であるため、内部的に似たような性質を持っているかもしれない。しかしながら、継承関係の都合上これらのクラスはすべて個別に定義しなければならず、結果として同じようなコードを別途に記述しなければならなくなる。

この問題が起こる理由は、クラス階層の中に複数の継承関係が混在していることである。 上の例において、Dishware と Plate および Bowl の関係は、食器の種類による継承関係とみなすことができ、 一方で Plate と WoodenPlate および GlassPlate の関係は、食器の材質による継承関係とみなすことができる。 このように複数の継承関係が存在することにより、一つの継承関係が他の継承関係に悪影響を及ぼすことになる。

このクラス構造は、Bridge パターンを適用することによって以下のように改善することができる。

このクラス図では Dishware から派生する継承関係は食器の種類のみであり、材質に関する情報は Material(素材)クラスに委譲している。 この構造により、種類と材質はそれぞれ独立して拡張することができ、クラスの数も減らすことが出来る。

関連項目


「Bridge pattern」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Bridge pattern」の関連用語

Bridge patternのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Bridge patternのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのBridge パターン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS