AviUtlとは? わかりやすく解説

AviUtl

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/12 22:50 UTC 版)

AviUtl
作者 KENくん
初版 1997年11月 (28年前) (1997-11)
最新版
2.1.0 / 2026年7月12日 (22時間前) (2026-07-12)
最新評価版
2 beta 53a / 2026年7月5日 (7日前) (2026-07-05)
対応OS Microsoft Windows
プラットフォーム IA-32 [1]
サポート状況 開発中
種別 動画編集ソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト AviUtlのお部屋
テンプレートを表示

AviUtl(エーブイアイユーティーエル、エーブイアイユーティル)は、「KENくん」によって開発されている[1]動画編集ソフトウェアである。

概要

AVIファイル[注釈 1]編集したり、各種コーデック圧縮することができる。フリーウェアとして公開されている。

32ビットのアプリケーションであり、動作にはMMXが使えるCPUが必要[2]。64ビット化することもできるが、KENくん曰く、「32ビットの状態で多くのプラグインが作られたため、64ビットに変更するとそれらが使えなくなってしまうから[3][注釈 2]」という理由により32ビットソフトである。

AviUtl本体のみで動画編集は可能であるが、公式サイトに公開されている「拡張編集プラグイン」を使用することで、より高度な編集をすることができる。具体的にはレイヤー機能(他のソフトで「トラック」と呼ばれているもの)やエフェクト類である。

有志により開発されたプラグインを追加することで、各種エンコーダー(x264NVEnc等)や音声・字幕配置の自動化など機能を追加することが可能。 フリーウェアとしての長い歴史から様々なプラグインが公開されており、多くのユーザーはプラグインを各自導入して使用している。

本来32bitソフトでは4GB以上メモリを使用することができないが、version1.10rc2からは共有メモリを使用して4GB以上のメモリーを利用出来るようになっている。

version0.99aからはマルチスレッド対応となり、主要なプラグインのマルチスレッド化が促進されSIMD最適化、GPUの利用ができるようになる。

AviSynthとはプラグインの相互利用が可能である。しかし、AviUtl側からAviSynthのプラグインを利用する際にプラグインがYUV各12ビットのフォーマットをサポートしていない場合、データの精度に変化が生じる場合がある。

nicotalkゆっくりMovieMakerのように、AviUtlと連携したソフトウェアも存在する。

AviUtl ExEdit2 テスト版(version2 beta1)からはWindows 10(64bit)以降、DirectX11.3、AVX2が利用できる環境向けとなり、拡張編集Pluginが統合された。 以前のスクリプト[注釈 3]に互換対応している。 略称は「AviUtl2」

主な機能

歴史

拡張編集Plugin

拡張編集Plugin
作者 KENくん
初版 2008年1月12日 (18年前) (2008-01-12)[7]
最新版
0.92 / 2013年7月15日 (12年前) (2013-07-15)
最新評価版
0.93rc1 / 2019年10月3日 (6年前) (2019-10-03)
対応OS Microsoft Windows
種別 動画編集支援拡張機能
公式サイト AviUtlのお部屋
テンプレートを表示

拡張編集Pluginは、AviUtlにてより高度な動画編集を行うために作成された純正のプラグインである。

AviUtl ExEdit2 テスト版(version2 beta1)からはAviUtl本体に統合された。

基本的な機能

  • 字幕、テキストオブジェクトの配置、編集
  • 動画のリサイズ
  • トリミング
  • ワイプ合成
  • シーンチェンジ
  • 色の合成、加工
  • 画像に対する様々なエフェクト
  • 動画の逆再生[注釈 5]
  • 音の編集、加工[注釈 6]、BGMの導入

拡張性

このソフトウェアでは、スクリプト言語Luaを用いたエフェクトなどを新しく記述することができ、今日ではAdobe After Effectsのプラグインエフェクトを模倣したものを始めとする大量のスクリプトが公開されている。

また、本体に同梱されているLua5.1のバイナリファイル(lua51.dll)をLuaJITに置き換えることで、さらなる高速化を図ることができる他、FFIなどのLuaJIT専用のライブラリなどを使うことができる。これは、LuaJITがLua5.1をベースに作られているためできることである。[注釈 7]

プラグイン

AviUtlでは非常に多くのサード・パーティー製のプラグインが配布されている。これらを使用することで新たな機能を拡張できる。

プラグインの拡張子は、「.dll」をリネームしただけで、以下の種類に分類されている。ただし機能はそれらに限られておらず、例えば.aulファイルがAviUtlのバグを修正したりすることも可能である[8]。多くのプラグインは公式サイトで配布されているAviUtl用公式SDKを使用している。

フィルタプラグイン .auf 画像の加工編集
入力プラグイン .aui 他のファイル形式を読み込む
出力プラグイン .auo 他のファイル形式に出力
色変換プラグイン .auc 画像データ入出力時の色空間を変換
言語拡張リソース .aul 対応言語を拡張
フィルタプラグイン(AviUtl ExEdit2用) .auf2 メディアオブジェクト、フィルタ効果を追加
入力プラグイン(AviUtl ExEdit2用) .aui2 他のファイル形式を読み込む
出力プラグイン(AviUtl ExEdit2用) .auo2 他のファイル形式に出力
スクリプトモジュール(AviUtl ExEdit2用) .mod2 各種スクリプトから利用出来る関数群を追加
汎用プラグイン(AviUtl ExEdit2用) .aux2 独自ウィンドウ、インポート、エクスポートメニューの追加やプロジェクトの編集操作を追加
言語ファイル(AviUtl ExEdit2用) .aul2 対応言語を拡張

なお、プラグインがDLLファイルをリネームしただけのものであることは、プラグインはAviUtlの動作を根本的に変更したり、マルウェアとして動作しOS全体に被害を及ぼすことも可能であることを意味する。そのため、導入する際は安全性について細心の注意を払わなければならない。[9]

関連書籍

  • 「AviUtlではじめる動画編集 (I・O BOOKS)」(勝田 有一朗 (著)、工学社、2013年6月15日)
  • 「逆引きAviUtl動画編集 (I・O BOOKS)」(勝田 有一朗  (著)、工学社 、2014年7月1日)
  • 「AviUtl 動画編集 実践ガイドブック」(オンサイト  (著) 、技術評論社、2018年3月17日)

脚注

注釈

  1. プラグインによってはMP4ファイルなどを読み込むことが可能である。また、AVIファイルでも読み込めるファイルはプラグインや各種コーデックに依存することがある。
  2. ただし、一部のユーザーからは「設計次第では32bitのプラグインと共生する事はできる」とも言われている。
  3. 互換対応は、DLLを利用しないスクリプトに限定される。
  4. ただし、別途プラグインが必要
  5. 可能ではあるが、かなりな無理をして可能になるものである。
  6. 機能も少なく、実用的とはいえまい
  7. ただしAviUtl同梱のlua51.dllではmath.mod(本来のlua5.1では使用不可)が動作するような変更が加えられており、それを使用しているスクリプトはLuaJITで動作しないことがある。 https://scrapbox.io/aviutl/math.mod

出典

  1. 1 2 KENくん/ Twitter”. 2019年8月18日閲覧。
  2. AviUtlのお部屋”. 2020年2月17日閲覧。
  3. https://twitter.com/__kenkun/status/1163023903721050118”. Twitter. 2022年5月1日閲覧。
  4. これであなたも動画編集の達人に!動画編集に便利なソフト5選』(プレスリリース)ヘリオス、2021年1月29日2025年7月8日閲覧
  5. 動画編集ソフト「AviUtl」が6年ぶりに更新 4GB以上のメモリを活用できるテスト版を公開 - ITmedia NEWS”. 2021年7月11日閲覧。
  6. 動画編集ソフト「AviUtl2」突如登場 6年ぶりの更新にXトレンド入り 待望の64bit対応に - ITmedia NEWS”. 2025年7月8日閲覧。
  7. 当初は「拡張フィルタ」の名称で公開、その後「拡張フィルタ編集」へ名称変更、10月24日公開のversion0.60にて「拡張編集」へ変更された。
  8. プラグイン”. /AviUtl. 2024年10月27日閲覧。
  9. プラグインがアンチウイルスソフトに検出される”. nazosauna AviUtl. 2024年10月27日閲覧。

関連項目

外部リンク





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