1945年ハリー・S・トルーマン大統領就任式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 23:16 UTC 版)
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![]() 1945年4月12日、ルーズベルトの死後に就任宣誓をするトルーマン大統領。 | |
日付 | 1945年4月12日 |
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場所 |
ワシントンD.C. ホワイトハウス |
関係者 |
ハリー・S・トルーマン 第33代アメリカ合衆国大統領 — 就任者 ハーラン・F・ストーン アメリカ合衆国最高裁判所長官 — 宣誓挙行者 |
1945年4月12日木曜午後7時、フランクリン・D・ルーズベルトの急死に伴い第33代アメリカ合衆国大統領となるハリー・S・トルーマンの就任式がワシントンD.C.のホワイトハウス内の閣議室で行われた。これは史上7度目となる臨時の就任式であり、トルーマン政権の1期目( 3年283日)の始まりであった。
ルーズベルトの死亡時に副大統領を務めていたトルーマンは上院を閉会し、サム・レイバーン下院議長と酒を飲もうとしていたところをホワイトハウスに呼び出された。到着した彼は大統領夫人のエレノア・ルーズベルトに出迎えられ、ルーズベルトの急死を伝えられた。動揺しつつもトルーマンはルーズベルト夫人に「何かお役に立てることはございませんか?」と尋ねたが、逆に彼女から「私たちがあなたのために出来ることはありますか?今問題を抱えているのは貴方の方です」と言われた[1]。
就任宣誓は最高裁判所長官のハーラン・F・ストーンにより執り行われた[2]・
ストーンがトルーマンのミドルネームが母親の旧姓の「シップ」であるという誤情報に基づいて「私、ハリー・シップ・トルーマンは...」と言って宣誓を始めると、トルーマンは「私、ハリー・S・トルーマンは...」と言い直して続けた[3]。
この就任式の立会人にはトルーマンの妻のベス・トルーマン、娘のマーガレット・トルーマン、ルーズベルト夫人、レイバーン下院議長、閣僚の面々が含まれた。これは1月20日に行われたルーズベルトの4回目の就任式に続く1945年で2度目の就任式であった。
1901年の就任式はセオドア・ルーズベルトが写真家たちを追い出し[4]、またカルビン・クーリッジの1923年の就任式は深夜で照明設備が乏しい中で行われたため[5]、今回が史上始めて写真に収められた臨時の就任式となった。
参考文献
- ^ “Eleanor and Harry: The Correspondence of Eleanor Roosevelt and Harry S. Truman”. Truman Library. 2007年7月26日閲覧。
- ^ “The swearing in of Harry S. Truman, April 12, 1945”. United States Senate. 2020年4月9日閲覧。
- ^ https://forgottenhistoryblog.com/president-harry-s-truman-didnt-actually-have-a-middle-name/
- ^ https://www.trsite.org/learn/the-day-of-the-inauguration
- ^ http://www.eyewitnesstohistory.com/coolidge.htm
- Newsreel coverage of Truman's first inauguration from C-SPAN (via YouTube)
- Robert J. Donovan, Conflict and Crisis. The Presidency of Harry S. Truman, 1945-1948. University of Missouri Press, 1996 ISBN 0-8262-1066-X, 9780826210661.
関連項目
- トルーマン政権
- 1949年ハリー・S・トルーマン大統領就任式
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- 1945年ハリー・S・トルーマン大統領就任式のページへのリンク