萬田正治とは? わかりやすく解説

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萬田正治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/15 19:08 UTC 版)

萬田 正治(まんだ まさはる、1942年4月23日 - )は、日本の農学者、専門は畜産学。鹿児島大学名誉教授。日本での持続可能な農業を研究提言するなかで、自らも萬田農園[1]を開設し、合鴨農法[2]による無農薬米の生産方法を確立・全国に普及させるなどの実績を持つ実践者でもある。放送大学客員教授、鹿屋体育大学理事、鹿児島大学経営協議会委員、鹿児島大学稲盛アカデミー特任教授、等を兼任。




  1. ^ 萬田農園:萬田正治氏が経営する萬田農園は、鹿児島県のほぼ中央部を流れる網掛川源流域の竹子地区の棚田に位置し、遠くに霧島連山を仰ぎ見る。合鴨農法を基軸にした小規模な有畜複合経営をめざしている。
  2. ^ 合鴨農法:水田に合鴨の雛を放ち、合鴨が除草・除虫を行うとともに、合鴨の糞が追肥となり、濁水、刺激効果など稲に多面的な効果をもたらす。水田から引き上げた合鴨は肉となり、ごはんと一緒に食卓を豊かにする。無農薬米を初めて実現させた自然環境をまもる農法であり、有畜複合経営の典型である。
  3. ^ 田主の会:会員は、1区画の水田(1区画当たり平均200㎡)で、土日祝日に、合鴨農法による田植え、草とり、稲刈り、脱穀などの農作業を体験し、収穫の喜びを実感することができる(収穫米は持ち帰ることができる)。そのほかの作業は萬田農園が行う。農村と都市住民の交流・協力により、美しい景観と治山治水の役割を果たしている棚田や自然環境をまもることを目的とする。20区画の水田(20人の会員分)が用意されている。
  4. ^ 萬田黒鶏:主に家族の暮らしのために鶏を飼うことを庭先養鶏という。昔から、農家を問わず、家の周辺の空き地を利用して、家庭で鳥を飼い、貴重な動物蛋白源として自給し、来客があれば鶏をつぶしてふるまった。このような鶏の食文化と長閑な風景を取り戻すためには、卵もよく産み肉も美味しい鶏でなければならない。しかし、近代の鶏は、商品化生産により、レイヤー(卵)とブロイラー(肉)の専用種に二分され、兼用種はいなくなってしまった。萬田正治は庭先養鶏向きの兼用種である萬田黒鶏を5年以上の歳月をかけて開発し、この新品種を鹿児島地域の特産としても普及に尽力している。


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