稲垣つる女とは? わかりやすく解説

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稲垣つる女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 07:57 UTC 版)

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稲垣 つる女(いながき つるじょ、生没年不詳)は、江戸時代浮世絵師。18世紀にかけて活躍したとみられる。

来歴

師系・経歴不明。作品にある落款と印章から、その名とが「千齢」であることが知られる。画風に月岡雪鼎の影響が強く認められ、雪鼎の門人といわれるが明らかではなく、また大坂生れともいわれているが、それも何らかの根拠があってのことではない。ただし雪鼎の画風であることから、つる女も大坂で活動していた人物だったと見られる。作は肉筆画が知られており、人形を遣う美人を描いたものが複数ある。

作品

  • 人形遣図」 絹本着色 東京国立博物館所蔵 ※「稲垣氏つる女筆」の落款あり。若い女が虚無僧の人形を遣う姿を描く。
  • 「人形遣い図」 絹本着色 出光美術館所蔵 ※「稲垣氏つる女筆」の落款、「字曰千齢」の朱文方印あり
  • 「人形遣い美人図」 絹本着色 個人所蔵 ※「稲垣氏つる女筆」の落款、「字曰千齢」の朱文方印あり。『肉筆浮世絵』第九巻所載
  • 立美人図」 絹本着色 ボストン美術館所蔵 ※「稲垣氏つる女筆」の落款、「垣氏之女」の白文方印と「字曰千齢」の朱文方印あり

参考文献

  • 楢崎宗重監修 『肉筆浮世絵第九巻 祐信 雪鼎』 集英社、1982年
  • 『江戸の閨秀画家』 板橋区立美術館、1991年 ※展覧会図録、99頁
  • 『東京国立博物館所蔵 肉筆浮世絵』 東京国立博物館、1993年 ※105 - 106頁
  • アン・ニシムラ・モース、辻惟雄編 『ボストン美術館日本美術調査図録 第2次調査』(全2冊) 講談社、2003年




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