神生彩史とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 歌人 > 歌人 > 神生彩史の意味・解説 

神生彩史

神生彩史の俳句

あんなに碧い空でねそべつてる雲
おろかなる蔓は焦土を匍ひまはる
くらやみの喉をとほりぬところてん
とある樹に卵がかへりゐるおぼろ
まないたを蝦があるけり海鳴りす
乳房より下はかげりて菫濃し
人体のよわき部分に汗たまる
先頭の男が春を感じたり
戦場に片腕あり枯木影ぬくし
抽斗の国旗しづかにはためける
接吻のあと愕然と花咲けり
昆虫の仮死へ一気に針を刺す
春の夜の死よりしづかに接吻す
木の芽時人間の口があひてゐる
杭打たれ水に没せり春の暮
汚職日々紅き尾ひいて椿落つ
消壺に烈火とびこむ秋の暮
淡水の海水に逢ふ春の昼
火の燃ゆる音ぼうぼうと二月かな
生きて啖ふ岳州の蛇うまかりき
甲虫交みて幹を失へり
目高覗くにあらず半身低頭す
秋の夜の目刺の貌はみなちがふ
秋の昼ぼろんぼろんと艀ども
累卵の一つ腐つてゐたりけり
荒縄で縛る氷解けはじむ
藁塚がびつしより濡れてから凍る
蜜柑地に落ちて腐りて友の恋
褌をあらふや蜥蜴かがやけり
訣れきて烈火を挾む火箸かな
貞操や柱にかくれかがやけり
雛壇のうしろの闇を覗きけり
電文のかくもみぢかき訃にあひたり
霧晴れてしまへば人はよそよそし
風船が部屋暗ければ出でんとす
髭剃りしのみの顔にて歓喜せり
 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「神生彩史」の関連用語

神生彩史のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



神生彩史のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
現代俳句協会現代俳句協会
Copyright(C) 現代俳句協会

©2025 GRAS Group, Inc.RSS