瀧春樹とは? わかりやすく解説

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瀧春樹

瀧春樹の俳句

福島」に復りたい白曼珠沙華
あひる帰る鈍いひかりの樹を越えて
ひと太刀を浴び空蟬に朝が来る
ふいにまた雑魚寝にしぶく桃の水
フクシマに花咲く野鯉自在なり
ホテルの裏に樹あり魚の空があり
九州が好き晩稲に花が咲く
俺になき臓器のひとつ桜咲く
俺の柩を俺が担いで時雨けり
双頭の蛇解け脛をのぼる寒波
地に深く火種を埋めてより桜
夢にまで出て追いつけぬ花野かな
大根引く山の夕日へ尻つきだし
妻がいる田水のように朝が来る
妻哭くな饐えるよ飯も脳味噌も
心太雲の翳りが野を移る
心音乱れ春あかつきに始まる帰投
快晴の鏡はげしく磨けば鹿
折り鶴が翔んだよ梅が開いたよ
折り鶴を解けば紙片震災忌
搏てば光る小学校の蛇・とかげ
旗竿に旗なき山頂青北風過ぎ
春が逝く弔旗鳴り止むことはなく
根深葱かざし一行詩の破片
極上の蜩を聞く遊行かな
歯を抜いて冬樹の間が広くなる
死ぬまで戦後秋冷へ積む割木
水の林の奥青髭の漢ばかり
火薬には火薬の甘さ柿熟れたり
点鬼簿に探すわが名や暮の秋
牛産むか被爆の朝日地に染みる
玉葱腐る定型という自由
疑えばきりなく淋しいパンの耳
白い日傘の川上で澄む神楽笛
百匹に二百の眼ン玉夏来る
石臼や妻抱く時も霜育つ
種を播く死ぬまで同じ山仰ぎ
空蟬の鼻も写楽に似て晴れて
箱の中では箱のかたちでc
紫陽花の首斬り落す信長忌
腸も頭骸も透けて寒林なり
花つけて茗荷に幽き湿りかな
花の雲酒の肴は酢でころす
虎杖の花茫茫と解けぬなり
蟹噛み割り漢岬のひとに逢いに
連翹の晴れて絢爛たる写楽
鍋釜捨て村棄て疎開の列に就く
鞦韆を漕いで山より高くいる
鷹の爪熟れたり朝寝していたり
鷺四、五羽降る朝刊の華ぎで
 




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