淨圓寺 (瑞浪市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 淨圓寺 (瑞浪市)の意味・解説 

淨圓寺 (瑞浪市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 07:59 UTC 版)

淨圓寺
所在地 岐阜県瑞浪市陶町水上304-4
位置 北緯35度18分37.21秒 東経137度18分36.03秒 / 北緯35.3103361度 東経137.3100083度 / 35.3103361; 137.3100083座標: 北緯35度18分37.21秒 東経137度18分36.03秒 / 北緯35.3103361度 東経137.3100083度 / 35.3103361; 137.3100083
山号 正法山
宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
創建年 貞享2年(1686年)
開山 髄巌眞徹
札所等 美濃瑞浪三十三観音霊場十五番
恵那新四国八十八箇所霊場三番
法人番号 6200005008558
テンプレートを表示

淨圓寺(浄円寺・じょうえんじ)は、岐阜県瑞浪市陶町水上にある曹洞宗の寺院。山号は正法山。盗難除けの寺として知られる。

概要・沿革

貞享2年(1686年)、尾張国丹羽郡久昌寺八世の髄巌眞徹によって開山された。

それ以前は地蔵院という前身があったが火災によって中絶した[1]とされ、過去帳には開山以前の寛永年間や正保年間の記述もある。

美濃瑞浪三十三観音霊場十五番の他に、恵那新四国八十八箇所霊場三番の札所ともなっているが、その理由は、昭和29年(1954年)に瑞浪市が発足する以前、この地は恵那郡に属していたからである。

守護石伝説

境内西側に高さ1m位の大きな石がある。かなり風化しているが、よく見ると「守護」と読める。この石が守護石と呼ばれる石である。

江戸時代のある新月の夜に、寺に泥棒が入った。泥棒は大きな風呂敷に大量の寺宝を包み、背中に背負って本堂から出てきた。泥棒は急に喉の渇きを覚えた。

そこで、境内脇の大きな石の前に風呂敷包みを下ろし、境内にある池の水で喉を潤していると、なにやらこちらを見られている気配を感じ、辺りを見渡すと目の前の秋葉堂の陰からこちらを見ている目があった。

住職が時々餌をやる野良猫の目であった。「これは早く退散すべき」と泥棒は大きな石の所に戻り、急いで風呂敷包みを背負い立ち上がろうとしたが、包みが重くて立ち上がれなかった。

泥棒は「おい、引っ張るな。手を離せ。」と思わず叫んでしまった。

この声に住職が気づき、中から住職が出て来た。すると泥棒は包みを置いて這々の体で山中へ逃げて行った。寺の宝物は全て無事であった。

その後、この話しが村人の噂になると、「淨圓寺は守護石が守ってござる。守護石には目がござる。」と語り継がれ、江戸時代から明治時代にかけては盗難除けの寺として遠くからも参詣があったという。

開山の髄厳真徹禅師が好みの山水が、寺を泥棒から守ったことになる。

禅師は、岐呂の山の麓に龍王祠を建て、岩山とその間を縫って流れる水の清さを楽しんだと言われている。禅師が好んだ岩山のひとつが守護石となった。

関連リンク

参考文献

  • 『瑞浪市史 歴史編』 第六編 近世 第五章 文化と信仰(文化宗教史) 第二節 神社と信仰 ニ 市内の近世寺院 市内の各寺院 p1037~p1038 瑞浪市 昭和49年(1974年)
  • 『ふるさとの歴史 : 郷土学習のための各町概史 (瑞浪市郷土史シリーズ ; その1)』 陶町概史 二 水上村 近世 水上村 浄円寺と不動堂 p293~p294 渡辺俊典 瑞浪市郷土史研究会 1983年

脚注

  1. ^ 『ふるさと陶の今昔』



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  淨圓寺 (瑞浪市)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「淨圓寺 (瑞浪市)」の関連用語

1
78% |||||

2
30% |||||

3
18% |||||

淨圓寺 (瑞浪市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



淨圓寺 (瑞浪市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの淨圓寺 (瑞浪市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS