松井国央とは? わかりやすく解説

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松井国央

松井国央の俳句

たくさんの無駄を挑発する海鼠
カンバスに海女の一人を省略す
クッキーと謹慎中のスイートピー
パン粉から岬へ走り出す春愁
リラ冷えの動くものなき骨董屋
人打つに手ごろな棒のある炎帝
信管を抜かれ濃くなる冬の天
八月の一番静かなる墨痕
冬瓜に羽が生えてきそうな日
向日葵に箝口令のゆきわたり
夜桜を抜けて仮説の中に佇つ
大笊のものを小笊に分けて冬
安土桃山遅れて桜紅葉かな
寒林へ犬を走らす貧しき語
寒林を鳥抜け象形文字のまま
峰雲の崩れて自問に自答なき
川上を目指す動機のないメダカ
平凡な履歴に落ちるかりんの実
座敷わらし居ると思えば居る秋日
彦星やいつまで道徳的なのか
患者同志おなじ蛍を見ていたり
春風はローマへ向かう途中かな
桃買って予報通りの雨に遭う
桐一葉落ちて典型的な午後
梅咲くやこのごろ海を見ておらず
梅咲くや一畳で足る一遺体
梨を剥く時々ナイフ我に向き
水の輪が重なり合って温みだす
水はけの良い小学校の一学期
水平が寺はみ出している小春
水持って先行く者の先に秋
水洗いして大根を無罪とす
沢蟹を追って抽象的な旅
海開き中町通り縦に晴れ
灯台の遥かにあれば悴めり
狼が出そうに鏡研き上げ
病葉の落つや自由が効きすぎて
目の前にあって遥かないぬふぐり
直線を立てかけ若き僧おぼろ
肩幅にフォークとナイフ置き九月
船虫のこぞって完了形であり
花曇り受け皿のない正午
花筏糖質ゼロという時間
荒縄で藁縛られてある中秋
賞罰ナシ沖の補色となる南風
起きぬけの事件のようにある熟柿
遠くまで来て十薬の花十字
長月の平行線を仮に引く
雪解音づたいにウラルアルタイ語
食前に一錠食後に来る野分
 


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