村井和一とは? わかりやすく解説

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村井和一

村井和一の俳句

いのちじめつく紫陽花の咲くあたり
くさまくらくらりと炎天うしろがない
こちら俳人蟹と並んで体操せん
しあわせやあやめもしらぬ語呂合せ
しなやかに蹴るところがる歳月よ
どんと月夜のカステイラ立つ皿の上
はまぐりは時計回りにかなしめり
はやり風邪上着下着と骨で立つ
やどかりが夕日の落ちる音を聞く
やわらかな穴で家族を考える
オス猫ハナコ改札口を出て招く
スマトラに住んで良夜の虎といる
トンカツにキャベツ盛るべき秘伝あり
ベランダの百合に眠気の容疑あり
一礼する自分で決めた穴ぐらへ
万障が鉢合わせして濃紫陽花
世にふるも皿にサラダを盛りあげる
九月一日横断歩道に鳩がいる
亀の陣痛から竜巻が起る
人形が見つめるゼロの自乗かな
仏弟子のような肋が入浴す
光町猫町を経てどしゃぶりへ
叩いてもまた寄ってくる漢字の蚊
含羞に尾があり炎天に曝す
夜霧が漉餡だったら男女同権を認める
天空にどろ亀座あり星八つ
太陽のお届けものです捺印を
待宵の雷門で咳をする
後生大事の腸うねうねと墓に参る
恋猫と土竜の鼻を研究する
悔やんでも八十年の花同じ
患者なにがし病は腰から抜ける
放任かしかりしからず動物園
春なのにいきとしいけるものに毛がない
春立ちながらお不動さまに水かける
春雨や一も二もなくウイルス
晩年や一日三回歯を磨く
月天心ちぎってパンを山にする
朝顔大輪臍と施毛の七曲り
桜散る個々に無数に社員踊り
梅二輪宅配便が届く
梅雨どきの喉の渇きには下駄を
棒を蹴るごろんと華々しい盗汗
檻の狐はぼくを記念の顔と思う
正座して蛙は水に念仏す
毛根痛し小走りに蟻すぎゆき
水中歩行では竜宮に帰れない
泡の岬の木々は木のまま子を宿す
男一匹春は筆圧で生きる
白秋の風の筋目に橋をおく
 




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