巨乳ファンタジー5 〜王子リーン〜とは? わかりやすく解説

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巨乳ファンタジー5 〜王子リーン〜

(巨乳ファンタジー5 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 08:00 UTC 版)

巨乳シリーズ > 巨乳ファンタジー5 〜王子リーン〜

巨乳ファンタジー5 〜王子リーン〜』(きょにゅうファンタジー おうじリーン)とは、Waffleから2025年2月28日に発売されたアダルトゲームであり、巨乳シリーズナンバリング作品の第5弾にあたる[1]

あらすじ

レガリア王国の第三王子である主人公・リーンは、奴隷デーデから生まれたため、王位継承権を得られず、周囲から期待されていなかった[1]。20歳になった彼は、ボロンド伯として辺境の地・ボロンド伯領をおさめることになった[1]。その道中、彼は女魔術師と出会い、彼女が失ったロバの代わりに自分の馬を差し出したところ、お礼として「魔法のランプ」を譲り受け、寂しくなった時に使うようにと言われた[1]

このランプは踊り子として名高い少数部族・サキュバス族を呼び出すツールであり、早速彼はサキュバス族の娘・ベルベルを呼び出してしまう[1]

やがて、リーンはガリキア伯へと出世し、女海賊・アルシャールから注目される[1]

登場人物

リーン
本作の主人公[1]
レガリア王アズラルド1世の子であるが、母であるデーデが奴隷だったため、王位継承権を得ていない[1]。剣術は不得意であり、子どものころから幼馴染のソニアには勝てなかった[1]。一方、走ることと水泳と絵は得意[1]
異母兄たちにからかわれても言い返すほど気が強い。心優しく気前は良い[1]。また、感情的になりかけても、周囲の忠言を聞き入れる度量がある[1]
ベルベル
声:星鹿りえ[2]
サバト山に住んでいるサキュバス族の1人で、飛行能力を活かした踊りを得意とする[1]。砕けた話し方が特徴[2]
ソニア
声:榛名れん[2]
リーンの幼なじみである近衛兵で、デーデとも面識があった[1]。剣技を得意としており、剣の弱いリーンをあまり尊敬しておらず、将来の国王または恋愛対象ともみなしていなかった[1]。ザマスの口添えでガリキア伯領の首都キュラスの城代を務めことになった[1]。出世する過程で勢力争いに巻き込まれ思い悩む[1]
アルシャール
声:葵時緒[1]
海賊たちのリーダーで、父からその座を受け継いだ[1]
ネフィリア
声:ももぞの薫[1]
魔術師の女性[1]。祭司としても優秀だったが、上司との対立から教会を去り、各地を放浪していた[1]
ルキシス
声:美空なつひ[1]
レガリア王国の隣国・ファリア王国の王女[1]。リーンの兄弟であるタラキンとキラルに言い寄られて困っていた[1]
ゾナ
声:御苑生メイ
ベルベルの仲間のサキュバス[1]。サバト山での調薬や、踊りなどで生計を立てている[1]
ニケ
声:小倉結衣[1]
ベルベルの仲間のサキュバス[1]
ユルグント
声:藤崎紗矢香[1]
タラキンの腰巾着[1]
ジルグント
声:蒼乃むすび[1]
キラルの腰巾着で、ユルグントとは双子の姉妹[1]
アズラルド1世
レガリア王国現国王で、リーンたち3人の王子の実父。リーンに対し国内でも特に貧しいボロンド領への赴任を命じた張本人である一方で、実の息子としてリーンのことを深く気に掛ける様子も見せる。
ザマス
アズラルド1世の正妻でタラキン王子の実母。優れた魔術師でもあり、実質的にタラキン付きの専属魔術師も兼ねている一方息子に対して異常なほどの過保護な性格で、タラキンを王太子に就けるべく様々な権謀術数を巡らせる。
リーンの母デーデにはあの手この手で意地悪をしてきた[1]。その結果、デーテが心労で亡くなる原因となっている。
タラキン
レガリア王子3兄弟の長男で肥沃な穀倉地帯のユルギア領領主。好色な自惚れ屋で、傍らに地場の大商人の娘ユルグントを侍らせている。弟たちとはその傲慢な性格もあり仲は悪く、特にリーンに対しては名前を皮肉った「鈴虫」や「奴隷」といった蔑称で呼んで露骨に見下している一方、リーン本人からは「タマキン」と言い返されている[3]
度を越したマザコンで、母であるザマスの言うことには逆らえない。
キラル
レガリア王子3兄弟の次男でゲルメア領領主。兄同様傲慢で好色だが、こちらは粗暴で喧嘩っ早い性格。ユルグントの双子の姉妹のジルグントを侍らせている。
母は亡くなっており登場しないが、公式サイトの家系図には母の名前として「ギリア王妃」と記されている。
ランズギル
キラルに仕える剣士で、専属魔術師も兼任している[3]
暗殺者A・B・C
リーンの護衛兼剣術の師匠を務めている3人組の男。全員黒いフード付きの服を纏い、口元から大きなヒゲのような飾りが伸びた異様な形状の仮面を被った全く同じ姿をしているが、左肩の部分にアルファベットの入った書かれたバッジを身に着けており、それで見分けられるようになっている。
唐突につまらない冗談を言ったり、主君であるはずのリーンを稽古と称して叩きのめしたりするなどとらえどころのない性格だが戦闘能力は確か。
デーデ
リーンの母。

制作

王子3兄弟のうちの一人を主人公にするという案は前作『巨乳ファンタジー4』の時点から企画として存在していたが、王子では身分が高すぎて成り上がりのシナリオには不向きだと判断され、没になった[1]

その後、『巨乳ファンタジー3』や『巨乳ファンタジー4』での手ごたえから、主人公のレベルを低くしすぎてもよくない[注釈 1]ので、これまでのシリーズ作品のようにエリート集団の中の落ちこぼれを主人公にしようという考えにいたり、前述の没案を再利用しようということになった[1]

本作の初期案では、主人公のほかに、血のつながった同い年の王子や叔父も登場する予定だったが、話がまとまらなかったため、最終的には主人公と同い年の王子が2人おり、主人公のみが庶子として王位継承者から外されたという設定になった[1]。また、開発当時はソーシャルゲーム『巨乳ファンタジー バースト』もサービスを展開していたため、同作のシナリオ執筆との両立に苦労し、最終的には時間帯を分けて執筆することで解決した[4]

巨乳シリーズにおけるサキュバスのイメージは『巨乳ファンタジー』のシャムシェルの存在が大きく、それこそ何も考えずにヒロインをサキュバスにしてしまうとそのイメージに影響されてしまうことから、『3』と『4』では意図的にサキュバスを登場させないようにしていたものの、却ってユーザーからのニーズからかけ離れたものになっていたのではないかという疑念がおこり、そのニーズに応えるならば前と同じものを出してもよいのではないかという考えにいたり、ヒロインにサキュバスを登場させることにした[1]。また、シャムシェルとの差別化を図ろうとすると窮屈になってしまうため、イメージの重複を許容することにしつつも、「もしサキュバスが超自然的な存在ではなく、人間と同じような存在だったら」という仮定を立てることにした[1]。その仮定を起点に、サキュバスが少数部族として設定され、そこから王国での立ち位置が固まっていった[1]。これらの設定を組み立てる中で、サキュバスとギャルを足したらシャムシェルと差別化できることに気づき、こうしてヒロインのひとり・サキュバスのベルベルが生まれた[1]。なお、物語では主人公のリーンに魔法のランプで呼び出される形で登場を果たしているが、ランプはあくまでも連絡手段であり、超自然存在であるランプの精は別物として設定されている[1]。また、この時点ではWaffle側からメインヒロイン4・5名、サブヒロイン5名以上というオーダーが寄せられており、どうしたものかと思っていたが、サキュバス族の女性を3人(メイン1:サブ2)出すことを思い当たった[1]。さらに、彼女たちは精力を得るためではなく、好きな人としかセックスしないという設定を立てた[1]

『巨乳ファンタジー3』および『4』では過去作品との差別化を図るあまり女騎士が不在だったため、その反省としてツンとした女騎士を出すことにした[1]。当初はフォーリアという名前だったが冷たい感じが出ないということでソニアに変更された[1]。また、初期職業は元々親衛隊として設定されていたが、これでは国王限定になるため、近衛兵に変更された[1]。そのキャラクター性についてシナリオライターの鏡裕之は『巨乳ファンタジー』に登場するアイシスとの近似性を「BugBug」とのインタビューの中で語っている[1]

舞台設定

『4』までの作品で用いられたユーロディアの世界では『巨乳ファンタジー』の主人公・リュートがもっともダイナミックな存在として描かれた分、ほかの主人公を当てはめていくうちにダイナミズムが失われたことから、本作においては新たな世界が構築された[1]。時代イメージは古代ゲルマン(具体的にはフランク王国)や中世ヨーロッパの初期と中期を混ぜ合わせたような感じだが、中世の建築物は見栄えがしないことから、建築物に限っては近世ヨーロッパを参考にしている[1]

『4』までの作品がキリスト教をモデルとした一神教の聖十字教が存在していたのに対し、本作では多神教の世界として描かれた[1]。前述のサキュバスをはじめ、悪魔や魔術師が当たり前のようにいる世界であり、うち後者は国家公認の存在として描かれている[1]

脚注

注釈

  1. ^ 『3』の主人公・ユリナスは低位の神格である。また、「『4』の主人公アストルは支配層ですらない修道士である。

出典

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