川上御前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/08 08:08 UTC 版)
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(紙祖神 川上御前)
全国に数ある和紙産地の中でも、1500年という長い歴史と、最高の品質と技術を誇る越前和紙。その発祥について、伝説が伝えられています。
― 継体天皇が男大迹王(おおとのおう)として、まだ、この越前に潜龍されておられたころ、 岡太川の川上の宮が谷というところに忽然として美しいお姫様が現れました。
「この村里は谷間であって、田畑が少なく、生計をたてるのにはむずかしいであろうが、清らかな谷水に恵まれているので、紙を漉けばよいであろう」と、自ら上衣を脱いで竿にかけ、紙漉きの技をねんごろに教えられたといいます。習いおえた里人は非常に喜び、お名前をお尋ねすると、
「 岡太川の川上に住むもの」と答えただけで、消えてしまいました。それから後は、 里人はこの女神を川上御前(かわかみごぜん)とあがめ奉り、 岡太神社を建ててお祀りし、その教えに背くことなく紙漉きの業を伝えて今日に至っています。 ―
越前和紙産地ではこの川上御前をただの伝説の神様だとは思っていません。本当に紙漉きの業をお伝えになり、今日の越前の生業の基をお授けになられた紙祖の神業として尊崇しています。川上御前のご神体は、美しい稚児のお姿であり、そのお姿を模したご分霊の像は、どこの紙屋でも一番高いところに鎮座されております。この下で越前和紙職人は和紙造りに励むのであります。
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